最近、iPhone 6sが突然電源が落ちるという問題がApple公式サポート掲示板やメディアなどで多く報告されていた。それに対しAppleは本日、公式サイトのサポートページ”iPhone 6s Program for Unexpected Shutdown Issues“にてこの問題についてとうとう公式に認め、バッテリー無償交換プログラムを提供している。(2016/12/3現在、既に日本語版があるのでそちらを参照のこと)
上記のスクリーンショットのように、記事更新現在、国と地域の選択で日本を選んでもまだ日本語版が存在していない(英語版と中国語版はある)ため、当記事で詳細を説明したいと思う。
iPhone 6sの電源が突然落ちる問題、対象は2015年9〜10月製造のデバイスに限られる
まず、AppleはiPhone 6sデバイスの一部にこの電源が突然落ちる問題があることを認めている。しかしAppleはこれはハードウェアの安全問題でなく、一定のシリアル番号の範囲における問題だとし、製造年月が2015年9月〜10月の間のデバイスに限られるという。また、iPhone 6s Plusについては触れられていないので、4.7インチのiPhone 6sのみということになるのだろう。
Apple、問題のデバイスのみ対象にバッテリー無償交換プログラムを提供
この問題について、Appleの出したソリューション(解決方法)は、問題の発生する範囲のiPhone 6sをApple StoreまたはApple公式サービスプロバイダに持っていけば、店の人がデバイスのシリアル番号を調べ、条件に合っていればデバイスのバッテリーを無償交換する、というものだ。
先に予約をしておけば、当日バッテリー交換をしてくれるので、必要な人は先にApple StoreまたはApple公式サービスプロバイダに連絡しておこう。
先に準備すること
バッテリーを交換する前に、ユーザはiPhone 6sで以下のことをしておく必要がある。
- データをiTunes或いはiCloudにバックアップしておく
- “iPhoneを探す”をオフにしておく
- 設定>一般>リセットで、【全てのコンテンツと設定を消去】をしておく
注意事項
- 携帯キャリアではこの無償交換サービスを行っていないので問い合わせないように。
- 画面が割れたりするなどバッテリー交換に影響する問題は、先にそれらの問題を解決しておく必要がある。
- Appleが無償修理を提供するのは、そのiPhone 6sを購入した国或いは地域のみ。
- これまでも電源が落ちてしまう問題でバッテリーを交換したiPhone 6sユーザは、Appleに問い合わせるとその分を返金してもらえる。
- この問題が起こっても、もともとの修理保証期間が延長されるわけではない。
- このiPhone 6sバッテリー無償交換プログラムの有効期限は、デバイスが初めて販売された日から3年以内(iPhone 6sの発売日は2016年9月なので、2019年9月まで。記事更新時であと1年10ヶ月以内ということになる。)
画蛇添足 One more thing…
以前の交換プログラムのように、シリアル番号を入力すると対象デバイスかどうか調べてくれるプログラムを用意すれば、わざわざユーザが問い合わせたり、また店舗でも確認する手間が省けると思うのだが。。それをわざわざ行っていないということは、何らかのシリアル番号だけでは一貫していない、対象外のロットにも問題があるのかもしれない。
(2016/12/3現在、日本語版が公開され、ようやくそのようになっている)
記事は以上。