Apple、カリフォルニア州での自動運転技術テスト用車両が全66台に、登録台数で3位

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Appleは自動運転技術のテストのための自動車を、最近増やしたようです。カリフォルニアでは、その数は3位になっています。ただ、Appleが自動運転技術の開発をすることで何を最終的な目的としているのかについては、謎のヴェールに包まれたままです。

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Appleはカリフォルニア州で自動運転テスト用車の登録台数が増加、66台に

macReportsによると、米Apple社の自動運転技術テスト用の自動車の合計台数は、5月に50台を超えたばかりでしたが、現在は66台になっているとのことです。追加されたテスト用自動車はカリフォルニア州の車両課に登録されていますが、同社は運転手のいらない自動車の許可はまだ申請していないそうです。ということは、まだこのテストには何らかの事情が隠されているかもしれません。ちなみに、Appleは111人の運転手も実験用に登録しています。

Appleはカリフォルニア州の自動運転テスト用車両登録台数で3位に、4位にはテスラが

Appleの自動運転技術テスト用自動車の台数は増加しましたが、まだ上には上がいます。GM(ゼネラルモーターズ)は現在117台の車と333人の運転手、Waymoも72台の車と411人の運転手を抱えています。なお、Appleの下にはTesla(テスラ)がいて、39台の車と92人の運転手がいます。ちなみにカリフォルニア州全体では56の会社が自動運転技術テスト用の自動車を登録しており、全台数は468台で、登録運転手は1,677人にのぼるということです。

Appleは密かに自動運転技術の開発を行っている

今年のはじめに、Appleはドイツのフォルクスワーゲンと提携を結び、従業員用の自動運転シャトル用車をフォルクスワーゲンのT6に置き換えることを発表しました。しかし、Appleの社内でも自動運転技術に関する長期計画について知っている人はごくわずかな人達だけのようです。

Appleは現在自動運転技術の開発チームに、元Waymoのシニアエンジニアで、元NASA JPLのエンジニアでもあったJamie Waydo氏を加えています。Waydo氏はプロトタイプの車両の安全性のチェックと、フェニックスでの路上テストに向けて、クルマメーカーの競合についてのコーチを担当していると言うことです。Waymoに入社する前には、Waydo氏はNASAや火星表面探査機(マーズ・ローバー)の代理店で働いていたこともあります。

なお、Appleで電気自動車の開発が行われていたこと(タイタン(Project Titan)と呼ばれたプロジェクトで、現在は停止)や自動運転技術も研究開発中であることは、当ブログでもお知らせしたとおり、最近中国籍の元Apple社員がそれらの企業秘密情報を盗み出したとされてFBIに逮捕されたことでも話題になりました。

経験のある競合相手が多い業界、Appleはイノベーションを起こせるか

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Appleは完全な自動運転技術でなくても、運転手をアシストするような運転技術を開発している可能性もありますが、既に大手のクルマメーカーはみなこぞって開発し、既に実装が始まっていてある程度実現した上に膨大な走行データを積み重ねているので、そんな競合相手が多い中でイノベーティブな技術を開発するとなるとなかなか難しいかもしれません。

しかもAppleはこれまでコンピュータや電気製品及びそれに付随するソフトウェアのメーカーであって、自動車のような人命が関わるような大きな製品に関わった経験は殆どありません(運転に直接結びつかない車載版iOSともいえる”CarPlay”を除く)。

しかしAppleは11年前、当時NOKIAやMotorolaが独占する市場で、競合相手が山ほどいる、しかもAppleとしては未経験のスマートフォン市場にiPhoneで飛び込み成功しました(すぐに成功したわけではありませんが)。そんなわけで、今回もAppleは何かやってくれるかもしれないという期待が寄せられるのは無理もありません。そしてこれがもしかしたら、iPhoneの次を担う柱になるかもしれないのです。

記事は以上です。

(記事情報元:Apple InsideriDownloadBlog

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