以下は中国のメディアiFanr(爱范儿)から。
スマートフォンやスマートウォッチなど、”スマートxx”のハードウェア市場には超一流ブランドの参入が非常に少ない。
もちろん、これまでもヴァーチュ(Vertu)は金持ちを象徴するスマートフォンを出しているし、ランボルギーニ(Lamborghini)も数量限定の88 Tauriをリリースしている。そんな中、もう1つの超一流ブランドがテクノロジー界に入り込もうとしている。高級万年筆で有名なモンブラン(MONTBLANC)が、スマートウォッチ用のベルトをリリースするのだ。
モンブランの本社はドイツにある。高級で精巧な万年筆、そして腕時計とその部品が主要製品だ。今回発表されたスマートウォッチベルトは”e-Strap”と名付けられ、本質的には腕時計の部品ということになり、単独では使用できず、主な機能はとしてはこれまでの伝統的な腕時計がスマートウォッチに変わる、というものだ。
e-Strapを使用するときには、e-Strapを腕時計に取り付ける必要がある。e-Strapには4ミリ長のE-inkによるディスプレイがついていて、基本的な情報を通知することができる。ベルトの中には加速度センサーが取り付けられており、関連付けられたアプリによって簡単な万歩計機能を実現できる。
OK、これがe-Strapの全ての機能だ。Apple WatchやMoto 360とは違って、e-Strapには心拍センサーなどの追跡センサーもなく、できるのは単に歩数を測ることと簡単な通知をすることだけだ。
本当にそれだけなのだが、伝統的な腕時計メーカーにとってみれば、これは流行を追いかけてかなり大きく踏み出した一歩ということができるのかもしれない。
価格は250ポンド(約46,500円)からで、Vertuなどの高級品に比べれば安いが、Moto 360が1個買える値段でもある。
スマートウォッチの勃興があり、伝統的な腕時計メーカーは大きな試練に直面しているといえる。Apple Watchの発表があった後、”スイスの腕時計業界とAppleは一戦を交えるか”という論争が巻き起こった。その中で、最も典型的な見方は、スイス腕時計業界はそのまま精巧な製品の路線を貫き、精密な工程と味わいを追求するのに対して、スマートウォッチはその機能をもって勝ちにいくというものだ。大事なことは、スイスの腕時計は常に人々にラグジュアリーな印象を与えるが、Apple Watchは電気製品の中では売値は高いかもしれないが、売価に関してはスイスの高級腕時計とは比べ物にならないほど安物だということだ。
画蛇添足
あなたはモンブランの”e-Strap”、欲しいだろうか?
私個人的には、コスパを考えれば”なし”。但し、これまでの高級腕時計は大事にしつつ、万歩計機能を追加したいのならありかもしれない。
記事は以上。