Appleは先週、15インチMacBook Proの上位版に新たに強力なGPUのCTOオプションを追加し、AMD Radeon Pro Vega 16とRadeon Pro Vega 20という先進的なHBM2メモリを搭載したGPUが選択できるようになったことは当ブログでもお伝えしたとおりです。
MacRumorsの報道によると、AMD Radeon Pro Vega 20を搭載したMacBook Pro 15インチの初めてのベンチマークスコアがGeekBench上に登場しています。2.6GHzのIntel Core-i7チップにRadeon Pro Vega 20、16GB RAMと1TB SSDという仕様になっていて、CPUとメモリに関してはそれぞれCore i9 2.9GHzと32GBという更に上位の選択肢があるのにしていない、ということで完全に最上位機種というわけではなくても、OpenCLスコアは72799となっています。
上記以外にも数台、Radeon Pro Vega 20を搭載したMacBook Pro 15インチのベンチマークスコアが公開されており、Core i9にアップグレードしたMacBook Pro 15インチでは、OpenCLスコアは75817、76017、80002となっています。
またGeekBenchには、Core i9にアップグレードされたタイプのMacBook Pro 15インチのMetalのスコアが73953となっています。ちなみに標準GPUのRadeon Pro 560XのMacBook Pro 15インチのOpenCLスコアは最高で65000、Metalは57000ほどとなっていて、確かにRadeon Pro Vega 20を搭載モデルはそれらを凌駕する性能を持っているといえます。
ちなみに、まだGeekBench上には真ん中のグレードのRadeon Pro Vega 16搭載モデルのベンチマークスコアは登場していないようです。
ユーザとしてはeGPUを買うか、GPUをアップグレードするか悩むところだと思いますが、このスコアが参考になるかと思います。eGPUは外付けなので、今後もマシンを変えても使い続けられるというメリットはありますが、外に持ち出して使うには向いていないので、MacBook Pro 15インチを移動しながら使うことが多いプロフェッショナルな処理を求められるクリエイティブ系の仕事の方は、このGPUアップグレードオプションを活用されるといいかもしれません。eGPUを買うより、安いですしね。
このアップグレードタイプの購入は、基本的にはApple公式サイトのCTOで購入することしかできません。一部のApple Storeやプレミアムリセラーなどでは、アップグレードバージョンを扱っているところもあるようですが、まずは問い合わせた方がいいと思われます。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)