当ブログでも何度かお伝えしてきていますが、米Apple社はインドで、組立委託先の現地工場にて、現地販売用のiPhone SEの製造(組立)を開始していました。
そして本日のTimes of Indiaの報道によると、Appleは既に初回ロットの”Assembled in India”のiPhone SEデバイスが既にインドのバンガロールの一部の店舗で販売開始されているとのことです。価格は、32GB版が27,200ルピー(約47,000円)で、128GBモデルが37,200ルピー(約64,000円)に設定されています。ちなみに日本では32GBモデルが44,800円(税込48,384円)128GBモデルが55,800円(税込60,264円)なので、どちらも日本の税込価格よりも高い価格設定になっている、といえます。
なお、インドで今回新しく販売された現地製造のiPhone SEの梱包箱やバックパネルの背面には、予測通り”Designed by Apple in California, Assembled in India”という文字が刻印されているそうです。インドでのiPhone SEの製造(組立)は、Apple社のiPhoneの3大組立委託先のうちの最小の、台湾ウィストロン(Wistron、緯創資通)が担当しています。ウィストロンのバンガロールPeenya工業地区にある新工場からは既に数千台のiPhone SEデバイスが出荷されたとのことで、この工場では4月から既に組立が始まっていました。
また上記の報道によれば、7月1日にインドで新たな消費税が正式にスタートした後、iPhone SEのインド国内での生産台数は大幅に増加する見込みとのことです。ただ、生産した台数については、AppleはTimes of Indiaの取材と質問に答えていません。
小龍的にはこう思った
インドでのiPhone SEの販売価格、思ったよりずいぶん高めに設定されていますよね。日本より価格が高いとなれば、中国の転売業者(所謂”転売ヤー”)がインドに押しかけてiPhone SEを買い漁るというようなことはひとまずなさそうです。
そして、インドのスマートフォン市場では所得の関係もあり中〜低価格市場の製品が圧倒的に売れているので、このままではAppleはなかなかシェアをとっていくことはできないかもしれません。
記事は以上です。
(記事情報元:Times of India)