当ブログでもお伝えしていた、AppleのiPhone 5s以前などの古いデバイスで発生していた、iOS 9.3にアップデートするとApple IDの入力を求められ、正しいパスワードを入れてもなぜか先に進めず文鎮化してしまうという問題。
上記の記事に書いたように、Appleはこれまで3月25日にiPad 2のGSM版(セルラー版)のみ新しいiOS 9.3のビルドバージョンが公開されており、また問題のある旧機種版はiOS 9.3の公開が停止されていたが、今回、停止されていた分のiPhone、iPad、iPod Touch (5G)の最新ビルドが公開された形となった。
今回の修正のビルドバージョンは13E237。3月25日のiPad 2 セルラー版用のビルドバージョンは13E236で、ビルドが1つ違う意味はわかっていない。ちなみにiPad 2 セルラー版には新しいビルドバージョンは公開されず、13E236のままだ。
最新版のiOSファームウェア(FW、IPSW)は以下のページからダウンロードできるので、これからアップデートする方であらかじめダウンロードしておきたい方はどうぞ(複数のデバイスをアップデートする時や、復元する時などにローカルに置いておいた方が復元が速くなる)。なお、当然のことながらOTAアップデートでも最新ビルドに差し替えられている。
▼全機種全バージョン網羅、iPhone用iOSファームウェアリスト
▼全機種全バージョン網羅、iPad用iOSファームウェアリスト
▼全機種全バージョン網羅、iPod Touch用iOSファームウェアリスト(現在ビルド13E237のファイルは公開されていないため、公開され次第リンク先を更新予定)
今回、問題はiOS 9.3がリリースされた当日、3月22日から発生していたわけで、対策は1週間かかったことになる。Appleの今回の対策速度は正直遅かった。今回相当UXに悪い影響を与えたのではないかと思われる。
今回このような問題が発生したのは、iOS 9.3のリリースを無理矢理春の新製品発表スペシャルイベントに合わせたからではないだろうか。こんなやり方をしていたらAppleはユーザの信頼を失っていくのではないかと、本気で心配になってくる。
記事は以上。