PixerのCEOが明かす「スティーブ・ジョブズがピクサーの仕事で変わったこと」とは

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言わずと知れたApple(アップル)の共同創始者であり前CEOでもある、
カリスマ的存在だった故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)。

ジョブズがPixer(ピクサー)を世界的に素晴らしいアニメーションスタジオに変化させたという物語は、
既に美談として多くの人に伝わっているところだ。
しかしPixerを運営したその経験によって、
ジョブズは更に自らを「付き合いやすい男」に変化させていたらしい。

Steve_Jobs_Ed_Catmull_Pixer_Studio

Pixer Studio(ピクサースタジオ)の共同創始者で、
現CEOでもあるEd Catmullが、
間もなく発売予定の著書
「Creativity, Inc.: Overcoming the Unseen Forces That Stand in the Way of True Inspiration」の中で、
自らとスティーブ・ジョブズの関係について語っている。
この本はCatmullの仕事人生の回顧録ともなっている。

著書によると、Catmullとジョブズの協力関係は25年を超えていた。
Catmullはジョブズがピクサーで仕事をしていたときに、
徹底的にジョブズ自身の性格を変化させたとしている。
Catmullはジョブズがスタジオのアニメーション映画を非常に誇りに思っており、
これらの映画が「事実を深く発掘」できると考えており、
また永遠にそれが語り継がれるであろうと考えていたという。
更にジョブズは如何に精巧で美しいApple製品をデザインしても、
結局最終的にはそれらは廃品となってしまうこと、
しかし素晴らしい映画であればそれが永遠の定番として残ることを認めていたという。

Catmullは更に著書の中で、
「ジョブズは一つのことにのめり込む性格を最後まで失うことはなかったが、
人の言うことに耳を傾けることをゆっくりと覚えていった。
多くの場面で、彼は同情心や愛情や忍耐を示していた。
彼は本当の智者となったのだ。
この変化はもちろん真実で、そして深刻なものだった」
と書いている。

他に、ジョブズはピクサースタジオに意見を述べるときは非常に謙虚な態度で、
また自身が「映画作りの人」ではないことを先に表明していたといい、
自分の意見を無視しても構わないとまで述べていたという(Apple時代とは大違いだ)。
またジョブズの意見の重点は問題の解決というポイントに絞られ、
映画制作のプロセスに関するものではなかったという。

上記の新書は来週火曜日、4月15日に正式に販売される予定だ。
Amazonでも予約できるので、英語が読める人はぜひ挑戦して欲しい。
Ed CatmullとSteve Jobsの二人の間の秘話がこの本で明かされ、
ジョブズの素顔が垣間見えてくるかもしれない。

記事は以上。

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