悲劇!?中国・春節の国民的番組のキャンペーンでiPhone6/6 Plusのガラスを割る人が続出

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本日は中国の春節(旧正月、旧暦)の1月1日。私のいるところはあいにくの雨だが、爆竹と花火が打ち鳴らされて賑やかだ。

そして昨日大晦日には、日本で言えば紅白歌合戦のような国民的番組”春節晩会(略して春晩)”を家族みんなで見るのが恒例のイベントなのだが、今年の”春晩”には面白い仕掛けが隠されていた

春節といえば、、お年玉”紅包”!

春節といえば、春晩を見る、水餃子を食べる以外に、中国語の新年の挨拶に”恭喜發財 紅包拿來”というのがあるように、“紅包”、つまり赤い封筒に入れたいわゆるお年玉を配り合うというのもひとつの大きなイベントだ。

拿红包的美女1

その”紅包”にかけて、これまた中国人のほとんどが使っているといわれているメッセージングアプリ、WeChat(微信、開発元はテンセント=Tencent 腾讯)と春晩によるコラボレーションがあったのだ。

WeChatのシェイク機能でお年玉を当てよう!キャンペーン

WeChatにはシェイク(摇一摇、日本のLINEでいえば”ふるふる”)という機能があり、近くにいる人でお互いに携帯をふった人同士がWeChat上で繋がることができる機能だ。WeChatではかなり広い範囲で友だちになることができ、実はかなり出会い系的な色が強いのだが。。

そして“春晩”の番組内で通知があったすぐ後にこのWeChatのこのシェイク機能を使ってスマートフォンをふるとお年玉がもらえる!というのが今回のキャンペーン。我が家も全員浮き足立って、スマホ(うちは全員iPhone、、笑)を取り出しては振りまくっていた(タイミングは2回ほどあった)。
この機能はなかなかよく考えられており、当選するとこのWeChatの開発元のテンセントが展開するBtoC/CtoCネットショップ微店からのプレゼントということになっていたり、実際に当選したお金は微信銭包(お財布)の中にチャージされるなど、テンセントのサービスを利用させるようになっているのだ。

もちろん、私自身も猿のように振ってしまった。。
以下のスクショのように、どんどんお年玉の数が減っていくのが焦りを感じさせる。。うまい演出だ
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ちなみに私は5.62元(約100円)当たった!
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で、実際に数が0になって終了するとこんな感じの画面に。
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さて我が家でさえこんなに焦って振っていたのだから、他の家でも当然そうだったのだろう。
中国のネット上では、このWeChatの”春晩”コラボお年玉キャンペーンに夢中になるあまり、振りすぎてスマートフォンを放り投げてしまい、特にバカ高いiPhone6やiPhone6 Plusのディスプレイを割ってしまったことを嘆く写真投稿が続出中だ。。
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碎碎平安。。では収まらない。予防を!

中国では、家の中で皿などが割れた時に、”碎碎平安(sui sui ping an、スイスイピンアン)”と言ってその不吉な現象を吉に替えるという習慣がある。”碎碎平安”の”碎”は砕ける、ばらばらになるという漢字は、中国語では”岁=歳”と発音が同じで、春節の挨拶に使う”岁岁平安(年々平和でありますように)”という言葉とかけているのだ。

しかし皿くらいならまだいいが、スマートフォン、特に高いiPhone6/6 Plusのフロントガラスを割ってしまうと、さすがに修理代が高くつく。“碎碎平安”と言って涼しい顔をしているわけにもいかないだろう

まあ滅多にスマホを振りまくるような機会はないと思うが、やはり放り投げて落としたりどこかにぶつけたりするとディスプレイは割れるということが証明されてしまったということになる。

iPhone6/6 Plusのような高額機種をお使いの方は、”転ばぬ先の杖”!ということでぜひ以前の記事で紹介した塗るだけでガラスを保護してくれて保護フィルムが不要になる「クリスタルガード・グラスアーマー」を使っておくことをおすすめする。

また、現在はまだiPhone6/6 Plus用はリリースされていないが、私も開発に関わっているiPhone5s/5c/5用の究極の保護カバー、Palmoも落下の時の衝撃をかなり和らげてくれるのでオススメだ。

Palmo_iPhone5s_iPhone5c_iPhone5_case_cover_banner_2

ちなみに私もiPhone6 Plus 128GB 日本版SIMフリーを振って落としたが、上の2つのお陰で全く問題ない

テンセント以外にも、アリババも春節お年玉イベント実行

テンセントじゃなくても、この春節はイベント・キャンペーンの最大のチャンスでもある。
テンセントのライバルのアリババ(Alibaba、阿里巴巴)も、同じような春節お年玉イベントを仕掛けている。

アリババのAlipayという決済アプリで、1つはもぐらたたきのような仕組みでお年玉があたるもの。
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そしてもう1つはキーワードお年玉(紅包口令)というもので、これはあらかじめ決めたキーワードを入れるとお年玉がもらえるというもの。これはアリババのトップ、ジャック・マー(馬雲)が公式Weibo(中国版Twitter)アカウントへの投稿でクイズを出したのだ。ジャック・マーとデイビッド・ベッカムの並んだ写真を出して、この写真の中で誰が宇宙人ぽいでしょう?というクイズの答えがキーワードというもの。自虐的。。笑
Jack-Ma_David-Beckham

しかし面白みはそれほどなかった。今回は話題性という点ではテンセントの大勝ちではないだろうか

中国のITサービスは先進的

日本では同じようなことを紅白歌合戦でやろうと思ってもできないだろう。どこかのアプリを優先させるなどは、NHKとしてはやれないはずだ。しかもNHK自身がリリースしたアプリが国民全員が使うわけでもない。中国は全国ネットの国営放送にもCMが入るくらいだから、そこには熾烈な競争がある。
また、今回のキャンペーン・イベントには中国人のスマートフォンを持っている殆どの人が参加したのではないかと思われる。そんなとんでもなく多くの人(恐らく数億人)がアクセスしても落ちないシステムを実現させたテンセントやアリババがすごい。日本は圧倒的に人数が少ないのに、先日始まったLINE@の個人登録も登録時に落ちたりするなど、LINEは日本では一番シェアの大きいアプリのはずなのに、何とも情けない状況が続いているのとは実に対照的だ。

中国には面白いことを考える人がいて、そしてそれを実行できる環境があるやっぱりワンダーランドだ。

ということで、ワンダーランドの田舎から皆様に、謹賀新年のご挨拶を。
紅包はいつでも大歓迎!笑

拿红包的美女2

記事は以上。

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