四面楚歌!?2年経ってもベータ版のまま製品化しないGoogle Glass

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以下は中国のメディア爱范儿(iFanr)の記事によるものだ。

googleglass

ウェアラブルデバイスのブームに火をつけたものは一体なんだろう?

Google Glassがその一端を担ったことは疑いの余地がない。特に2年前、Googleはこのデバイスのために華やかな開幕式をとりおこなった。Google I/Oの主軸として、ファッション業界にも入り込み、多くのデベロッパーを突き動かし、一般人の話題にもなった。テクノロジーに興味を持たない人でも、Google Glassには多大な関心を寄せていたのだ。

しかし時間が経つにつれ、GoogleのCEOセルゲイ・ブリン(Sergey Brin)も想像だにしていなかったかもしれないが、Google Glassはまるで”四面楚歌”や”十面埋伏の計”の状況に陥っている。2013年、各業界の建物やイベントがGoogle Glassを身につけての入場を禁止したのだ。

・米国交通省
・米国映画協会
・ストリップ劇場
・ナイトクラブ
・カジノ
・ホテル
・病院
・スタジアム
・銀行やATM

2014年10月29日、米国映画協会と米国映画館オーナー協会は共同声明を出し、Google Glassを装着しての映画鑑賞を禁止した。「映画が放映されている間、全ての携帯電話はマナーモードにしなければならず、またその他の録画可能なデバイス(ウェアラブルデバイスを含む)は必ず電源を切り、体から取り外すこと。もしそれに従わない場合やそのようにすることを拒否するのであれば、映画館は強制的に退出させることができる」というものだ。

もしかしたら将来的には完全にGoogle Glassを締め出す業界は米国映画業界だけにとどまらないかもしれない。少なくとも上記の表には別の”Googleを敵視する”人が含まれているからだ。

実際、Google Glassは米国の主流社会からも歓迎されていない。Google GlassにはGlassholeなる名詞まで作られている。その言葉の意味は以下のように定義されている。

・Google Glassについて話しだすと止まらずに、他人がどう思うかなど考えない人を形容する言葉
・早期にGoogle Glassをゲットして、見せびらかしたくてたまらない人を形容する言葉
・Google Glassを身につけていて、他人と話をする時や、集まりや公共の場でそれを外すことを拒絶する人のことを形容する言葉。多くの人は、彼らは撮影し、記録し、Google上で検索するかFacebookにログインし、目の前のコミュニケーションに集中せず、また正常な人類の行為や表現にこだわらない人であるとみている。

このような周囲からのバッシングの影響で、これまでGoogle Glassに対して自信満々だったデベロッパーたちも、内心が揺らいできたようだ。ロイター(Reuters)社が16のGoogle Glass用アプリデベロッパーに連絡をとったところ、そのうち9つが既にGoogle Glass用アプリの開発をしていないか、諦めたという。その主な原因はユーザとデバイス自身の制限にあるという。また更に3つはビジネスに関するプロジェクトを開発しており、コンシューマ向けのプロジェクトには目もくれていないという。ということはGoogle Glassのコンシューマ向けアプリを開発しているのはたった4つしかないということだ。

Google GlassのデベロッパがTwitter上でその苦境を吐露している。Google Glassアプリの開発は困難だらけで、多くの時間と精力を使わないと”Hello World”さえ書き出せないという。もちろんかなり誇張した言い方だと思われるが。

当初Google Glassプロジェクトで重要な役割を果たしていたGoogleの従業員たちも、過去6ヶ月の間、相次いで会社を離れていった。デベロッパーのBabak Parviz、エンジニアリング主管の Adrian Wong、デベロッパーリレーション主管のOssama Alami達だ。もちろん、IT業界にはつきものの正常の離職ということも考えられるが。

現在、ebayでのGoogle Glassの価格は当初から半額にまでなってしまった。これは明らかに人々のGoogle Glassへの関心がなくなっていることを示している。

Googleはといえば、まだGoogle Glassの開発を続けている。プロジェクトリーダーとして以前CK(Calvin Klain)の幹部だったIvy Rossが担当しており、現在でも同社はファッション業界を通じて一般大衆や各業界の注意を惹こうとしており、その方法でこのデバイスをより多くの人に受け入れられることを目指しているようだ。

しかし現在もまだベータ版状態のGoogoel Glassはまだまだギークのためのガジェットという地位から離れられない。正式な製品ラインナップに投入されてこそ、多くの消費者の注目を集めることができる。セルゲイ・ブリンによればそれは来年、2015年になるというが、これだけデベロッパーや消費者の関心が離れてしまった今、果たしてどうなるだろうか。

ここ暫くは完全にライバルのウェアラブルデバイス、”Apple Watch”にその話題を奪われるような気がする。

記事は以上。

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