Macはエンタープライズ(企業)マーケットで歓迎されており、その支持率はWindows等のPCを超えているという。あなたのいる職場はどうだろうか?
最近、JAMFソフトウェアが500人のIT業界の人にアンケート調査をしたところ、96%の人がMacを支持すると答えていて、92%がPCを支持すると答え、Chromebookを支持するとした人は28%に留まった。iPadとiPhoneの支持率はそれぞれ81%と84%に留まった。
なぜそのようになったのだろう?原因は以下の何点かが挙げられるだろう。
Macは高効率で、結果的にコスパが高い(節約になる)
JAMF社のディオンCEOはインタビューでかつてこのように語っていた。
多くの人はAppleの成功はiOSデバイスによるものだと考えている。しかし、Macもその成功に一役買った重臣の一人だ。今でもMacはWindows PCのマーケットを侵食している。なぜなら仕事の中で人々にイノベーションをもたらし、そして本当に確実な生産ツールだからね。
多くのIT業界の人達が、Macの生産力は非常に高く、従業員が仕事に集中するようになったという。総合的には、結局節約になるというわけだ。
この点に関しては、IBMが以前まとめた調査結果が最もよい証明となるだろう。その調査によれば、IBMがパソコンをMacに変えた後、一人の従業員につき270米ドル節約できたというのだ。
MacはPCよりセキュリティの面で安心
JAMFのレポートでは、75%の人が、PCに比べMacのセキュリティが圧倒的に優れていると答えている。
MacでもWindowsを動かせる
これはZdnetの作者のKevin Tofelが最近発表した文章で指摘していた観点で、上記のJAMFレポートでは触れられていない。
Kevin Tofelは色々書いているが、最後のまとめで結局は1つのことを言いたいようだ。
MacもWindowsを搭載することが出来る。でもWindowsにはMacのOSを載せることは出来ない。もし1台のパソコンで2つのOSを動かせるとしたら。。なんで2台買わなきゃいけないんだ?
相当Mac寄りの意見であることも考慮に入れるべし
ただ、ここで強調しておかなければならないことは、JAMFのソフトウェアはMacしかサポートしていないこと、そしてインタビューをした相手がIT業界に集中していることだ。そんなわけで上記のアンケート結果は客観性に欠けることは否めない。ただし、データが示しているように、Macは教育等の業界でも支持率が高いことは知られている。
確実なのは、PC市場が最近留まることなく萎縮し続けていることだ。IDCも数日前に、今年Q4も続落すると予測している。しかし、2016年年末にはPC市場が少々高まりを見せる可能性があるという。その原因は、エンタープライズ市場が買い換え時期の集中爆発を迎えるからだという。
画蛇添足 One more thing…
当ブログで先日紹介したとおり、MacBookが他のノートPCに比べ信頼性が高いというデータもある。3年以内にクラッシュする率は、Windows PCに比べMacBookの方がだいぶ低い。これもエンタープライズ市場にとってはとても重要なポイントだろう。
また、最近エンタープライズ市場でAppleやMac、そしてiPadやiPhoneが強いのは、かつての仇敵IBMとの提携が大きいことも付け加えておかなければならないだろう。しかしIBMもかつて手がけていて現在はLenovoに売ったThinkPadがあるのに、Macの方が高効率でコスパが高いという調査結果が出るのは皮肉なことだ。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr)