Appleが公式にHomeKitに関する文書を公開、Apple TVがハブに!

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Apple HomeKit

9to5Macによると、Appleが新しいHomeKit(ホームキット)に関するサポート文書を公式サイトに公開し(ただし英語のみ)、HomeKitではApple TVがハブ(ゲートウェイ)のような役割を果たすことになった。上記サポート文書によると、家の外からHomeKitを使用するには必ずApple TVが必要になるもようだ。

あなたがソフトウェアバージョン7.0またはそれ以降を搭載したApple TV(第3世代またはそれより新しいもの)をお持ちなら、あなたはHomeKit対応アクセサリを家の外からもあなたのiOSデバイスによってコントロールすることが可能になります。

同じApple IDでiOSデバイスとApple TVでログインすれば、あなたはSiriに命令することでリモートであなたのアクセサリをコントロールすることができるようになります。

Appleは更に公式サポートサイトにHomeKit対応デバイスページまで作成しており、新製品が出るたびに更新されるものと思われる。

HomeKitの使用方法

サポート文書では、HomeKitの使用法が詳細に説明されている。HomeKitを使う際はiOS8.1以降を搭載したiPhone、iPad、iPod Touchが必要で、HomeKitに対応した製品が必要となる。

HomeKitをコントロールしたいデバイスにはそれぞれ全てにHomeKitデバイスのアプリを入れる必要があるが、一回HomeKitコードをアプリに登録すれば、その後はアプリを起動しなくてもSiriによってコントロールが可能となる。Appleは更にいくつかのHomeKitデバイスはiOSデバイスがロックされていてもコントロール可能となるという。しかし例えばドアの開閉などセキュリティに関わるものはデバイスをアンロックする必要がある。

またデバイスのグループ化も可能だという。例えば「リビングのライトを点灯させて」とSiriに命令した場合、それはデバイスの特定のアプリを使って行われるが、1回実行されれば、Siriはそのグループを認識するという。

またHomeKitのセットアップにはマスターユーザの許可が必要で、つまりはadministrator権限のようなものだ。HomeKitにユーザが複数登録された場合、もし他のユーザがデバイスのコントロールの権限を与えられると、それは他のシェアされたユーザに通知される仕組みとなっている。

画蛇添足 One more thing…

これまでテレビや動画を見るくらいであまり日の目を見なかったApple TVが俄然活躍することになりそうだ。ユーザとしてもこれほど嬉しいことはない。

更にiOS8.1以降のiOSデバイスでコントロール可能、ということは脱獄デバイスでiOS8.1以降の人でもHomeKitデバイスをコントロール可能になるということだ。これもまた、脱獄ユーザとしてはちょっと嬉しい。

Siriでの操作が可能になるということで、HomeKitがインストールされたiPhoneにペアリングされたApple Watch(アップルウォッチ)でのコントロールも可能になったらより便利になるのではないかと思う。

6月8日(日本時間6月9日)に開催されるWWDC 2015にてHomeKitの詳細が語られることと思うが、既に小米(シャオミ、xiaomi)などがとっくに始めているスマートホーム業界にAppleがどのように切り込んでくるか、非常に楽しみだ。これでAppleのエコシステムが更に強固なものになるだろう。

とはいえ、小米は全くハブが必要なく、例えば小米の空気清浄機を外出中に小米のデバイスから直接コントロールすることが可能で、特にApple TVのようなデバイスをハブ・ゲートウェイにする必要がない。そう考えると、AppleはHomeKitを使いたいユーザに対してデバイスを1つ多く買わせるということになる(既にApple TVを持っている人は別だが)。そのあたりが、消費者にどのように受け入れられるかは見ものだ。

もう1つは、なぜAppleはこの時期にHomeKitをこそっとサポートページに出したのかというのも気になる。本来であればWWDC 2015で華々しくデビューした方が良かったのではないかと思うのだけど。。

記事は以上。

(記事情報元:9to5Mac

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