エイプリルフールもやりすぎると株価に影響する。。特にテスラのような影響力のある会社なら、なおさらだ。
テスラが発表したニュースで株価が数分間上昇
テスラモーターズ(TSLA: NASDAQ)の株価、が昨日の取引終了間際に突然跳ね上がった。原因は同社が発表したニュースにあったという。
そのニュースとは、テスラが新製品を発表するというものだった。テスラは米国証券取引市場の取引終了5分前に、「Announcing the Tesla Model W」というニュースを出したのだ。もちろんこれは昨日の日付を見てもらえばわかるとおり、エイプリルフールのいたずらだった。
まあ、見てもらえば一目でエイプリルフールとわかるものなのだが。。
■テスラ・モデルW。現行バージョンではオランウータンのような強い腕力が必要です、だそうで、もうWなだけに草生えそう。。
その数分以内に、テスラモーターズの株価は1.5米ドル、0.75%上昇した。この前にも、同社の株価は188.5米ドルまで上昇していた。
なお、その数分内で、テスラ株には40万株もの取引があったという。これはテスラの株式が今年2月12日から始めた、”60秒取引(The 60-Second Trading)”への許可による影響もあり、それ以来1分間の最大取引数記録を今回更新したという。
ただ、その後テスラの株価はすぐに下落し、昨日の終値は187.59米ドルとなり、最終的にはその前日(一昨日)に比べ0.63%下落した。
当然、Apple Watchを意識しているものと思われるが。。
テスラの発表は、当然ながらAppleが今月販売開始する予定のApple Watchを意識していたのは間違いない。
なお、上記のニュースの中で、テスラはもっともらしくこのように書いている。
Tesla today announced a whole new product line called the Model W. As many in the media predicted, it’s a watch. That’s what the “W” stands for.
多くのメディアの予測通り、テスラは本日、モデルWという新製品を発表します。これは腕時計(Watch)で、それが”W”に込められた意味です。
そして最後には、
This is in no way a competitive response to what some other company is doing.
これはいくつかの他社が現在行っていることに対する反応ではありません。
と締めくくっている。
米国のニュースサイトが相次いでトップニュースで掲載、ロイター社のお詫びにまで発展
このニュースはロイター(Reuters)社等のニュース機関の注意を引き、多くの会社がこのニュースをトップニュースとした。
ロイター社のスポークスマンは、「このトップニュースは既に取り下げました。このニュースを出したことを後悔しています」とこれもまたエイプリルフールなの?というような発言をしている。
テスラは事態が大きくなったことを受け、メールを出してこのニュースはエイプリルフールのいたずらだということを報じている(まあ、誰が見ても一目でわかると思うのだが。。)。
ちなみにテスラはもう1つ、動画でエイプリルフールのいたずらをしている。そちらの動画は全く新しい自動操縦・無人運転が可能なEVをリリースした、というもので、Model Sで交通違反や駐車違反から逃げられる、という内容だった。
米国証券取引委員会の女性スポークスマンは、このことに対してのコメントを避けている。
画蛇添足 One More Thing
今回のことで、テスラの影響力を改めて思い知った気がする。
しかし、いたずらとはっきりわかるものについてまともに反応するのは、所謂「ネタにマジレスカコワルイ」なんじゃないかと思いますよ。。
記事は以上。
(記事情報元:网易科技)