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先日、iPhone XS Maxを手に入れた後、データ引き継ぎ（データ移行、機種変更）をした際に復元にかなり時間がかかった上、他にもいくつかやることがあったのでまとめてみます。私の場合、iPhone初代リリース後全ての世代を買っているので、最近は特に毎年一回秋の恒例行事となっています。自分のための備忘録の意味も含めて、記しておきます。
私は今回、iPhone X（中国大陸版256GB）からiPhone XS Max（香港物理DSDS版 512GB）に機種変更し、データ移行しました。
▼私及び家族の歴代のiPhone達がこちらです。。笑
※以下は全てiOS 12.0の画面となりますので、その前後のiOSバージョンでは表示などが少々異なる場合があります。
移行前にやっておくこと
移行元iPhoneのiCloudバックアップをとる
【設定＞一番上の名前＞自分の端末名＞iCloudバックアップ＞今すぐバックアップを作成】でバックアップをとります。
私の場合はiCloudバックアップですが、iTunesでのバックアップの方が確実かもしれません。その場合は、母艦のiTunesで、完全なバックアップをとっておくといいでしょう。直前バックアップにしておけば、殆どそのままデータを移行できます。
iPhoneとApple Watch上のSuicaの削除
私の場合、両方でSuicaを登録しているので、それぞれWalletアプリから削除しておきます。削除しても、データはサーバ上に残っているので問題ありません。逆に先に削除しておかないと、かなり時間が経たないと再度登録できなくなり非常に不便です。
iPhoneとApple Watchではほぼ操作性は同じですが、WalletでSuicaを選択し、右下の【・・・】ボタンをタップして【My Suica】画面に入り、【カードを削除】を選択します。
▼Wallet＞Suica＞右下の【・・・】をタップ。
▼My Suicaのページで【カードの削除】を選択。カードを削除しても、My Suicaの中にデータが残っているので安心して消してもらってOKです。
LINEのトーク履歴のバックアップを取る
LINEを使用している人は要注意です。トーク履歴をまず移行元の端末でバックアップしておきましょう。【LINE＞友だち＞左上の歯車アイコン＞トーク＞トークのバックアップ＞今すぐバックアップ】でバックアップをとることができます。
▼LINE＞友だち＞左上の歯車アイコンに入り、【トーク】をタップ
▼【トークのバックアップ】をタップ
▼【今すぐバックアップ】をタップ
このデータはiCloudに保存されます。昔のLINEは端末を切り替えるとトーク履歴が消えてしまいましたが、今はiCloudでバックアップがとれるので、やっと便利になりましたね。
Google Authentication等での2段階認証をオフにする
特に厄介なのはこれです。。2段階認証用一時パスワード。
▼2段階認証用アプリはいくつかありますが、これはGoogle Authenticationの画面です。さすがにサービス名やアカウントは伏せました。笑
私の場合は、さくらインターネットやらVALUやら仮想通貨系のサイトなどでGoogle Authenticationアプリを使った一時パスワードによる2段階認証を行っていました。
まずは、移行元iPhoneで2段階認証用アプリにアクセスし、認証を設定しているサービスに1つ1つアクセスし、2段階認証をオフにすることをお勧めします。2段階認証をオフにするためにも、移行元iPhoneの一時パスワードが必要になりますので、先にやっておくといいかと思います。ただし、あまり長い間置くとセキュリティ的に問題があるのでできるだけ間隔は開けないようにしましょう。
移行先のiPhoneの復元
iOS 11以降では、新機種を復元またはセットアップする際に、移行元の端末を近づけると、移行元の端末に移行アシスタントが表示される「クイックスタート」という機能があり、スムーズにデータを移行できます。これを利用しない手はないでしょう。
そして、バックアップから復元のところではiCloud或いはiTunesからの復元を選びましょう。クリーンインストールしてからアプリのデータを戻す方法もありますが、これはかなり大変なので覚悟しましょう。。
移行先iPhoneのiCloudバックアップ復元後にやること
移行先iPhone（私の場合iPhone XS Max）のiCloudバックアップには結構時間がかかります。私は本体ストレージを100GB近く、iCloudのバックアップは170GBほど使用していて、結構使ってる方だと思います。完了に7時間とか表示が出てうなだれたのですが、実際には1〜2時間で終了しました。でもやっぱり長いなあと感じました。時間に余裕を持ってやりましょう。半日くらいはかけるつもりで。。実はその後のアプリダウンロードとインストールにはネット速度にもよりますが、もっと時間がかかったりするのです。私は復元を夜までに終わらせて、アプリのDLとインストールには一晩かけます。寝ている間にやってもらうのが一番ですからね。
なお、iCloudやiTunesバックアップの場合、大抵のアプリはそのままデータも移行されるので楽ですが、以下のようないくつかのサービスやアプリには注意が必要です。また、移行元の端末をすぐに初期化などしてしまうと、以下がうまくいかなくなることがあるので、全て移行が完了してから初期化するようにしましょう。
SuicaやWalletのApple Pay決済手段の移行
Suicaをはじめ、WalletのApple Pay決済手段（クレジットカードやデビットカード）などは、自動的には移行されません。手動で移行する必要があります。新しい端末でWalletで1枚1枚追加していきましょう。これは、移行元の端末で登録していても2重に登録することが可能です。
LINEでアカウント引き継ぎ
LINEを使用している人は要注意です。1つのアカウントで2台以上のiPhoneでログインできないようになっています。まず、新しい端末でIDとパスワードを入れてログインしようとすると、既に他の端末で利用していること、そしてそちらの方で【アカウント引き継ぎ】設定をするように促されます。
そこで、移行元の方のiPhoneで【LINE＞友だち＞左上の歯車アイコン＞アカウント引き継ぎ】とタップし、機種変更ができるようにしておきます。ここを設定すると、36時間以内に引き継ぎができるようになります。
そして36時間以内に、新しい移行先のiPhoneでもう一度ログインすると、ログインできるようになります。その後移行元のiPhoneのLINEを起動してログインしようとすると、アプリが初期化されてデータが全て消えますのでご注意ください。
Google Authentication等での2段階認証用パスワードを新たに申請
上記で移行前にオフにした2段階認証用パスワードを、またそれぞれのサービスサイトにアクセスして、新しい端末のGoogle Authentication等のアプリによってもう一度オンにしましょう。もちろん、移行後にそれぞれのサービスサイトで移行元端末の2段階認証をオフにして、移行先端末で2段階認証をオンにすることもできますが、あらかじめやっておいたほうがいいのかもしれません。
その他、移行の際に移行元iPhoneが必要になるサービスをチェック
上記の2段階認証以外に、Touch IDやFace IDなどの認証が必要で、切り替えに移行元iPhoneによる認証解除が必要なサービスがあるか再度ご確認することをお勧めします。
▼私の場合は、香港ハンセン銀行（Hang Seng Bank）Personal Bankingアプリで、生体認証の移行のために移行元iPhone（iPhone X）でのFace ID認証が必要でした。※ちなみに日本のみずほ銀行や中国の招商銀行オンラインバンキングアプリでは、移行元iPhoneでの認証は必要ありませんでした。もちろん、WeChat（微信）やAlipay（支付宝）などでも必要ありません。
もちろんこの辺りのお使いのアプリは皆さんそれぞれ違うと思いますので、ログインにTouch IDやFace IDを使うサービスやアプリは再度1つ1つ確認した方がいいでしょうね。念のため、移行先のiPhoneで独自のアカウントがあるサードパーティアプリに全て1つ1つアクセスし、移行元iPhoneと同じように使えるか、移行元iPhoneが必要ないかをチェックすることをお勧めします。
移行後、移行元のiPhoneを他人に譲渡する前に行うこと
さて、もし移行元のiPhoneを他人に譲ったり、売りに出したいと思った場合は、上記のように完全に移行が完了した、と確認できた後に、必ずiPhoneを初期化して全ての中身を消去し、そしてApple IDの関連付け、いわゆるアクティベーションロック（iPhoneを探すロック）を外しておきましょう。
まずは、【設定アプリ＞一番上の名前＞サインアウト】をしておきましょう。これをしておかないと、アクティベーションロックがかかってしまい、譲渡先の人が使えなくなります。
そしてiPhoneを初期化するには、【設定アプリ＞一般＞リセット＞すべてのコンテンツと設定を消去】とタップすることで消去可能です。これをしておかないと、移行元に保存していたコンテンツを譲渡先の人に見られてしまいます。
あ、そして、、移行元のiPhoneからSIMを抜くのを忘れずに。。！移行先のiPhoneを起動したときに、アクティベーションのためにSIMが必要となるので、忘れる人はいないと思いますが。
まとめ：完全に移行できたかを確認してから移行元iPhoneの初期化をしよう
これ非常に大事です。上記の通り、いくつかのサービス・サイトなどでは、移行元のiPhoneが必要になり、もしそれを確認せずに移行元iPhoneを初期化してしまうと、データが引き継げなかったり、下手するとアカウントにアクセスできなくなって新たにアカウントを取り直さなければならなくなったりしますので注意しましょう！
特に日々使うSNS系のアプリや、ファイナンス系のアプリには要注意です！
記事は以上です。