ベンチマークスコアサイトとして世界で最も有名なGeekBench5で、Appleの新しいM1チップを搭載したMacシリーズのベンチマークスコアが公開されています。またRosetta 2を使ってIntelベース仮想環境で動作したときのベンチマークスコアも公開されましたので、まとめてみました。
なお、以下がM1チップネイティブ動作時でのベンチマークスコアです。
予想通り、速度が速い順からMac mini、MacBook Pro 13インチ、MacBook Airとなっています。
Mac mini
MacBook Pro 13インチ
MacBook Air
シングルコアランキングでM1チップ搭載モデルMacシリーズがトップ3を独占
なお、GeekBench 5のMacのベンチマークスコアランキングで、M1チップ搭載モデルのMacがシングルコアでは完全に1〜3位を独占しトップを独走しています。また、上記の単独スコアでは表示されていなかった動作クロック周波数が、ランキングでは3.2GHzという表記になっています。ただこれは正しいのかどうかはわかりません。
マルチコアではさすがにMac miniでもMac Proの28コアモデルには3倍近い差をつけられて13位に甘んじていますが、シングルコアではMac Proに勝っているとはさすがですね。
MacBook Air M1チップ搭載モデル Rosetta 2ベンチマークスコア
公開されているのはM1チップ搭載モデルのMacBook AirのRosetta 2動作環境によるベンチマークスコアです。
Intelチップ扱いになっていて、動作クロック周波数は2.4GHzとなっていますね。シングルコアのベンチマークスコアは1313で、上記のMacBook AirのM1チップネイティブ動作時のシングルコアのベンチマークスコア1662に比べると約79%程度となり、21%ダウンしていることになります。マルチコアですと5888で、M1ネイティブの7171に比べると約82%で、約18%ダウンしていることになります。
つまり、Rosetta 2で動作している時にはM1チップ本来の実力の2割減ほどの効率で動作していることになります。ただ、このシングルコアの1313という数字もかなり立派なもので、現状M1チップ搭載モデルMac 3機種のすぐ下、4位につけるレベルです。というわけでシングルコアで問題ない作業であれば、Rosetta 2で動作させてもこれまでのどのMacよりも速い(あのクソ高いMac Proさえも!)、ということになりそうです。やっぱりM1チップはバケモノですね。
まとめ:M1チップはバケモノクラス!シングルコアではMac Pro以上、Rosetta 2でも余裕の性能
というわけで、ベンチマークスコアがとんでもないことになっているM1チップ搭載モデルのMacシリーズですが、まとめるとこの標題通りとなりそうです。
予想通り、MacBook Airはファンがない分、M1チップの性能は抑えられているといえます。またMac miniはバッテリー駆動ではないため、MacBookほどの電源節約の要求がないので、最大の実力を発揮できているといえるでしょう。今の世の中、コロナのせいで外出もままならず、自宅警備員と化していたり、、失礼しました、リモートワークで働いていたりする方も多いと思います。かくいう私はコロナ前からそんな感じでしたが、そんな人にとっては価格も安いMac miniがお勧めといえると思います。ディスプレイがない分価格が安く、その上最高の性能を発揮するわけですから最高です。更にポートを切り捨てまくって2つしかUSB-Cポートが残っていないMacBook Air/MacBook Proに比べてまだUSB-Aポートが残っているなど、拡張性も十分です。お得だと思います。
今後MacのApple独自チップへの移行は公式でも2〜3年と言われているとおり、アプリケーションの移行には暫くは過渡期があるといわれていて、その間はRosetta 2がだいぶ動作することになると思われます。それでももともとM1チップは従来のIntelチップモデルに比べて非常に速い上に、2割減ほどのダウンでも十分これまでのIntelチップよりも速いとなれば、特に問題ないどころか、従来のIntel Macよりも快適に使えそうですね。
ともかく常用かつ必須のソフトウェアが正式にM1チップ(ARMチップ)に対応するかどうかが重要ですが、Apple独自チップ(Mxチップ)搭載Macに乗換をこれからご検討の方は、ご自身のお使いの重要且つ必須なアプリが全てM1チップ(ARM)対応になったことを確認し、そのタイミングで移行するのがいいのかもしれません。
記事は以上です。