9to5MacやBuzzfeedの報道によると、FaceTimeにおける重大なバグが見つかり、TwitterなどのSNS上でその方法が報告され拡散されています。Appleは既にこの問題について認識し、今週末にアップデートをリリースしこの問題を修正するとしています。
そのFaceTimeの重大なバグとは、FaceTimeのグループチャット機能で、自分を追加すると、相手がそのチャットグループに参加するか拒否するかを選択する前に、着信側の音声が発信側に聞こえてしまうというものです。悪用すれば盗聴もできてしまいます。
そしてこの問題は、iOS 12.1以降最新のiOS 12.1.3を搭載しているデバイスでも発生します。
具体的には、こんな手順で可能になります。※もちろん、悪用厳禁です!
- FaceTimeビデオで、iPhoneの連絡先とビデオ通話を呼びかけます。
- 呼び出しをしている最中に、画面下から上にスワイプし、連絡先を追加する(下図のadd personのところ)を選択します。
- そこに自分の連絡先を追加します。
- すると、自分と最初にかけた相手のFaceTimeチャットが始まってしまいます。自分側のFaceTimeチャット画面には、相手が入っているように見えるのですが、相手側は受け容れるかどうかを選択していないので、呼び出しが続いたままというような状況になりますが、その状況でお互いに声が丸聞こえになる、というわけです。
手順を説明したビデオがTwitterにあげられているので、ご紹介します。
Now you can answer for yourself on FaceTime even if they don’t answer🤒#Apple explain this.. pic.twitter.com/gr8llRKZxJ
— Benji Mobb™ (@BmManski) 2019年1月28日
対処方法については、Appleが今週末iOSアップデートで対応するまでは、FaceTimeを無効にするくらいしか方法がないのが現状です。
なお、この問題で更に相手がロック画面から電源ボタンを押すと、なんと相手側のビデオと音声がチャット上に現れてしまうと報告されています。またiOSだけではなく、FaceTimeはMacでも受話できるのですが、Macの場合はiOSよりも呼び出し音が鳴っている時間が長いため、更に被害が甚大化する可能性があります。
AppleはiOSとmacOSの両方をアップデートすることでこの問題に対処する必要がありそうです。iOS 12.1以上のデバイスで発生するということで、OSのバグといえそうですね。
記事は以上です。