ブラジルで南米初の公式Apple Storeがオープン、iPhone5s/5c等デバイスを世界最高値で販売

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Apple(アップル)は2014年2月15日、
ラテンアメリカで初めてとなる公式小売店となるApple Store(アップルストア)を、
ブラジルのリオデジャネイロで開店した。

そしてAppleブラジルの公式サイトで公開されているデバイスの販売価格が、
どの国に比べても高値であることが判明している。

ブラジルのApple公式サイトで公開されている定価によると、
SIMフリーで16GBのiPhone5sの販売価格が2,799リエルとなり、
米ドル換算すると約1,169ドルとなる。
米国では649米ドルで手に入ることを考えると2倍近くなり、異常に高いことがわかる。

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また16GBのiPad 2は1,349リエル(約564米ドル)で、
同じものをアメリカで買った場合はたったの399米ドルだ。
世界での新しい市場について、AppleのCEO Tim Cook(ティム・クック)は、
昨年2月に行われたゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)主催の技術とネットワーク会議で、
「中国やブラジルのような発展中の国家では、
50%以上のiPadユーザはこれまでApple製品を使ったことがない。
つまりこれは非常に巨大な市場であって、
新しいユーザにApple製品をプロモーションして行くにはもってこいの市場だ」
と述べている。

Appleがブラジルの首都リオデジャネイロに2月15日に開店したApple Storeは、
Barra da Tijuca区のVillageMall内にあり、
ここはブラジルにおいてだけではなく、南アメリカで初めてのApple公式の小売店となる。

しかしこれだけ価格が高いと、
おいそれと一般ユーザに手が出るものではないため、
従来通り密輸が横行すると共に、
盗難等の犯罪が蔓延することが考えられる。

ブラジルではなぜこれほど価格が高くなるのか。
中国から輸出してブラジルに運ぶ場合、
当然輸送費がかかると同時に、
電子機器の輸入関税や消費税(贅沢税?)、
物流費が高いことが影響しているものと考えられる。

既にニュースでは出ていることだが、
AppleはiPhone4等古いデバイスをブラジルで組立することを決めている。
iPhoneの組立がブラジルで行われることで、
ブラジルでの販売価格を下げることを検討しているのは間違いない。

個人的には現在iPhoneの組立を100%行っている中国国内で、
iPhoneが17%の増値税のせいで他国よりもかなり高い価格で販売されていることも、
中国でiPhoneがSamsungのGalaxyごときに負けている原因と思うのだが。

記事は以上。

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