毎年6月にAppleはWWDC(ワールドワイドデベロッパカンファレンス)を開催しているが、そのWWDCまであと3ヶ月の時点で、今年のWWDCではiOS 10及びiOS X 10.12を発表し、ベータ版或いはプレビュー版をリリースするのではないかといわれている。
MacRumorsによる自社サイトアクセス解析によれば、Appleは既に内部でこの2つのバージョンのテストを行っており、また断続的ではあるが徐々にその数が増えてきていることであることがわかっている。ただし、現在の段階ではかなり初歩的なテスト段階ではないかと考えられる。
具体的には、2015年の12月から、2016年2月(先月)まで、MacRumors.comにアクセスしたこれらの新しいOSのアクセス数は増加している。なお、OS X 10.12の最大のアップデート内容は、MacにSiriが導入されるということといわれている。AppleはSiriをとうとうMacのOS Xにまで持ち込むことになる。
今年のWWDC 2016の開催地については前回と変わらずモスコーン・ウェスト(Moscone West)エキシビションセンターで、これまでの開催時期を見れば、今年も6月13日から6月17日の間に開催されると思われる。
近年のWWDCでは新しいデバイスが発表されることはほぼなく、既にiOS 10、OS X 10.12というリストが出てきてしまっていて、完全にマンネリ化しているiOSとOS Xはあまりサプライズがなさそうな感じがする。とはいえ、iOS 10はiOS Xという名前になるかわからないが、既にiOSも10を迎える時代となった。毎年ナンバリングを変更しなければいけないという明らかに株主に配慮したやり方を変えない限り。。
AppleはMac OSもナンバリングを10にしたときに大幅に革新的な変更を加えている。iOSもそうなって欲しい感じはするが、現在はまだ具体的な情報は伝わってこない。iOS 6からiOS 7へのアップグレードのような、見た目の大きな変更がない限りは、ユーザに変革を感じさせるのは難しいだろう。
あとはApple Watch用のWatchOS 3.0があるかどうか、それによってApple WatchがよりペアリングされたiPhoneへの依存度が減らせるのか、そしてApple TV用のtvOSが更新されてよりゲームの開発がやりやすくなるかどうかの方に注目が集まるかもしれない。
なお、OS X 10.12の社内開発コードネームは【Fuji(富士山ではなく、りんごの種類。酒の醸造に使われる原材料の名前が一貫してつけられている)】で、リリース名称は【Eagle Peak】になるのではないかという噂がある。
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(記事情報元:MacRumors)