既に成功例が!脳波でコンピュータへのタイピング入力が現実的に?

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中国のWebsite、爱范儿(iFanr.com)に興味深い文章があったので意訳して紹介したい。

インタラクティブは省力化できればできた方がいい。この観点から出発すれば、もし脳からの信号(脳波)によって、直接人が意図したようにコンピュータをコントロールできるとしたら、それは未来志向だといえるかもしれない。

現在のテクノロジーでは直接大脳の信号(脳波)を直接解析するのは困難なものの、今も諦めずにこれに取り組んでいる人達がいる。

Wadsworth Centerの脳損傷研究者のJonathan Wolpawは、最近大脳UIシステムを使用したコンピュータを開発している。このシステムは体が麻痺した人のために開発されたもので、コンピュータのディスプレイを通じて家族や友人とコミュニケーションを取る目的で開発されたものだ。そしてThe VergeのArielle Duhaime Rossがそのテストに参加した

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Rossが驚いたのは、Wolpawが開発しているコンピュータ、大脳UIシステムが非常に簡単なものだということだ。まずは水泳帽のような脳波スキャナを頭に装着し、次に表示された多くのアルファベット文字の中から1つ注意力を集中すると、文字がディスプレイに表示されるという、たったそれだけの仕組みだ。

なぜそんなに簡単だったのだろうか?
なぜなら、アルファベットの字の形は全て違うもので、違う種類の文字を見た時に、大脳の反応はそれぞれ違うものとなり、コンピュータはその脳波反応の違いを読み取り、ディスプレイ上にそれぞれ違った文字を表示できるのだという。

テストの結果、このシステムによるタイピング効率は決して高くなかったが、体が麻痺して寝たきりになってしまったような人にとっては、そこまでの効率は求めていないのだという。

我々日本人などアジア人にとって残念なのは、このシステムは西方の言語体系向きで、3000以上もの独立した漢字を持つ日本語や中国語などの漢字文化圏には向いていないということだ(コンピュータに脳波を感知させるには、画面に表示された文字を視覚で意識する必要があるため)。もちろん、ひらがな、カタカナ、ハングル、中国語でもピンインや五筆など文字数が限られているもので入力すればいいという意見もある。

この研究が進めば、いずれには脳波によるコンピューティングは現実的になるだろう。
そうなれば、コンピュータだけではなく、スマートフォンやウェアラブルデバイスの存在やその形状などに多大な影響を与えることになるだろう。またコンピュータ機器だけではなく、従来の電気製品、例えば家の中の電気スイッチ、また電気製品にかぎらず交通手段の自動車や飛行機の操縦なども脳波でできるようになるかもしれない。

まさに人々が描くSFの世界の実現だ。

記事は以上。

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