iPhone 8出荷時期遅延情報により、アナリスト達がApple業績予測を下方修正開始

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当ブログでもお伝えしたとおり、台湾のサプライチェーンからの情報によると、次世代iPhoneのうちiPhone発売10周年記念アニバーサリーモデルの【iPhone 8(仮称。iPhone 8 Edition、iPhone Xとも)】の製造(特に有機ELディスプレイ部品の供給)に問題があり、初期ロットは500万台に止まるという情報が流れています。

またWSJ(Wall Street Journal)によると、iPhoneの組立委託先工場のうち最大のフォックスコン(Foxconn、富士康)が時間的な問題を解決するために従業員の追加募集をしていると報道したばかりです。更にTechCrunchからは信頼できる情報筋からとして、Appleは【iPhone 8】の出荷時期を遅らせるという情報も出ています。

そして、それらの情報を元にアナリストや投資家達も、Appleが前四半期の会計レポートの際に設定した次期目標を達成できるか懐疑的になってきたようです。Appleの予測では、現在の四半期(7〜9月)の総営業収入を490億〜520億ドルと見積もっています。恒例では、9月を含む会計レポートには、9月に発売されたばかりの新型iPhoneの収益が乗ってくるのですが、もし【iPhone 8】の発売が遅れるとなれば、Appleの収益予測は達成しにくいと考えられるのは自然なことです。

またウォールストリートのアナリスト達は、現在の四半期だけではなく、次の四半期、つまり年末休暇商戦の売上予測まで下方修正をしています。Appleはこれまで、年末商戦(ブラックマンデー、クリスマス等)において非常に強い売上の成長を記録してきました。しかし新型iPhoneの供給が最初の年末の販売周期に間に合わないとなれば、アナリストや投資家達も予測を下方修正せざるを得ないでしょう。

【iPhone 8】は2つの問題を抱えているといえます。1つは開発段階の問題、そしてもう1つは製造段階の問題です。

開発段階の問題としては、これまでの報道で、Appleは【iPhone 8】で指紋認証システムの”Touch ID”をディスプレイに埋め込むことを開発段階で考えていたようですが、結局そのアイデアを破棄し、赤外線顔認証の”Face ID”に切り替えた、といわれています。それまでに背面に配置する、スリープボタンに配置するなどのアイデアも考慮されて紆余曲折があり、量産に入るのが遅れたといいます。

また製造段階でも、【iPhone 8】のディスプレイに対する要求が高くまた複雑で、また今回新たに導入される有機ELディスプレイ(OLED)パネルの合格率がたった60%しかないということで、独占受注しているサムスンディスプレイが、これまで有機ELディスプレイの製造方面では経験豊富だったはずなのに、Apple向けでは苦戦している様子がうかがえます。

Appleは既に9月12日(サンフランシスコ現地時間、日本時間9月13日午前2時)から秋の新製品発表スペシャルイベントを行うことを正式に発表しています。もう来週には、私たちに対して新型iPhoneが披露されるでしょう。その際に全ての真相が明らかになります。

アニバーサリーモデルでフラッグシップモデルの【iPhone 8】の予約開始時期と販売開始時期がいつになるか、また価格がどのくらいになるのか、また仕様やスペックが気になるところではあります。仕様・スペックについては顔認証システムとワイヤレス充電機能、ホームボタンの廃止とツールバーのようなものの導入、そしてAR/MRをより強化可能なカメラの導入が主な新機能といわれています。ただ初期ロットが500万台しかないということは本当に世界的に取り合いになって、恐らくとんでもないプレミア価格(恐らく30万円以上、50万円超えもあるかも?)で暫くは取引されるのでしょう。転売ヤーに莫大な利益をもたらすのではなく、フェアに手に入る方法をAppleにも考えて欲しいのですが。。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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