iPhone 7シリーズの新色ジェットブラックのiPhone 7は指紋がつきやすく、またひっかき傷などもつきやすいという問題が指摘されながら、それでも欲しい人が後を絶たず、世界的に深刻な”在庫不足”に陥っている。
ジェットブラックモデルにのみ新たに導入した高度な研磨技術があだに
Appleは9月8日の発表イベントでも強調したように、iPhone 7のジェットブラックには特別なハイパーポリッシュテクノロジーを用いたが、そのことが製造メーカーにとっては非常に困難なチャレンジだったようで、その結果歩留まりが非常に悪く、それによってiPhone 7のジェットブラックの世界的な品不足を招いている。
歩留まり悪く、良品率はたった60〜70%程度
情報によれば、ジェットブラックのシャーシ(筐体)の良品率は60〜70%で、30〜40%はAppleの求める品質基準に満たないと言うことを意味する。KGI証券のアナリストによれば、これらの不良品は再度融解されて再加工されるという。
多少改善しつつも、やはりジェットブラックの在庫不足は深刻なまま
iPhone 7の予約注文が開始された9月9日、多くの人がジェットブラックの予約に群がったが、あれよあれよという間に納期は後ろに伸びていった。9月9日当日の予約注文でも、11月にならないと納品できないという事態になった。その後Appleの製造も少しずつ追いつき始め、納期も少しずつ改善しているというが、Appleリテールストアの中では、ジェットブラックの在庫だけが現在も全く欠けたままだ。特にiPhone 7 Plus ジェットブラックモデル(128GBと256GBモデルしかない)の在庫不足は深刻となっている。
画蛇添足 One more thing…
KGI証券のアナリストは不良品は再生されると言っているが、元製造業で工場長&調達担当経験者の私としては、そんなに簡単な話ではないと思う。素材の剛性・耐久性の維持のために再生材比率の規定もあるはずなので、不良品が100%再生できるとは限らない。つまり素材のロスは生じているはずとみる。かなりの見切り発車+先にメディアで叩かれてしまったという印象がある。
私自身も以前お伝えしたとおり、中国上海のAppleリテールストアでiPhone 7のジェットブラックモデルを手に取ってみてみたが、他人の指紋がベタベタについていて汚いという印象しか持たなかった。日本で1台、香港で2台iPhone 7 Plusのジェットブラックモデルの予約をしており、自分自身は無印ブラックモデルを既に使用していることから、今後もジェットブラックモデルを自分で使いたいとは思わないかもしれない。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)