RIP

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マイミクにもいるある友人が、昨日亡くなったという知らせを聞いた。
原因は、自殺。

年下の女の子だが、その子は子供の頃からの親の虐待が原因で、境界性人格障害になっていた。
病気のおかげで仕事が長続きせず、水商売にも手を染めていた。
彼女はまた、その病気のおかげでしょっちゅう自殺未遂を起こしては、そのたびに強く生き返ってきた。

でも今回は本当に、本当に、逝ってしまったみたいだ。

自分の生命を粗末にする人は許せない。
なんて人もいるけど、自殺する人の気持ちもわからないでもない。自分も自殺したいと思っていた時期もあったし。

彼女との出会いは友人の紹介。
ブラフマンのライブに招待してあげたのがきっかけ。
その後、彼女の住まいは九州だったのであまり会う機会はなかったが、よく夜に電話をかけてきて、絵を描いたんだけど見てくれますか、とか、今こうこうで悩んでいてどう思いますか、ということをよく聞いてきた。
こちらも親身になって話すととても嬉しそうにしていた。
そんな電話を時々していた。こちらからかけることはなかったが、向こうから時々夜中に電話がかかってきて、話すと向こうが安心する。そんな関係だった。

自分が北京に来てしまったので、そんな電話の関係もなくなったが、その後はmixiで苦悩する彼女の日記をいつも読んだ。
コメントを残したときは時々メッセージをくれるし、またあしあとを残すだけでいつも読んでくれてありがとう、あなたに読んでもらえていることだけで嬉しいと言われたこともある。

でも、もうこちらがいくらあしあとを残しても、コメントを残しても、見てくれる人は存在しない。
空虚だ。

ずっと前に友人が言ってた。
自分が死んだときに、SNSの自分のページが自分が生きた証となって、友達の中に残るんじゃないかと。
SNSの存在価値はそこにあるかもしれないと。

mixiは無料版は昔の日記が消されていくようだが、できるだけ、彼女の分は残して欲しい。
そして、友人だけが後で彼女が確かに存在したことを確認できるようにしてほしい。
彼女がこの世に存在したことの証明となりえるはずだから。

彼女はあんなに苦しんでいたんだから、今は苦しみから解放されて、きっと楽しく暮らしているんだろうと思う。

これからも夜、突然電話がかかってくるんじゃないだろうかと思ったりもする。想像すると怖いけど、それでもいい、今解放された彼女とゆっくり喋ってみたい気がする。

ご冥福を祈ります。合掌。

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