AppleのiPhoneの2つの主要組立パートナー、フォックスコン(Foxconn、富士康、シャープを買収した鴻海の中国法人)とペガトロン(Pegatron、和碩)が、早くも追加の従業員(工員)を募集しているという。もちろんこれは明らかに、今年秋に発売されるとみられる次世代iPhone【iPhone 7】の製造のためと思われる。
製造会社はこれまで量産の1ヶ月ほど前から工員を募集するのが常だった。CNBCの報道によれば、台湾の経済日報からの情報として、フォックスコンの場合はこの2年で初めて5月に工員募集を始めたケースだという。ちなみにこれまでiPhoneの量産は、主に7月〜8月に行われていた。
従業員が早めに募集された理由は、生産のスタートを早めるためだけではなく、Appleの設計に対しては更なる追加の研修が必要であるからとEDNは指摘している(Appleの製造品質に対する要求は他のスマートフォンメーカーに比べ格段に厳しいためと思われる)。
ただ、なぜ【iPhone 7】の製造に長い製造時間をかけるかについては不透明のままだ。これまでのリーク情報では、通常版の4.7インチモデルは殆ど現行のiPhone 6sと同じで、アンテナが改善され、3.5mmのイヤホンジャックがなくなったくらいの違いだ。
ただ、もし防水性能がiPhone 6sよりも上昇しているのであれば、それはシーリングの難易度が上がって組立難度にも影響するため、1つの理由となるだろう。
もう1種類の【iPhone 7 Plus】或いは【iPhone 7 Pro】については、デュアルレンズカメラとスマートコネクタ(Smart Connector)が搭載されるとされており、デュアルレンズカメラはまだスマートフォンの業界では珍しい。またスマートコネクタはAppleの中でもiPad Proのみにしか正式に用いられていない(実はApple Watchにも隠しポートとして搭載されているが正式に使われることはない)。
iPhone 7 Plusについてはこれらのハードウェア上の仕様の違いから、追加の研修が必要となっているのかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:AppleInsider、CNBC)