iPhone 12シリーズのMagSafe充電機構は、将来的に逆充電(ワイヤレス給電)にも使えるようになるかも

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Appleの最新のiPhone 12シリーズでは、背面に電磁石による磁力により、きっちりと位置固定をすることで高効率な充電を可能とする「MagSafe for iPhone」充電機能が一つの目玉機能となっています。そしてAppleからFCC(米国連邦通信委員会)に対して提出された書類によると、今後iPhone 12シリーズのMagSafeによって、他のデバイスやアクセサリを充電可能になる可能性があることが示唆されています。

iPhone 12 MagSafe ワイヤレス充電コイル

iPhoneから他のデバイスへの電源供給機能については、昨年のiPhone 11シリーズ発売前から噂になっていましたが、結局先日リリースされたばかりのiPhone 12でも実現しませんでした。しかし実はハードウェア的には実現できて、現在はソフトウェアレベルでその機能がオフになっている(隠蔽されている)可能性があるのです。

VentureBeatのJeremy Horwitz氏によって発見された規制当局であるFCCに向けて提出された書類に、逆充電機能がついているという証拠があるとされています。

Horwitz氏の記述によれば、「デスクトップWPT充電器(パック)で充電できることに加えて、2020年のiPhoneモデルは360 kHzでのWPT充電機能もサポートしており、将来的には外部の潜在的なApple純正アクセサリを含むアクセサリを充電できるようになる」とあります。

もちろん憶測に過ぎませんが、昨日当ブログ記事でも書いた来年初め頃に発売予定の噂があるAirPods Proの次世代モデル(第2世代、AirPods Pro 2)などが誘電コイルによって充電可能になる可能性はあります。

また、iPhone同士の充電もできるようになるかもしれません。

ただ、ただでさえバッテリー容量がiPhone 11よりも小さくなっていることが判明しているiPhone 12シリーズ本体を、まるでモバイルバッテリーであるかのように扱うのが果たしていいことなのか、また需要があるのかは別の話です。特に中国などでは電子決済・QR決済が進んでいて、現金やカードも基本持ち歩いていないので、iPhoneバッテリーがなくなったらどこでも支払いができなくなって正直詰んでしまいます。あくまで、緊急手段としての充電用途となるでしょう。

ちなみに私が2年近く前に買ったHUAWEI P30 Proにはとっくにワイヤレス充電による逆充電機能(給電機能)が備わっていますが、正直充電効率が高くないので充電が遅いのが難点です。モバイルバッテリーを外出時に持っていないときに、メインで使っているiPhone XS Maxのバッテリーが切れそうになったり実際に切れたときに、緊急でHUAWEI P30 Proから給電を行い、電源が入る状態にしたり、電量が低いままでもともかく待ち受け状態にはできるようにするために使ったことは何度かあります。でも、これまで何度か程度です。

HUAWEI P30 Pro ワイヤレス給電

AirPods Proのような電量が少なくて済むデバイスであれば、とっさの逆充電で使用時間を延ばすことは考えられますね。

というわけで、そこまで需要があるのかというのと、用途が限られることになるとは思いますが、逆にMagSafeという電磁力を使った方法でうまくくっつくように充電できたら高効率で給電できるのかもしれないですね。その分、iPhone 12本体側のバッテリーの減りも速くなるんですけどね。。

ちなみにAppleデバイスでも、USB-Cを搭載したiPad Proであれば、逆充電(給電)に対応しています。iPadレベルのバッテリー容量があれば、いざというときのモバイルバッテリーという使い方もあるんですよね。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple Insider

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