ここ数年、Appleのプロトタイプ機がネットオークションに出回ることが増えてきました。本日、初代iPhone(Original iPhone、iPhone 2G)のプロトタイプがeBayのオークションに登場しました。記事公開現在、そのオークションでの価格は36,100米ドル(約403万円)にのぼっています。
今回出品された初代iPhoneプロトタイプ機の特徴
このiPhoneプロトタイプを出品したのは、オレゴン州ポートランドのアカウントで、このデバイスの入手経路・流出経緯については明記されていません。しかし公開された各種の情報や動作しているオペレーティングシステムなどが、これまで明らかになっているプロトタイプの特徴と一致しています。
出品者によると、今回出品された初代iPhoneプロトタイプには以下の特徴があるということです。
- レアなAppleのエンジニアステッカーに、Ver 1.1.1の標記
- 複数のテストソフトウェアが動作、OS XとEarthbound (通常のOS 1とは異なるもの)が搭載
- 初代iPhone(iPhone 2G)を製造するためのテストとして使用された
- 2006年頃の製品。初代iPhoneのリリース時期よりも早い(初代iPhoneは2007年6月リリース)
- 初代iPhoneと重さが異なり、初代iPhoneが135gに比べ、144.5gと少々重い。
- 背面にFCCの刻印なし
- ミュートスイッチに、ベル(鐘)のアイコンがある
- 内部部品も初代iPhoneと全く異なる。異なるバッテリーの使用、異なるWi-Fiユニット、などなど
- 素晴らしい投資対象
- 初期のプロトタイプ
- カリフォルニア州クパチーノで手作りで製造されたもの (通常のiPhone製品のように、中国の工場で量産されたものではない)。
- Project Purpleという極秘コードで呼ばれていたもの (この製品が作られた開発段階でのもの。まだ”iPhone”という名称は知られていなかった)
- 非常に希少なもの。数台しか存在しないといわれている。
実は2015年に同じデバイスが出品されていた
ちなみにこの出品者は2015年にも同じiPhoneプロトタイプを出品したということですが、何らかの原因で最終的に取引が成立しなかったということです。その際には、このiPhoneプロトタイプの落札価格は61,100米ドル(現在のレートで約682万円)にもなったということです。出品者はその証拠として上の画像を、オークションのページで公開しています。
iPhoneプロトタイプ機は実用的ではないが、収集価値は高い
iPhoneプロトタイプそのものは全く実用的なものではないですが、世界の歴史や文化を変えたデバイスの初代機のプロトタイプということで、そのテクノロジー業界における歴史的価値は非常に高いといえるでしょう。ということで、当然収集価値も高くなり、今後もますます価値が高くなっていくのは確実でしょう。
しかしこれらが複数市場に流れているということは、Appleのプロトタイプ機の管理が甘いともいえます。Apple内部の従業員などが流したりしているのでしょうか。
ということで、iPhoneプロトタイプが欲しい方はぜひeBayでオークションに入札してみてはいかがでしょうか?ちなみに入札〆切は2018年9月7日までということで、あと7日と15時間となっています(記事公開現在)。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac)