Appleがオンデマンドストリーミング音楽サービスを準備中
CNETの記事によると、
Apple(アップル)がSpotifyやBeatsのような、
オンデマンド音楽ストリーミングサービスを始めようとしている。
既にレコード会社、レーベルと交渉開始。なんとAndroidアプリも?
Billboardのレポートによれば、
Appleは現在レコード会社や音楽レーベルの幹部達と既に交渉中だという。
また3つの無名のソースの情報によると、音楽出版界内部情報ではまだその交渉は初期段階とのことだが、
Appleはその資産を敵の芝生に持ち込むために、
更にそのiTunesアプリのAndroid版まで作ることを熟慮しているという。
Appleはこの件について公式に何もコメントしていない。
Appleが音楽オンデマンドストリーミングサービスを始める理由
Appleがなぜこのような音楽オンデマンドストリーミングサービスの準備を進めているのか?
Nielsenの分析によると、
3月9日の週から音楽プラットフォームからのダウンロード数が13%も落ち込んでおり、
デジタル音楽楽曲販売も昨年に比べ今年は11%も落ち込んでいるという背景があるからだ。
音楽ダウンロードの売上が減少している間に、
SpotifyやPandora、或いはYouTubeのようなストリーミングサービスは安定している。
Recording Industry Association of Americaの最近のレポート(PDF)によると、
ストリーミングサービスは既に14億人の購読者(登録者)がおり、
米国での広告やライセンス総収入は2012年に比べ39%も伸びているという。
それと対照的に、音楽ダウンロードによる総収入は29億ドルとなり、3.2%の落ち込みとなったという。
Appleのオンデマンドストリーミング配信の具体的な設定に関する情報
レコード会社の内部関係者の情報によると、
Appleは従来のiTunesのダウンロード販売顧客を、
このストリーミング配信サービスに移行させたい方針らしい。
顧客がiTunesで1.29ドルの楽曲を買った時に、
1ヶ月に8ドルを払えばiTunesストアの中の全ての楽曲が全部聴き放題ですよ、
という宣伝メールをiTunesがメールを送ってくる、という仕掛けだ。
iTunes部門のスポークスマンもこの件についてはノーコメントを貫いている。
iOS8ではiTunes Radioがスタンドアローンのアプリになるかも
もしBillboardの筋書きが正しかったとすると、
Appleは音楽サービスに関する戦略にメスを入れようとしていることになる。
Appleは既にiTunes Radioというストリーミングサービスを始めてはいるが、
恐らくAppleがモバイルOSであるiOSをiOS8にメジャーアップデートするタイミングで、
iTunes Radioをスタンドアローンアプリにする可能性がある。
もちろんそのサービスはiTunes Appと紐付けされるはずだ。
記事は以上。