Parallels 16 for Apple Silicon M1 Macのテクニカルプレビュー版がリリース、WindowsがM1 Macで動くように。ただし注意が必要

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Apple Mac用の仮想OS環境構築アプリケーションとして評判のよいParallels(私も使っています)は、このたび招待制テクニカルプレビュー版でM1チップ搭載モデルMacに対応しました。これでM1 MacでWindowsが動くようになります。ただし、まだテクニカルプレビュー版ということで色々と制限があり、注意が必要となります。

Parallels

Parallelsは今年6月に行われたWWDC 20で、M1 Mac(当時はApple Silicon Macと呼ばれていました)上で動くアプリケーションの動画を公開していましたが、実際にユーザ向けに提供されたM1 Mac上で動くアプリケーションは今回のParallels 16 for M1 Mac テクニカルプレビュー版が初めてとなります。なおParallelsは、テクニカルプレビュー版のリクエストを受け付けています。リンクは最後にご案内します。

Parallels 16 テクニカルプレビュー版 for M1 Macの制限について

今回のParallels 16 テクニカルプレビュー版には、現在の状態でいくつかの厳しい制限があります。

  • M1 Macでのみ動作(Intel Macでは動作しない、M1 Mac専用のアプリとなっています)。
  • ARMベースのオペレーティングシステムのシステムイメージのみをインストール可能(IntelベースのOSイメージはサポートされていません)。
  • 以前のバージョンのParallelsで使用されていた既存のディスクイメージとまだ互換性なし
  • 仮想マシンの一時停止と再開もサポートされていない(ユーザーはアプリを閉じるためにVMを毎回シャットダウンする必要があります)。

Parallels 16 テクニカルプレビュー版 for M1 MacでWindows 10を導入する方法

Parallels 16 テクニカルプレビュー版でWindowsを実行する唯一の方法は、MicrosoftのInsiderプログラムにサインアップし、Windows10 クライアント ARM64 Insider Preview VHDXファイルをダウンロードすることです。

Parallels 16 テクニカルプレビュー版はこのファイルを認識し、ARM仮想マシン上にWindows10を作成します。これで仮想環境でのWindows 10が使用可能となります。

ただしあくまでテクニカルプレビュー版なので、バグ取りが終わっていないため、正常な動作が保証されているわけではありません。十分にリスクを承知の上、使用してください。

Parallelsには頑張って欲しい

Parallelsは、Apple Silicon(M1チップ)Macの固有の課題を解決するために奮闘している仮想化ソフトウェア開発者のグループの1つです。また競合のDockerやVMWareなど仮想化ソフトウェア開発者も、M1チップ搭載Mac用にアプリケーションを更新することを計画しています。※ちなみにDockerはまだ試用中ではありますが既にM1チップ搭載Macに対応しています。

Appleが11月に最初のApple Silicon Macを発表した後、Parallelsは「パフォーマンス、電力効率、仮想化機能を見て興奮している」と述べ、年次会議以来の「驚異的な進歩」を約束しました。というわけで、その約束は少しずつ果たされようとしています。

Parallels 16 テクニカルプレビュー版をダウンロードするには、Parallelsからの招待をリクエストする必要があります。このリンクからリクエストできますので、M1 Macをお持ちで興味がある方はお試しください。

個人的にもどうしても仕事の一部の作業にWindowsを使用しなくてはならないため、それがM1チップMacに移行するのを阻害する足かせとなっていました。しかしParallelsがもし正式版としてM1チップ搭載Macに対応したら、もう殆ど移行しない理由はないと思っています。あとはIntelを搭載したMacBook Pro 13インチと16インチモデルがちゃんと中古で売れるかどうか、ですね。。笑

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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