【たぶんどこよりも詳しい】Clubhouse(クラブハウス)、中国のGFWに遮断される。規制の詳細・回避法はこちら

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最近巷で話題の、iOS専用の招待制音声チャットSNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」。私も1月26日に招待していただき入っていました。これまでClubhouseは中国国内のネットワークでは規制されず使えていたのですが、とうとう中国時間本日(2月8日)19:00〜19:30頃に中国のネット規制システムGFWによって規制され、通常にはClubhouseにアクセスできなくなりました。

私自身もTwitterでお伝えした通りです(沢山のいいねやRTいただきましてありがとうございます)。

しかしVPNを使えば問題なく接続できたため、「【CH中国遮断記念】中国ネット規制などについてゆるーく話しましょ」というルームを立ち上げたところ、思いのほか多くの方が集まり、また有益な情報が集まりました。

長文読むのが面倒臭いという方は、後ろの方にまとめがありますのでそちらをご覧ください。

Clubhouse、中国国内で遮断!VPNなしでログインできず

その「【CH中国遮断記念】中国ネット規制などについてゆるーく話しましょ」ルームでスピーカーとしてお話ししていただいた方々から寄せられた情報を集めた結果として、以下のことがわかりました。

  • Clubhouseには、VPNなしではログインができなくなった。アプリを開いても読み込みのサークルが表示されるだけで他に何も表示されない。
    Clubhouse 中国 規制 遮断
  • 1回ログインすればルーム内の音声を聞いたり話したりするのはVPNなしでも可能。
  • ただし、ルームに繋げたり、手を挙げたり、モデレータなどの操作はVPNなしではできない。
  • リスナーに徹したりする場合は、VPNを使ってログイン後、VPNを外して使う、というようなやり方もできる。

もう1つ、新しい情報が入りました。

  • 当ブログでもう1つお勧めしている12VPNではClubhouseにはログインできないが、当方の1coinVPNでは問題なく接続可能

というわけで、VPNのサービスや接続方式の種類、或いは接続先アクセスポイントによっては、VPNに接続していたとしてもClubhouseにログインできないという状況が発生するかもしれません。

中国はClubhouseに更なる手の込んだ規制をしかけてきた

しかし単にログインできなくなっただけならVPNを使えば簡単、ということなのですが、そこに思わぬ落とし穴がありました。

  • 中国大陸の電話番号では、Clubhouseからの認証用SMSが受け取れなくなっている

という問題が発生しているのです(招待SMSは届きます)。

つまり、中国の電話番号アカウントの人は、ログオフしたり機種変したり、または新しい中国の番号のユーザがログインしようとすると、認証コードが届かないためClubhouseにログインできなくなる、ということになります。

恐らく、Clubhouseは中国大陸の携帯電話番号にSMSを送信するときには何らかのSMS配信サービスを使っているようです。そこが規制されたか、或いは送信元番号を解析されてピンポイントに規制された可能性があります。複数の人に確認したのですが、認証コードSMSの送信元の番号は、最初の11桁が”10691021852″で共通です。というわけで、最初の11桁が合致する場合送れないようにする、という規制がかけられた可能性があります。

Clubhouse 中国 規制 遮断

ちなみに上に書いたように招待SMSは届きます。なぜなら招待SMSは招待した人が自分の番号でSMSを送るからです。

現状、既存のユーザについてはこれに対処する方法はありません。新規ユーザも、中国の電話番号ではログインできない状態です。というわけで、これで通常のやり方ではVPNを使っても既存ユーザ以外に中国でClubhouseは広がることはない状態になったといえそうです。

この問題が直接改善されるには、Clubhouse開発側のSMS送信方式の変更や、認証方式の変更を待つしかありませんが、Clubhouse開発が中国ユーザを取り込むためにそこまでするかどうかは未知数です。

Clubhouseを中国国内で新規で利用する方法

前出のルーム内で教えていただいたのですが、実は中国国外の電話番号を持っていない新規ユーザについては、Clubhouse認証SMS規制の回避方法があります。もちろんVPNが使えることは第一条件です。

  • Viberなどのアプリで、中国大陸以外(米国など)のSMSを受け取れる番号を取得できるサービスを利用し、新しい番号を取得します。
  • その番号で招待を受けることで登録・ログイン可能になります。
  • ただしViber自体も中国では規制されているため、VPNを使うなどして壁越え環境で接続する必要があります。

もちろん、ベストは中国大陸外(香港・マカオ・台湾等含む)の番号で登録・認証することです。これらの地域での認証SMSは今でも当然のことながら規制はされていないため受信できます。

Clubhouseが中国で規制・遮断された理由とは

Clubhouseが中国で遮断された理由はいくつも考えられます。

  • 国外のサービスで、サーバが中国国内になく、検閲できない。
  • 実名認証をしておらず、電話番号が一意のIDとなっていて、しかも表示されないので、誰が使っているかを追跡できない。
  • 音声データが保管されない。
  • 中国共産党にとって敏感な話題のルームが大量に存在し、自由に話せる環境になっている(ウイグル族弾圧、天安門事件、香港・台湾独立等々)

などなどです。私は1月26日からClubhouseに入っていて、当時から中国国外に住む華僑や中国人は大勢いましたが、純粋な中国大陸の住民はここ2〜3日で急増した感じがします。ECサイトの淘宝網などでは10〜400元程度でClubhouseの招待枠が売られ、また中国版Twitterの微博(Weibo)では検索ワードとして「Clubhouse 邀请码」がランク入りするなど、中国でもClubhouseに対する関心が高まっていた矢先のことでした。

個人的には遅かれ早かれ規制されるだろうと考えていたので、自分が入ってから2週間程度規制されなかったのは長かったと感じています。

今でも既存の中国大陸ユーザはClubhouseを使用している

中国大陸の既存ユーザについてはVPNを使えばログインと使用は問題ないので、現在も問題なくClubhouseを利用しています。実際、2月8日にClubhouseが遮断されると、「Clubhouse被墙了(=Clubhouse遮断という意味)」という中国語タイトルのルームが複数でき、そのうち私が確認しただけでも2つのルームが上限の5000人が入って寿司詰め状態になるなど、盛況を見せていました。

もちろんそこに入っている全ての人が中国大陸から接続しているとは限りませんが、一定数はいたものと思われます。

Clubhouseは招待制であって、もちろんECの淘宝(Taobao)などで招待権が売っていたりしましたが、基本的には招待する人とされる人によってその言動にはある程度の制約がかかっていて、実際に入っている人達も大多数がある程度高学歴や高職位であることが保証されていたように思います。Clubhouseが中国で公式に遮断された今、今後質が悪い人達(例えば単なる荒し目的や五毛党など)が入ってくることはより抑えられると思われますので、Clubhouseにとってはいいことなのかもしれません。

中国でのClubhouse利用禁止の詳細と回避法のまとめ

というわけで、現状わかっていることを箇条書きでまとめてみました。

  • 中国時間2021年2月8日午後7:00〜7:30頃、Clubhouseが中国国内のGFWによってアクセスが規制された。
  • VPNを使用すればアクセス(ログイン含む)が現在でも可能。ただし一部のVPNサービスでは接続できない場合もある。
  • 1回ログインしてルームに繋げてしまえば、ルーム内での音声チャットや聞くだけならVPNを切っても問題ない。※ただしモデレータ操作や手を挙げるなどのリスナー操作はVPNに繋がないとできない。
  • 中国大陸の電話番号では、Clubhouseからの認証用SMSが受け取れなくなった。
  • 中国の番号への新規招待ができなくなった(認証SMSが届かないため)。
  • 中国大陸の電話番号で登録した既存ユーザは、ログアウトすると再度のログインができなくなる(認証SMSが届かないため)。
  • 中国国内からの新規登録は、Viberなどの中国外電話番号付与サービスを使用すれば一応今でも可能。

中国国内からのClubhouseのご利用にはぜひ1coinVPNを

中国国内で既にアカウントをお持ちの方、またこれから利用される方でも、当方が運営している1coinVPNでは問題なくClubhouseが利用できることを私だけではなく、複数のユーザの方が証明してくれています。音質なども全く問題ありません。

ちなみに、私が当ブログでもう1つお勧めしている12VPNではClubhouseにはログインできないが、当方の1coinVPNでは問題なく接続可能という情報をいただきました。

中国国内からClubhouseするなら、ぜひ1coinVPNをご利用ください。

1coinVPNのお申し込みはこちら

今後、Clubhouse内で専門家を集めてClubhouseを含む中国ネット規制に関してもっと掘り下げた話ができればと思っています。Clubhouseに入られている方はぜひフォローしてください。アカウントは@xiaolongです。

Clubhouseに疲れた方に。。Crabhouseはいかが?

個人的には同じクラブハウスでも”Crabhouse”の方もお勧めです。文字通り、蟹の家でした。MOTHERのようでなんかほっこりしますよ。

記事は以上です。

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