Appleは今年リリースするとみられている新型iPhoneに「ワイヤレス充電機能」を追加するという情報がアナリストから出され、メディアではそれを根拠にまことしやかに報道されている。ただ、現在のところそのワイヤレス充電機能がいったいどのように具体的に実現するのか、例えばどんな導電テクノロジーが採用されるのか、充電パッドの上に置いて充電する形になるのか、或いは本当の意味での長距離ワイヤレス充電が実現するかについては確固とした情報はない。
Appleが先日「ワイヤレスパワーコンソーシアム」に参加していたことは当ブログでもお伝えしたとおりだ。
このコンソーシアムの主旨は、国際ワイヤレス充電規格Qiを取得した全ての再充電可能なデバイス市場の創造と促進で、これもAppleが現在学んでいる導電方式の1つとも考えられる。実際、Apple Watchの充電システムが使用しているのも基本はQi規格だが、規格がある程度改変されており、基本的にAppleの充電器(ケーブル)しか対応していないのが現状だ(Qi規格は、本来Qiを取得している充電器と端末であれば全て互換性があるようになっている)。
Qi規格は多くの出力容量に適用可能で、そのことが様々な種類があるスマートフォンにも適用可能なため向いているといわれている。このQi規格に参加しているのはサムスン(SAMSUNG)、LG、HTC、クアルコム(Qualcomm)、デル(Dell)、キャノン(Canon)、ソニー(Sony)、ファーウェイ(HUAWEI)、Appleのサプライヤーである立訊精密(Luxshare)などだ。
ロイター社は、Appleのクローズドなテストでは多くの異なるワイヤレス充電技術が試されており、そのうちいくつかのテクノロジーはこれまで一切外部に知られたことがないという。内部事情に詳しい人物によれば、Appleは現在ワイヤレス充電技術について5つのグループに分かれてそれぞれ異なった技術を研究開発しているという。
3ヶ月前、Appleは10種類以上の次世代iPhoneのプロトタイプをテスト開発しており、それぞれのプロトタイプではそれぞれ異なった重電方式が用いられている可能性がある。その後、次世代iPhoneの量産開始時期が例年よりも前倒しされて計画されているという情報があることから、Appleは現在ほぼ既に次世代iPhone【iPhone 8】または【iPhone X】、そして【iPhone 7s】シリーズのハードウェアデザインや設計をかなりのところまで進めている可能性がある。
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(記事情報元:WeiPhone)