Gartner: 世界のPC市場で出荷台数が6年ぶりに成長、AppleのMacも増加へ

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Gartnerが昨日公開した最新のPC出荷台数推測データによると、2018年第二四半期(18Q2)の米Apple社のコンピュータ「Mac」シリーズの世界での出荷台数が前年同期比3%成長し、世界で4位になっています。

Apple-MacBook-Pro

18Q2では、AppleのMacシリーズの出荷台数は推定440万台となっており、昨年同期の17Q2では426万台でした。Appleの市場シェアも微増し、17Q2の7%から18Q2には7.1%になっています。

世界のPC出荷台数も6年ぶりに増加

Appleの販売台数が改善していますが、世界のPC出荷量全体も増加していて、これは6年ぶりのこととなります。18Q2の世界のPC出荷台数は推定6,210万台で、昨年同期17Q2では6,130万台でした。

18Q2_Apple_Mac_Shipping_Share_World

18Q2で成長を見せたAppleですが、同社のPC業界出荷台数ベースでのランキングは4位で、Lenovo、HP、Dellの後塵を拝しています。しかも、かなり水をあけられています。Lenovoが世界で出荷台数がトップのメーカーで1,360万台、そして3位のDellの出荷台数が1,050万台で、1つ下のAppleの倍以上の数字をたたき出しています。Appleの後ろは5位のAcerで、400万台に近い台数を売っています。

市場シェアでは、LenovoとHPが21.9%で同時に世界トップとなり、その下にDell、Appleと続いています。昨年同期と比べて、このトップ5メーカーは全て出荷台数が増加しています。

アメリカ市場でも成長鈍化

18Q2_Apple_Mac_Shipment_Share_US

またMacはアメリカ市場での成長が鈍化していて、出荷台数は18Q2で推定184万台となっていて、17Q2の181万台よりは増えていますが、成長率は1.7%に留まっています。Appleはアメリカでも出荷台数で4位に入っていて、HP、Dell、Lenovoの下になっています。AppleのアメリカでのPC市場シェアは12.7%となっています。ちなみにHPが29.3%、Dellが28.6%、Lenovoが14.9%となっています。

Apple-Mac-Market-Share_18Q1

これらのトップメーカーはアメリカ市場での成長率は微増していますが、HPだけは例外で、0.6%のマイナス成長となっています。Acerがアメリカ市場で気を吐いていて、出荷台数の成長率は25.7%となっています。アメリカ全体のPC出荷台数の成長率は1.7%で、全出荷台数は1,450万台でした。17Q2では1,430万台なので微増レベルですね。

Gartnerの数字もあくまで推測、参考程度に、、

ただ、Gartnerの数字は完全に正しいわけではなく、実際の出荷台数は多少ずれがあります。例えばGartnerは昨年、17Q2の全世界のMac出荷台数を423.6万台としていましたが、Appleが発表した実際の出荷台数は426.6万台でした。とはいえ、かなり近いところまで推測できているともいえるでしょう。

ちなみに、Gartnerと同じく著名なマーケティングリサーチ会社のIDCも同様の数字を発表していますが、こちらの方は18Q2のAppleの出荷台数を430.8万台としていて、昨年同期の17Q2では430.3万台で、増加率はたったの0.1%だったとしています。ただ、Appleが世界シェアで4位という結果はGarterと同様で、世界全体のPC出荷台数は全体で2.7%成長したとされています。

Appleは今年Mac全てを刷新するかも、これで18Q4は急成長か?

AppleのMac販売台数は、恐らく17Q4で大きな成長をみせると思われます。というのも、Appleは昨日MacBook Pro 13インチと15インチのラインナップを刷新し、プロセッサを第8世代Core iシリーズにアップデートしたからです。それに従って、15インチでは32GBのメモリモデルも選べるようになりました。また秋にはAppleはMacBook Pro以外にも、iMac、MacBook、Mac miniなどをアップデートするものとみられていて、それらが年末商戦で売れるのではないかとみられています。

スマホやタブレットではできない仕事がある!PC・Macにはまだまだ需要があるのかも

年々画面が大型化するスマートフォンやタブレットデバイスによって、一般消費者が日常のSNS投稿やWeb閲覧などはそれらでできてしまうため、家庭内にわざわざPCを置かなくなっているパターンが多くなってきていることから、PCの需要が下がっていることから、この6年は毎四半期毎にPCの出荷台数は下がりっぱなしでした。しかしここに来て歯止めがかかった感じです。

やはりPCにもある程度の需要があり、必要な人はやはり買い替えつつ使っているということでしょうか。確かにグラフィック処理や表計算などの業務には、PCやMacでないと満足にできないところはあります。私も一回iPad Proで全ての業務ができるようにしようと考えたことがあったのですが、やはり無理でした。Macじゃないとできないこともまだまだありますし、効率が大きく変わります。もちろん仕事のスタイルにもよりますが、私個人的はまだまだPCの需要はあると思っています。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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