最近の空き巣犯は、モノを盗むだけでは終わらず、
なんと人のネットさえも盗んでしまうようだ。
6月19日、米国ミネソタ州サウスセントポールで発生した空き巣(不法家宅侵入と窃盗)事件が正にそうだった。
CBS Minnesotaの報道によれば、
自宅に空き巣に入られたJames Woodは、
帰宅後部屋の中がめちゃくちゃになっていて、
現金や銀行カード、その他貴重品がみななくなっていたことに気がついた。
そしてWoodは部屋の中に濡れているジーンズやベルト、
更にNikeのテニスシューズがあるのも発見した。
Woodが言うには、当時外は雨だったらしい。
Woodは一瞬パニックに陥りそうになったのだが、
その空き巣犯が部屋のパソコン上に興味深い”プレゼント”を残していったことにはたと気がついた。
それはなんと彼自身のFacebookのプロフィールページだったのだ。
この空き巣に入った泥棒の名前はそれでNicholas Wigだということがわかった。
WigはWoodの家でFacebookにログオンし、
家を出る前にFacebookをログオフし忘れていたのである。
(現在この名前で検索してもページは出てこないので削除されたかもしれない?
ちなみにこの名前でGoogle検索すると、ニコラス・ケイジのかつら”Wig”疑惑関連記事や写真がわんさか出てくる。。笑)
しかしWoodが賢かったのはすぐに警察に連絡しなかったことだ。
まず彼はWigの写真をSNS上にシェアし、
こいつがうちに空き巣に入ったので、
何とかこいつに関する情報をもらえないかと希望を出したのだ。
次の日多くのコメントがついた中で、
なんとマヌケなことにそのうちの1つがWig本人からだった。
WoodはWigに、いくつかの忘れ物があります、どうやって返したらいいでしょう?と返した。
そしてWigは更にマヌケなことにその日の晩に彼と会うことに同意したのだった。
実はWoodは、Wigが部屋に忘れた衣服と、彼に盗まれたリサイクル携帯を交換しようと交渉を持ちかけていたのだった。
恐らくそれが印象的だったんだろうとWoodは語る。
Woodは当時友人の家にいて、それから家に戻る途中に、
道を歩いているWigを発見し、警察に通報した。
Facebookプロフィールで見た画像から判別したという。
ダコタの検察官James Backstromはメディアの取材を受けた際に、
「こんなおかしな事件には出会ったことがないよ」と語る。
Wigは当時、なんとWoodから盗んだ腕時計をしていたという。
かけつけた警察はすぐにこのWigを逮捕した。
しかし実際、このような泥棒は少なくないようだ。
例えば以前、ジョージア大学の学生が自分のFacebookを確認するために他人の住宅に侵入してニュースになったことがある。
SNS病のなれの果てという感じもするが、
Wigは単なるマヌケという感じもしないでもない。
ちなみにWigは最大10年の服役と、最高20,000ドル(約200万円)の罰金を科せられる可能性がある。
米国では空き巣って結構罪が軽いんだなあ。。という印象だ。
記事は以上。