10年も続いていた!AppleがiPodにかけたDRMデジタル著作権保護に関する訴訟の現状

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iPodの訴訟、10年経った今でもまだ続いていた。。

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2004年、iTunesストアでDRMデジタル版権保護が施された音楽が販売されたため、Appleは独占禁止法に触れたという嫌疑をかけられたのを覚えていらっしゃる方はいるだろうか。実はなんと今日までこの訴訟は続いており、原告はAppleに3.5億ドル(約380億円)の賠償金を要求している。原告はそのうちの一部を2006年9月12日から2009年3月31日の期間にiPod classic、iPod shuffle、iPod touch、iPod nanoを購入した消費者への賠償に当てるとしている。

Appleによる囲い込みにかけられた嫌疑

原告によれば、AppleはDRMを利用してiPodユーザをiTunesのエコシステムの中だけに囲い込み、他のデジタル産業の競争相手を排除し、ユーザがその他のミュージックストアで買った音楽はiPodで再生できないようになっていた。このような状況ではユーザは他のRealNetworksのHarmonyといったプラットフォームに切り替えることができなかったわけだ。

当時RealNetworksのHarmonyの技術ではDRMを回避することができた。ユーザはRealのミュージックストアで音楽を購入し、iPodの上で音楽を流すことができたが、その後AppleはソフトウェアのアップデートでHarmonyを完全に封鎖し、その後RealNetworksはまたHarmonyを更新し、更にAppleは2006年のiTunes 7でまたそれを遮断したといういたちごっこを続けていた。

当時のiPodを使っていた人はDRMをつけ直さなければならなかった

そんなわけで、原告はAppleがiTunes(iTMS)を唯一のミュージックストアとした上で、更に消費者がハードウェアをDRM保護付のものしか再生できない世代のiPod等に乗り換えたり、または過去のiPodから買い換えてアップグレードしたりするとこれまで大量に買った音楽コンテンツが無駄になり、もう一度DRMで保護されたコンテンツを購入し直さなければならなかったり、または自分で持っているCDからコードを移し替えたりしなければならなかった。原告はその点についてAppleに相応の損失補填をするように要求しているというわけだ。

Appleと原告、和解なるか?根は深そう。。

Appleはその後、2009年にiTunes Music Store(iTMS)内のDRMの制限を取り払い、上記の訴訟に対しては、Appleは2006年のHarmonyは3%のユーザしか使っていなかったとし、それらがデジタル音楽市場に対する影響は小さかったとして、原告に起訴を取り下げるように希望したが、それは裁判官に却下されてしまった。裁判官は11月に再度開廷し審議を執り行うとし、その前にAppleと原告に和解を行う時間を残したという。

画蛇添足:音楽を独占しようとするのは確かに変

2009年まで続いたAppleのDRMは、正直Appleに暗い影を落としたと言ってもいい。音楽は本来もっと自由なはずで、聞きたい人が聞きたい方法で聞けるようにするべきで、更にアーティストにもっとお金がいくべきだ。しかしそれがあまりにも違うところにお金が流れすぎると、おかしいことになる。

今やもうストリーミングの時代になり、MP3で音楽を聴く時代ではなくなったかもしれない。先ほどの記事に書いたとおり、Appleはまたストリーミングでも独占を強めようとしている。今後どうなっていくか、注目していかなければならない(Beats買収したんだから、あとは普通にかっこいい音楽プレイヤーやイヤホンとか売ってればいいんじゃないの。。と思ったりする)。

音楽プレイヤーiPodの機能は既に自社のiPhoneに取って代わられてしまったわけだが。。

記事は以上。

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