当ブログでもお伝えしたとおり、iOS 10.2の正式版がリリースされた。それまではデベロッパープレビュー版やパブリックプレビュー版がリリースされてきたが、iOS 10.2はこれまでのレベルを超えた完成度となっているのではないだろうか。
ZDNetによれば、「安定性が戻ってきた」と評価されている。今回のiOS 10.2の更新は、今年10月に4回もアップデートされたiOS 10のどのシステム更新よりも優れている、とも。
ZDNetはiOS 10.2の安定性の向上を高く評価
「私の目から見れば、(当初)iOS 10の性能と安定性は期待値より低かった。Appleは10月に4回のアップデートをリリースしたが、どのアップデートを適用してもiOS 10になってから失ってしまった特性を補うことはできなかった。しかし幸いなことに、iOS 10.2ではとうとうユーザが長らく期待していた安定性が戻ってきた。iOS 10.2は間違いなくユーザに歓迎されるだろう。同時に、Apple内部でもiOS 10.2によって品質基準が高まった」とZDNetはiOS 10.2を高く評価していると同時に、Appleはこれほどまで長い時間をかけてやっと安定したOSをユーザにリリースするのはやるべきではない(本来は最初から安定したシステムをリリースすべき)ということも指摘している。
億単位のユーザを抱えるApple、ソフトウェアやサービス更新にも一定の難易度を伴う
著名なテック業界の評論家であり、Appleの大ファンでもあるあのウォルト・モスバーグ(Walt Mossberg)氏も、最近のソフトウェアとサービスはAppleが向き合うべき最大のチャレンジ、と評していた。ここ数年で、Appleのハードウェアユーザは億単位で数えるようになった。その上でAppleはソフトウェアとサービスの改善をしていかなければならないため、大変困難な道であることは間違いない。
とはいえもしiOS 10.2に今後も重大なセキュリティ問題が暴露されなければ、このiOS 10.2が2016年で最も”良心的”なアップデートということが言えそうだ。AppleはiOSアップデートに本腰を入れたのかもしれない。
画蛇添足 One more thing…
これはあくまで1メディアの意見でもある。なぜなら使用しているアプリケーションや使用環境、状況によってその感想は大きく異なるからだ。
私はメインのiPhone 7 Plus(香港版SIMフリー)をiOS 10.2に翌日アップデートしたが、昨日は充電をしていないのに、また大してアプリも動かしていないのに本体が非常に熱くなってきて再起動をした。iOS 10.2がそこまで褒められるほど完全に安定したiOSかというとそうでもないような気もする。
とはいえ、セキュリティなどの面ではかなり改善されたし、日本端末のユーザにとってはサイレントモードに切り替えればスクリーンショットの際のシャッター音が出なくなるという福音もある(私は常に香港版なので全く関係ないが)。ということで、脱獄でもしていない限り、またこれからできるだけ早く脱獄をしようと思わない限り、iOS 10.2にはアップデートしておいたほうがよいと思われる。
記事は以上。
(記事情報元:ZDNet)