xiaolong 
中国のメディアcnBeta.comの記事によると、
中国大陸最大で、世界最多のユーザを抱える携帯キャリアのチャイナモバイル（中国移動、China Mobile）が、
現在各MVNO業者との詳細の交渉に入っていると報じている。
ただ、チャイナモバイルは自身の回線を借用するシステムのパートナーに対し、
早くても8月にならないと番号を発行しないという。
またその他の方法で協力するパートナーには10月に番号を発行し、
その番号帯は1705から始まるものになるという。
現在チャイナモバイルがMVNO契約をしようとしている企業は17社ほど。
以下の数社は既に政府からの許可証が発行されているため、
企業名が明らかになっている。
・巴士在线
・天音通信
・苏宁
・爱施德
・国美
・迪信通
・三五互联
・分享通信
また、以下の企業はメディアにリークされた企業名で、
これからMVNOキャリアの営業許可証をとるものとみられている。
・朗玛信息
・鹏博士
・世纪互联
・中邮普泰
・银盛
・中兴视通
MVNO業者に対して、中国移動は2G(GSM)/3G(TD-SCDMA)/4G(TD-LTE)を開放する予定だ。
費用に関しては、中国移動はセット方式、ユニット方式、パケットプール方式等でMVNO業者に設備を切り売りすることになる。
システム的には、中国移動が独自のシステムのサービスを提供したり、
またはレンタルにするなど多くの協力のやり方があるようだ。
チャイナモバイルのマーケット部門副総経理の徐剛によれば、
中国三大キャリアのうちMVNO業務は早いところもあれば遅いところもあるが、
MVNOの発展をこれからもサポートしていく姿勢は一致しているという。
更に徐剛は、チャイナモバイルは上記のようにネットワーク、商品、システムなど、
あらゆる方面でMVNO業者をサポートしていくと語っている。
本来は6月辺りに始まると言われていたMVNO。
中国はいつも開始時期が曖昧で、
試運転が始まっていたと思ったらいつの間にか正式運用になっていた。。
というようなことが多い。
昨年末のTD-LTE導入もそうで、
政府からの許可証が出てからすぐに動き出すということでもないようだ。
恐らくそこには業者間の様々な駆け引きがあるのではないかと推測される。
現在のところ、中国もチャイナモバイルのMVNOは8月からのスタートと言うことになりそうだ。
ただ、チャイナモバイルの3GはTD-SCDMA、4GはTD-LTEとかなり特殊な電波方式のため、
自ずから対応する携帯端末は限られてくる。
MVNO業者としては多くの人に使ってもらいたいため、
チャイナモバイルを敬遠する可能性もなくはない。
もし3Gでは世界と共通規格のWCDMAを採用しているチャイナユニコム（中国聯通）が、
4G（厳密では4Gではないが）でFDD-LTEの許可証を得て基地局に投資した場合は、
世界的に共通している携帯端末が使えるため、
多くのMVNO業者がチャイナユニコムを選ぶ可能性がある。
こんなところでも中国三大キャリアの三者間競争が起こってくれると消費者的には嬉しいのだが。
記事は以上。
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