Appleはどうやら全てのMacユーザに最新のOSにアップデートすることを望んでいるようです。一昨日リリースされたmacOS Catalina 10.15.5及びセキュリティアップデート2020-003がリリースされたmacOS MojaveとHigh Sierraにアップデートすると、これまでターミナルコマンドを打つことで回避できたアップデート通知をオフにできなくなってしまったのです。
macOS Catalina 10.15.5でアップデート通知回避のターミナルトリックが無効に
これまで、ターミナルコマンドで
softwareupdate --ignore
と入力すれば、システム環境設定のアイコンのアップデートを促す”バッジ”を消すことができました。しかし今回上記のバージョンにアップデートすると、上記のコマンドを入力しても
Ignoring software updates is deprecated. The ability to ignore individual updates will be removed in a future release of macOS.
ソフトウェアの更新を無視することは非推奨です。個々の更新を無視する機能は、macOSの将来のリリースで削除される予定です。
と表示され、バッジが消えないようになってしまったのです。
macOS Catalina 10.15.5でもアップデートバッジ通知回避が可能なターミナルトリックはこちら
なお、その上でも一時的にシステム環境設定のアップデートを促す”バッジ”を削除する方法があるのでご紹介します。やはりターミナルを使用し、
1) Macのシステム環境設定を終了します。
2)アプリケーションフォルダからターミナルアプリを起動します。
3)このコマンドをターミナルウィンドウに貼り付け、Enterキーを押して実行します。
sudo softwareupdate --ignore "macOS Catalina"
4)次に、これをターミナルに貼り付け、Enterキーを押してコマンドを実行します。
defaults delete com.apple.preferences.softwareupdate
5)最後に、ターミナルで次のコマンドを実行します。
softwareupdate --list
または、
4)このコマンドをターミナルウィンドウに貼り付け、Enterキーを押して実行します。
defaults delete com.apple.systempreferences AttentionPrefBundleIDs; killall Dock
なお、繰り返し述べますがこれは一時的にシステム環境設定のアイコンバッジを一時的に消去する手段に過ぎません。アップデート確認をすると、また表示されるようになります。
Appleは今後もmacOSを最新にするようしつこく通知してくる可能性が高い
今後は上記のこれらのコマンドも無効になってくる可能性もあり、Appleは確実にmacOSを最新版にアップデートするよう、ユーザにしつこく通知してくるのかもしれません。
企業やサーバ用途で使用している人にとっては、OSアップデートは動作が不安定になったり、アプリが動かなくなるリスクがあるので、サブマシンやテスト用マシンで十分なテストをしないとアップデートしないという方も多いのではないかと思われます。
Appleが躍起になってアップデートを求めるのは、恐らくセキュリティ面での理由が大きいのではないかと思われます。セキュリティアップデート(パッチ)のみ適用するようにして、それ以外のアップデートと分ければいいのになあ、と思ったりします。。
記事は以上です。
(記事情報元:iDownload Blog)