Apple Mapsで、”Black Lives Matter”通りのペイントが航空写真に早速反映される

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Appleのマップアプリ(Apple Maps)で、最近米国で全国的に起こっている黒人問題に対する抗議行動の一環としてワシントンDCのホワイトハウス真北のすぐ近くに南北に延びる通りにペイントされた「Black Lives Matter」の文字が、航空写真に反映されていることがわかりました。Appleなりの抗議行動への支援の一環とみられます。

Appleの端末をお持ちの方は、以下のリンクを開くことでApple Maps(マップアプリ)が開き、その場所が表示されます。

901 16th St NW, ワシントン, DC  20006, アメリカ合衆国

ちなみに、Apple MapsやGoogle Mapsでは、基本的には航空写真は数年前のものが使われているのが慣例で、今回のように数日前に描かれたものがこんなに早く反映されるのは異例のことです。またApple Mapsではその周辺を全て新しい写真を使ったわけではなく、「Black Lives Matter」の文字部分だけをうまく重ね合わせたようなやり方で表示しているようです。なぜなら、上の写真をよく見ればわかるとおり、左右には車がいるのに、文字がペイントされている部分だけ全く車がおらず、また色合いも異なっていることがわかるからです。

更にApple Mapsでは、写真だけではなく道路名も「Black Lives Matter Plaza NW」に変更されていることがわかります。

ちなみにGoogle Mapsでは航空写真は反映されていませんが、「Black Lives Matter Plz NW」の名称のみ反映されています(下図の真ん中の縦の通り上の名称)。この辺りに、抗議行動への支援の程度が現れているともいえそうです。

Appleはあのジョージ・フロイド(George Floyd)さんの死をきっかけに、「平和的な」抗議行動を支援しています。ティム・クック(Tim Cook)CEOは今週、フロイドの死を「無意味な殺害」だったと非難し、人種差別に関する公開書簡をApple公式サイトに書いています。同社はまた、Apple Musicで「Black Out Tuesday」のような人種差別意識の啓発活動にも参加していて、Apple TVアプリではアメリカの人種的不正に関する厳選された無料映画を提供しています。

ただ、抗議行動が暴動に発展してしまい、Appleの米国内のApple Store直営店の実店舗もその攻撃や略奪の対象になりました。当ブログでもお知らせしたとおりです。

そのためAppleはコロナ禍で一旦全閉店し再開しつつあった店舗をまた閉鎖したり、店の周りをベニヤ板で囲うなどの物的損害を防止する策をとっています。現在そのApple Storeの店先につけられたベニヤ板は、ジョージ・フロイドの記念壁画(追悼メッセージ等)を作成するための格好の場所となっています。

Appleの行動には賛辞を送りたいですが、暴動と化した抗議行動はいただけません。私のボストンのNew bury Streetで和食レストランを経営する友人(中学校の同級生)も、コロナ禍で既に売上げが激減しているのに、更にこの抗議行動で店を破壊・略奪されるのではないかという恐怖に見舞われています(現に、向かいのアパレルショップは破壊と略奪の対象となったようです)。

一刻でも早く暴動が沈静化することを祈ります。そして平和的な抗議行動が実を結びますように。

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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