Apple、MacBookシリーズのRetinaディスプレイ反射防止コーティング問題による無償交換を継続

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Appleは今週、Apple Store及びApple認定サービスプロバイダに配布された内部メモで、反射防止コーティングの問題がある対象のMacBookおよびMacBook Proモデルの最初の購入日から最大4年間、無料ディスプレイ修復プログラムを提供し続けることを確認しています。また、既に4年を過ぎた製品については無償修理対象から外れていることもわかりました。

MacBook-Pro-anti-reflective-wearing-off
反射防止コーティングの剥離が発生したMacBook Proのディスプレイの一例

修復プログラムの対象となるモデルは以下の通りです。

  • MacBook Pro (13-inch, Early 2015)
  • MacBook Pro (15-inch, Mid 2015)
  • MacBook Pro (13-inch, 2016)
  • MacBook Pro (15-inch, 2016)
  • MacBook Pro (13-inch, 2017)
  • MacBook Pro (15-inch, 2017)
  • MacBook (12-inch, Early 2015)
  • MacBook (12-inch, Early 2016)
  • MacBook (12-inch, Early 2017)

Appleは現時点では、2018年以降にリリースされたMacBook ProまたはMacBookモデルをこの無償修理プログラムの対象製品リストに追加していませんが、まだ単に保証範囲内だからということにすぎないのかもしれません。

AppleはMacRumorsが入手したメモにおいて、2014年以前にリリースされたMacBook Proモデルはプログラムの対象ではなくなったと付け加えています。もちろんこれらのユニットのほとんどは、Appleが規定している修理プログラムの4年間の保証期間を十分に過ぎているはずですが、おそらく一部がまだリセラーによって販売され、現在までまだその無償修理プログラム対象となっていたため、Appleが内部メモによってその決まりを明確化した、ということになりそうです。

Appleは2015年10月に、MacBookおよびMacBook Proの一部のユーザーがRetinaディスプレイで反射防止コーティングが磨耗または剥離する問題を報告したことを受け、無償修理プログラムを提供開始しました。ただしAppleはWebサイトにこの無償修理プログラムを掲載したことはなく、問題をより静かに処理することを選択したことで批判されたこともあります。

長年にわたり、この問題に関してほぼ5,000の署名とオンライン請願書が集まり、また17000以上のメンバーがいるFacebookのグループ、およびAppleサポートコミュニティ、Redditに、そしてMacRumors等のMac関連メディアのフォーラムにおいて、全体的にこの問題に関するクレームがアップされていました。この問題の影響を受けるMacBookの写真を共有するために、いわゆる「Staingate」ウェブサイトまでが設立されたほどです。

この問題に関するAppleの内部サービスガイドでは、この問題に関連する保証期間外の費用が既に発生した顧客に対しては、Appleサポートに連絡することで払い戻し可能な対象である、と引き続き規定されています。

この反射防止コーティングが剥がれ、ディスプレイの脇などに白い霧のような模様が発生したり、剥離が発生する問題が発生した上記の該当機種をお持ちの方は、Apple StoreまたはAppleのサポートWebサイトにある「Apple認定サービスプロバイダ」で予約を入れられます。Mac→Macノートブック→ハードウェアの問題→ディスプレイの問題と選択していきます。Appleは、エンジニアによって3〜5営業日の納期をみることを勧めています。もちろん、ディスプレイ部品在庫との兼ね合いもあるので、ユーザとしては10日くらいの余裕を持っていた方がいいかもしれません。

なお、私の場合はMacBook Pro 13インチ 2018年モデルの基板とバッテリーの交換で10日間の納期を宣告されました。。その間仕事ができないので結局MacBook Pro 16インチ 2019年モデルを買いました。この16インチモデルも上記の問題が残っているのか、とても気になります。

しかし2015年10月にAppleがこの無償修理プログラムを発表したにもかかわらず、2017年までのMacBook/MacBook Proが無償修理プログラム対象となっている=この問題が続いていたということになると、少なくとも1年以上、Appleは不良を知りながら対策をしなかったということになり、これはメーカーとしては非常にまずい対応となります。しかもWebサイト上で公にこの修理について発表していないのも問題です。明らかに対応する気がなく、単に問題や訴訟になりそうなのでそれを回避するために密かに解決方法を提供しているという態度に見えます。これはいただけません。また2018年以降のMacBook Air/MacBook Proシリーズでも同様の問題は発生しないのでしょうか?この問題の隠匿の経緯を見ていると、Appleはこの問題に真摯に向き合っていない態度が感じられ、それさえも心配になってきます。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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