複数機種の新しいiPadモデルがApple本社があるサンフランシスコのクパチーノ(Cupertino)とベイエリア(Bay Area)でテストされている。これらが、3月20〜24日に開かれると噂されている春の新製品発表イベントで登場するかもしれない。
次世代iPadの識別番号は、マーケティング会社のFiksuによって収集され、そのデータはTechCrunchによってシェアされた。4つのモデル識別番号がデータログ(具体的にはミュージック、天気、ゲームなどのアプリのアクセスログ)に残っているが、それらがこれまでの慣例でWi-Fi版とセルラー版でわかれていることとは必ずしも合致しない可能性もある。Fiksuはこれらの4つのモデル識別番号が、2種類或いは4種類の新型iPadが今後登場することを信じている、としている。
以下の数字が、Fiksuによって収集されたiPadのモデル識別番号の数だ。本当に少量のアクセスしかないが、Fiksuは「これまでのリリース約一ヶ月前のテストと同様の数字」としている。
- iPad 7,1 – 17
- iPad 7,2 – 11
- iPad 7,3 – 5
- iPad 7,4 – 10
Fiksuによれば、昨年9月からこれらのモデル識別番号はログに現れていたという。そしてiPad 7,3とiPad 7,4が今年1月から現れ、2月もアクセスが増えている。このような最近のアクセスの急増から、リリースは近いのではないかと予測される。
ちなみにこれらのモデル識別番号は、現行のiPad Proと似通っている。例えば、、
- 12.9-inch iPad Pro (Wi-Fi) – iPad 6,7
- 12.9 inch iPad Pro (Cellular) – iPad 6,8
- 9.7-inch iPad Pro (Wi-Fi) – iPad 6,3
- 9.7-inch iPad Pro (Cellular) – iPad 6,4
結果的には、少なくとも上記のアクセスログから、少なくとも2種類の新型iPadモデルがテストで実際に使用されていることが予測される。それらは9.7インチiPad Proと置き換えになる新型10.5インチiPad Proと、新しい12.9インチモデルになるのではないかとみられる。
10.5インチの新しいiPad Proは、ベゼルフリーに近いデザインとなってエッジまでディスプレイ画面が広がり、9.7インチと同じ大きさで10.5インチディスプレイを搭載することを可能にしたとされており、内部にはA10Xチップを搭載、またディスプレイと一体化したTouch IDが搭載されるとも噂されている。
ちなみにこれまでKGI証券の著名なアナリストMing-Chi Kuo(郭銘錤)氏によって、以下の3つの新型iPadが出るのではないかと予測されていた。
- 12.9インチiPad Pro
- 廉価版9.7インチiPad(299ドル以下)
- フラッグシップの10.5インチiPad Pro
なお日本のMacお宝鑑定団Blogでは、Appleは4種類の新型iPadが開発されているとしており、上のKuo氏の予測以外に更に7.9インチのiPad mini Proモデルがあるとされていた。
Fiksuによれば4種類の識別番号しかログに残っていない。それぞれが別モデルなのかは不明だが、いずれにせよこの4種類以外はまだログに出てきていない。
もし2種類だけだとしたら、新しい10.5インチモデルと12.9インチモデルとなる可能性が高く、7.9インチiPad miniと廉価版9.7インチモデルはリリースされない可能性もある。そうなった場合はMacお宝鑑定団Blogの予測シナリオとは異なる。
なお、サプライチェーンのアナリストによれば、新型iPadは今月末あたりに発表されるものとみられる。Appleは新製品発表イベントを3月末、或いは早ければ来週にでも行う可能性がある。
記事は以上。
(記事情報元:MacRumors)