【iPhone X】が意外にも発売日当日近くに手に入ってしまった。。という方も多いと思います。また、香港先達廣場のプレミア市場でもそれほど高値がついておらず、発売日2日目以降の【iPhone X】の価格を見ると、少なくともAppleにとって2番目に大きな市場、大中華圏ではプチブームレベルで終わってしまった感があります。
しかし、アメリカの携帯キャリア、AT&Tのジョン・ドノヴァン(John Donovan)CEOが、”非常に大きな期待を受けている【iPhone X】”は、11月3日にアメリカ及びその他50ヶ国以上の市場で販売開始後も、ずっとその強い需要は変わらないことを、CNBCによるインタビューで明らかにしています。
ジョン・ドノヴァンCEOはポルトガルのリスボンで行われたウェブサミット(Web Summit)におけるCNBCのインタビューで、「全ての形跡が表しているように、お客様はiPhone Xをとても気に入っていらっしゃいます。iPhone Xはもしかしたら最も期待を受けたバージョンかもしれません。。それにその需要はずっと非常に高く、私たちはとても喜んでいます」と答えています。
Appleは既にiPhoneリリース後1週間の売上台数について明らかにすることはなくなりました(以前は行っていました)。また、iPhone Xがリリースされた四半期の会計レポートがまだ出ていないため、具体的にどれほど売れたのかどうかについてはわかっていません。しかしAppleはiPhone Xの受注は「尋常ではないほど多かった」としています。
Appleは声明の中で、「私たちはiPhone Xの受注をいただいて大変嬉しく思っています。これはスマートフォンの未来なのです。最初の反応から、お客様の需要は尋常でないほど高いことがわかりました。私たちはこの革命的な新製品をできるだけ早く、欲しがっているお客様の手に届けるように努力しています」としていました。
Appleは現在の四半期、2017Q4(会計年度2018Q1)の予想売上高を840億ドル〜870億ドルと見積もっていますが、この数字の最低の予測値でも、Appleの歴代記録を更新する数字です。これは、iPhone Xの販売台数に対する自信の表れとみることができるでしょう。
モバイルインタラクティブプラットフォームのLocalyticsにおける端末シェア率調査には、37,000ものアプリケーションが参加していますが、同社によれば、Appleの今年の3つの新しいiPhoneについて、リリース後3日で、iPhone Xの普及速度がiPhone 8とiPhone 8 Plusの合計を抜いているとのことです。
Appleの公式サイトでは、予約開始日当日には5〜6週間となっていたiPhone Xの納期が、現在は3〜4週間に短縮されています。またApple Storeにも毎日少数の在庫が入荷し、予約を入れたりすることもできるようですが、それでもまだ在庫は限りがある状態のようです。
GHB Insightsのアナリストによれば、現在3億5000万人ものユーザが2年以上古いiPhoneを使用しているとされており、そのうちのある程度がiPhone XやiPhone 8シリーズに買い換えるだけでもAppleに莫大な利益をもたらすと思われます。
AT&TのCEOという立場もあり、ジョン・ドノヴァン氏はリップサービスをした可能性もなくはないですが、やはり思ったほどではないにせよiPhone Xが手に入りにくい状況は変わりません。クリスマス商戦に向けて、Appleは主要組立委託先のホンハイグループ(鴻海)のフォックスコン(Foxconn、富士康)に増産を要求し、製造を急いでいるようです。
私も香港で今度はスペースグレイモデルを買うかも。。
記事は以上です。
(記事情報元:CNBC)