Appleがパテントトロール(特許ヤクザ)企業の特許買収から撤退

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Reuters(ロイター社)の昨日の報道によると、
Apple(アップル)は米国の特許買収会社Intellectual Venturesへの投資から撤退したという。
上記の報道によれば、Appleの他にもIntel(インテル)もIntellectual Venturesの買収から撤収したという。
現在のところ、Microsoft(マイクロソフト)とSony(ソニー)がまだこのIntellectual Venturesに対して投資を続け、同社が保有している特許を買収するとしている。

■ワシントン州ベルビューにあるIntellectual Ventures本社
提供Josh Lowensohn/CNET
Intellectual_Ventures

Intellectual Venturesは聞こえがいい言い方では「特許買収会社」だが、
実態は悪名高き「特許ヤクザ企業」だ。
いわば他人の発明した特許を青田刈りして、
後で巨大な企業が何らかの製品を出したときに裁判を起こしいちゃもんをつけて、
金をせしめるというやり方で企業を運営しているのだ。
Intellectual Venturesは世界で最も邪悪な特許ヤクザ企業とも呼ばれ、
特にアメリカのシリコンバレーでは非常に評判が悪い。
同社創立以来、シリコンバレーのテクノロジーの巨人のうちの殆ど、
例えばApple、Microsoft、Hewlett Packard(ヒューレット・パッカード)、Yahoo(ヤフー)等に何回も訴えられている。

Intellectual Venturesの特許を買って売るだけのヤクザ的行為に、
Apple等の会社は米国高等裁判所に対し、
特許を笠に着て起訴しまくるやり方を阻止するよう求めている。
AppleがIntellectual Venturesの特許買収をやめたことは「正義の行動」として好意的に受け容れられているようだ。
逆にMicrosoftやSonyなどがまだ投資を続けるということに対しては、
企業の運営方針が疑われるところだ。
Appleに訴訟に耐えられる体力があるということの証明なのかもしれないが。

記事は以上。

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