スペックが最も低いデバイスで最新のOSを動かしても、新しいデバイスにはやはりかなわない。もしAppleがWWDCでiOS 9がiPhone 4sをサポートしないと発表していたら、いったいどんな結果になっただろう?
AppleはiOS 9が正式リリースされてから1週間後に、App Storeへのアクセスへの統計結果として、既に50%以上がiOS 9にアップデートしていると豪語した。しかしAppleはiOS 9をインストールしたデバイス毎の数量やアップデート率については明らかにしなかった。そうなると、やはりサードパーティのマーケティング統計の数字を見るしかないだろう。Localyticsが公開した最新のデータによると、9月末までに、iOS 9へのアップデート率は46,6%だということで、Appleが公式に発表したデータと異なっている。
そしてこれは予想通りだが、若いデバイスであればあるほど、iOS 9へのアップデート率が高いことがわかった。以下に一目でわかるグラフがある。iPhone 6 PlusがiOS 9のアップデート率が最も高いデバイスとなり、59%となった。iPhone 6がそれに続き、55%となった。そしてもっと低いのはiPhone 4sの30%だった。つまり、3分の1に満たない人しか、iPhone 4sをiOS 9にアップデートしていないということだ。iPhone 4sにiOS 9をインストールするとユーザ体験が悪くなる。これは多くの人が予想していたことだ。実際、一つ前のバージョンのiOS 8でも、既にiPhone 4sにインストールすると動きが鈍くなっていたため、iOS 9にアップデートしたくないという気持ちはよくわかる。
iOS 9がリリースされてそろそろ2週間が経つが、Appleは既に2つの小さなアップデートをリリースしている。記事更新現在の最新バージョンはiOS 9.0.2だ。iOS 9.0.1でもiOS 9.0.2でも、Appleはシステムのセキュリティホールの修正や改善、最適化を行っており、新機能の追加は行っていない。Appleは更にiOS 9.1のベータ版をリリースして準備を進めており、iOS 9.1の正式版は11月にリリースされると思われる。iOS 9.1はiPad Proと同時にリリースされるもようだ。このiOS 9.1ではiPhone 4sのパフォーマンスが少しは改善されているだろうか?
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