世界でも屈指の親日国、台湾。東日本大震災や熊本大地震の時にも真っ先に最大の支援をしてくれたのも台湾で、我々日本人にとっても非常に親しみのあるところでもある。そんな台湾では、1ヶ月でどのくらいのスマートフォンが売れるかご存じだろうか?
台湾では2016年8月に66万3000台のスマートフォンが売れ、昨年に比べ成長
台湾現地の販売チャネルから得られたデータによれば、今年8月、台湾でのスマートフォンの出荷台数は66万3000台だといい、昨年同月比で4万4000台増加し、成長率は7%だったという。ちなみに昨年2015年の台湾の総人口は2340万人ほどだ。
販売台数トップはサムスンだが、Appleは販売額で2位
販売台数と価格設定での優勢の面からみれば、台湾では韓国サムスン(SAMSUNG)がトップだ。サムスンの昔からの仇敵のAppleは、販売台数では4位になっているものの、販売額では2位に食い込んでおり、これはAppleの戦略を地でいっているといえるだろう。つまり、市場シェアについてはトップは目指さないが、販売額や利益は譲らない、というものだ。
Appleは台湾でも現地メーカーと中国国産メーカーとの競争に
Appleは中国大陸内ではファーウェイ(HUAWEI)などのローカルメーカーと熾烈な競争を繰り広げていて劣勢気味だが、台湾でもASUS、HTC、ソニー(SONY)やOPPO(中国メーカー)などとの競争になっており、販売台数ではASUSとHTCの後塵を拝している。
型番別でもiPhone 6s/6s Plusがトップ5入り、iPhone 7登場でどう変わるか
iPhone 7発売直前8月の台湾でのスマートフォン型番別の売れ行きを見てみると、AppleのiPhone 6s(64GB)が3位に入り、iPhone 6s Plus(64GB)が5位に入っている。iPhone 7が販売されたため、9月以降、この型番ランキングには変化がもたらされるだろうとみられている。
サムスンのトップの座はバッテリー爆発問題で危うい?
アナリストによれば、サムスン(SAMSUNG)のGalaxy Note 7のバッテリーの爆発問題で、台湾でもその信頼を急速に落としているようだ。今後もサムスンが台湾でもトップの地位を占められるかどうかについては、観察が必要とのこと。
iPhone 7 Plusのバッテリー膨張事件が発生したばかりの台湾、雲行きは?
なお、一昨日台湾で、発売されたばかりのiPhone 7 Plusのブラックモデルのバッテリーが鞄の中で充電中に膨張するというニュースがあり、これは米国で起こったバッテリー膨張事件に引き続き2台目となる。このこともApple iPhoneの台湾での販売にダメージを与えなければいいが、当然サムスンの数十台爆発よりはインパクトは少ないだろう。
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(記事情報元:WeiPhone)