中国最大手のネット企業、阿里巴巴(アリババ、代表馬雲 ジャック・マー)が公式に発表した、
今年の“双十一(11月11日)”のセールでの1日の取引額が350.19億元(約5,730億円)にも達し、
昨年の191億元に比べて83%も増加し、
また決済システムである支付宝(アリペイ、Alipay)での1.88億件の取引件数も、
昨年の1億件を遥かに上回るものであったという。
ちなみに11月11日は中国では光棍節といい、独身者の日としている。
1が四つも並ぶので、そのような呼び方になっているのだろう。
そしてそんな独身者が、家にこもってネットで買い物をするときに、
アリババが運営する、
淘宝(タオバオ、Taobao、CtoCのモール)や、
天猫(Tmall、BtoCのモール)で、
半額やそれ以下など、思い切った値段でセールをするというのがここ数年恒例となっている。
全国的にテレビや地下鉄などの公共広告でもこのセールのことが宣伝され、
さながら国を挙げてのお祭りのようになっているのだ。
アリババは今年、携帯端末からの購買も非常に成長したとしている。
今年の“双十一(11月11日)”セールで、
携帯版淘宝の全体の支付宝での取引成立額が53.5億元となり、
昨年の5.6倍となった。
また携帯版の1日の取引件数が3,590万件となり、
全体の21%を占めるようになったという。
昨年はこの占有率はたったの5%しかなかった。
これはつまり1年間の携帯ユーザーの育成によって、
中国国内でモバイルデバイスでオンラインショッピングをする人の比率がどんどん増えていることを示している。
アリババが公開したデータでは更に、
“双十一(11月11日)”セール開始1分後に、
支付宝の取引額が1.17億元にも登り、
取引件数が34万件に達したという。
そして10分後には全体の取引額が15億元となり、
天猫と淘宝のショッピングの画面に多少のアクセス遅延が見られるようになったという。
その後数字は順調に伸び、
1時間で67億元、6時間で100億元の大台に乗せ、
13時間で昨年の191億元の記録に並び、
21時間後には300億元というアリババの予想(目標)額を突破している。
この350億元という数字を他の国や中国の他の数字と比べてみると。。
・アメリカ”サイバーマンデー”との比較
昨年のアメリカの同様のネットショッピングのお祭り”サイバーマンデー”での売上げが元換算で121億元。
その約3倍に匹敵する数字だ。
・日本の楽天ショッピングとの比較
円換算すると約5,730億円だが、
日本の最大のオンラインショップである楽天ショッピングでさえ、
今年9月の楽天イーグルスのリーグ優勝セールを含めた1ヶ月の売上がたったの1,426億円だから、
アリババはその3倍近くを1日で売り上げたことになる。
・日本全国の百貨店との比較
日本全国の百貨店の、今年9月の1ヶ月の売上げが4443億円(日本百貨店協会のプレスリリースPDF参照)で、
アリババの昨日1日の売上げに及ばない。
・中国全体の一日平均消費の中での割合
中国全体の一日平均の社会消費の小売り販売額が693億元なので、昨日1日はその平均額の約半分をアリババが売ったことになる。
上記を見れば、アリババが昨日1日で売り上げた350億元がいかに大きな数字かがわかるだろう。
ちなみにアリババの近年の“双十一(11月11日)”セールの成功を受けて、
それに続けとばかりに中国の別の大手の京東や蘇寧易購、Amazon中国など総合・専門オンラインショップも“双十一(11月11日)”セールを実施している。
しかしアリババ以外に、易迅網のみ自身の“双十一(11月11日)”セールの取引額が5億元だったことを公開した以外は、
他の大部分の“双十一(11月11日)”セールの取引額を公開していない。
恐らくとてもアリババほどの成功を収めていないのだろう。
5年前には存在すらしなかった、“双十一(11月11日)”セール。
アリババの淘宝(タオバオ、Taobao、CtoCのモール)や天猫(Tmall、BtoCのモール)で抱えるショップで働く人は1000万人にものぼるといい、
更にその周辺(物流等)で従事する人は8000万人にものぼるという。
つまりアリババのビジネスで飯を食っている人が9000万人もいるということだ。
またこれだけの凄まじい数字をたたき出しているのに、
アリババのサーバは落ちないどころかそれほどストレスを大きく感じないほどインフラがしっかりしている。
またアリババを支える物流(宅急便)も今年も特に混乱なく商品を届けているという。
アリババと“双十一(11月11日)”セールの存在により、
中国の宅急便事情は大きく変化し、
競争が生まれて内部改善が進み、
SF Expressのような優秀で素晴らしいサービスが飛躍的に育った。
オンラインショップで売られているものの製品の品質や、
オンライン決済そのものの安全性も向上し、
現在は殆ど心配なく買い物ができるようになっている。
数日前にアリババの代表馬雲は中国の首相・李克強と会談を行い、
アリババの“双十一(11月11日)”セールやこれまでの売上げについてさんざん自慢していた。
李克強は馬雲をヨイショしまくっていて何だか滑稽だった。
中国共産党はイデオロギーや経済政策などで人民への求心力をコントロールするしかないが、
そのバランスに亀裂が生じており、
そこが中国の政治・社会問題になっているのは言わずもがなだが、
アリババは直接の「お金」で人民をコントロールすることができる。
李克強だけではなく、中国共産党全体がアリババのあまりの凄まじさに警戒を抱いているのではないかと勘ぐってしまうほどだ。
ところで中国在住のこのブログ読者の方は昨日“双十一(11月11日)”セールに乗っかって、
アリババのサービスで買い物しただろうか?
私は外出していて欲しいものがあったのに逃してしまった。。残念!
記事は以上。
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