そろそろiMacにもアップデートの時期がやってきた。
台湾Digitimesの報道によると、台湾のサプライチェーンの内部事情をよく知る人物からの情報として、Appleは今年5月に2種類のiMacの量産を開始するといい、正式販売は今年後半になるという。また更に、AppleはサーバクラスのiMacもテスト中で、これはハイエンド市場向けだといい、その競争相手は発表されたばかりのSurface Studioだという。
一体型PCハイエンドモデルの火付け役はマイクロソフトのSurface Studio
マイクロソフト(Microsoft)が2016年Q4で発表したSurface Studioもいわゆる一体型PCで、その影響でhpやASUSなどの一線級のPCメーカーも同様の一体型PCをリリースを計画しているほどだ。ASUSは2017年台北国際パソコン展示会の前後にハイエンドの一体型PCをリリース発表予定だという。
一体型PCの販売台数は多くないが、価格が下降気味
ただ、Digitimes Researchのデータによれば、現在世界市場で一体型PCの毎年の販売台数は1200万〜1300万台で、全体のPC市場の2.5億台に比べると規模は大きくない。
ノート型パソコンに比べてそこまで競争は激しくないものの、一体型PCの市場での平均価格は下がる一方だ。マイクロソフト、Appleとその他一線級のメーカーがハイエンド型の一体型PCをリリースすることで、上述の人物は一体型PCの平均単価は盛り返して上昇するだろうとみている。
台湾クアンタがOEMを一手に受注か
なお、2017年にリリースされる予定の2種類の次世代iMacは台湾クアンタ(Quanta、廣達)がOEMで製造する予定だ。Appleとhpの受注を受けたことで、2017年もクアンタは世界最大の一体型PC製造メーカーの地位を保つのではないかとみられている。ただ、クアンタ自身は個別の顧客リストや受注に関してのコメントは一切していない。
2種類は従来のアップデート、もう1種類はハイエンド仕様で年末発売か
Appleは現在のところ21.5インチと27インチのiMacをリリースしている。新型iMacもこの2種類のディスプレイサイズのアップデート版になるとみられ、正式な販売開始は年末商戦(クリスマス等)に間に合わせるためにQ3(7月〜9月)になるとみられている。
一方、サーバクラスのiMacについてはインテル(Intel)のXeon E3-1285 v6プロセッサが搭載されるもようで、16〜64GBのECCメモリ、最大2TBのNVMe SSDと最新の独立したグラフィックカードを搭載するとのことで、今年年末に発売されるようだ。
小龍的にはこう思う:マイクロソフトの後追いってAppleらしくないなあ。。
マイクロソフトのSurface Studioが出たからAppleもハイエンドのiMacを出します。。というこの動きはまるでマーケットの顔色をうかがいつつやっているマーケティングそのものだ。
こんなのは本来のAppleのやり方ではない、と感じたのは私だけではないはずだ。。とはいえ、やはりAppleのハイエンドモデルには期待してしまうものだ。5k以上のスペックが出てくるのだろうか?
記事は以上。
(記事情報元:Digitimes)