ロイター(Reuters)の報道によると、AppleがARデバイスに使用されるガラスを開発・製造しているスタートアップ企業”Akonia Holographics社”を買収したということです。このことから、AppleがARデバイスを開発しているという噂が更に裏付けされた形になります。
Akonia Holographics社のAR/VR用レンズは世界一?
Akonia Holographics社は、「ホログラムを反射し、スマートグラス(眼鏡型デバイス)に透過ディスプレイ要素を実現するための導波管による光学レンズの量産を世界で初めて商業的に可能にした」と宣伝をしていました。
この会社が開発しているHoloMirrorテクノロジーは、「非常にクリアでフルカラーパフォーマンス」となっていて、「世界で最も薄く軽いヘッドマウントディスプレイを可能にする」とされています。
Appleも買収を認めるが、目的については口を閉ざす
Appleはロイターの取材に対して、このAkonia Holographics社の買収について認めましたが、いつもと同じように、小さい会社を購入することはしばしばあり、その買収目的についていちいちコメントすることはないとしているということです。
Akonia Holographics社とその買収時期について
Akonia Holographics社はホログラフィーの研究者達によって、2012年に設立されました。ホログラムによるデータストレージ技術から、ARデバイスに使用されるディスプレイの開発にその焦点が移行している、と同社のWebsiteに記されています。
AppleがいつAkonia Holographics社を買収したか、その明確な時期や日付についてはわかっていませんが、ロイター社は同社がここ半年ほど同社が”非常に静かな”状態にあるとしていて、恐らく今年初め頃に買収が完了していたのではないかと推測されています。
AppleがAR/VRデバイスを開発しているのは公然の秘密?
AppleがAR/VRデバイス、或いはAV/VRテクノロジーを開発し、今後の自社製品に投入していく予定という噂はこれまで複数の情報ソースから伝えられているとおりです。既にAR/VRヘッドセットのプロトタイプをいくつか製造しているとも伝えられていて、8Kディスプレイ対応のスマートグラスもあるといわれています。そしてAR/VRデバイスに搭載されるOSは”rOS”と呼ばれているともいわれています。そして時期的には来年2019年か、或いは再来年の2020年にはAR/VRデバイスがリリースされるのではないかといわれています。
ちなみに、AppleはAR/VRテクノロジーに関する会社を買収したのは、今回のAkonia Holographics社が初めてではなく、2社目となります。1社目はVrvana社で、Totemという名前のMR(Mixed Reality)のヘッドセットを開発していた会社でした。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)