iOS7.1beta4(iOS7.1b4)がデベロッパー向けにリリース、未だ脱獄用セキュリティホールは塞がれず

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本日未明、Appleはデベロッパー向けにiOS7.1b4(ベータテスト版第4版)をリリースした。
iOS7.1はiOS7のリリース以来のiOSの大きなバージョンアップとなる予定で、
iOS7.1正式版ではiPhoneとiPadをより安全・便利に使うための機能が盛り込まれる予定だ。

【アップデート方法】
現在デベロッパーはiOS7.1 beta4をダウンロードすることができ、
またOTAアップデートも可能となっている(ちなみにOTAアップデートすると脱獄は不可能)。
今回のバージョン番号は11D5134cとなっており、
当然正式版ではないので、普通のユーザーはアップデートできない。

【使用期限】
iOS7.1 beta4の使用期限はグリニッジ標準時の2014年3月3日0時まで。

【新機能・改善点】
iOS7.1 beta4は前のバージョンiOS7.1 beta3と比べて変化は少ない。
基本的に性能向上とバグフィックスの目的でリリースされたものだ。

目立って変わったところと言えば以下の2点くらい。
・Slide to unlockの文字が更に光って目立ちやすくなっている
iOS71_beta4_slide_to_unlock

・iPad版Siriの英国英語で、男性の声を選択できるようになった

デベロッパーによると、SMSアプリで発信に失敗してもメッセージが表示されなくなったという報告もある。
但し、そのほかのバグはbeta4でも依然として残っており、
Bluetoothの接続問題などはまだ残っている他、
32ビットアプリが64ビットデバイスで正常に動かなかったりする問題もある。

【Xcodeも更新、5.1に】
デベロッパー向けiOSアプリ開発ツールのXcodeも5.1に更新され、
今回のXcodeでは多くのバグと改善があったようで、
以前のバージョンでMac OS X 10.8でCPUの占有率が異常に高くなる問題もフィックスされている。

【脱獄可否】
なお著名なハッカー@iH8sn0wの初期分析によると、
今回のiOS7.1b4は脱獄に使われるuserland exploitは修正されていないが、
kernel exploitについてはまだ不明とのこと。

脱獄ツールevasi0n7の開発元であるハッカー集団evad3rsはこのiOS7.1b4に対してまだ何もコメントを出していない。
もしkernel exploitが修正されておらず脱獄が可能となれば、
evad3rsはすぐにでもiOS7.1b4対応のevasi0n7をリリースすると思われる。

※既に脱獄できたという報告も上がっているので、
脱獄のためのセキュリティホールは塞がれていないようだ。

【まとめ】
beta4が矢継ぎ早にリリースされたことで、
Apple内部でもiOS7.1正式リリースに向けて着々と準備が進められていることがわかる。

しかしevasi0n7が昨年のクリスマス前にリリースされてから、
現在までAppleから一般ユーザ向けのiOSアップデートがリリースされていない。
恐らくAppleとしては泳がせて脱獄の機能を次世代のiOSに取り込もうと考えているのかもしれないが。。
セキュリティ的には問題がある状態のまま放置されている状態ともいえる。
ただ新しいiOSバージョン(iOS7.0.5或いはiOS7.1)で脱獄に対策を施されてしまうと、
iOS脱獄犯としてはiOS7.0.4への復元ができなくなるためにリスクが高まってしまうため、
いつ次のバージョンがリリースされるのかドキドキものだ。

記事は以上。

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