あのスティーブ・ジョブズが着用していたイッセイミヤケのタートルネックシャツ、デザイン一新で来月から発売か

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2011年に逝去したAppleの共同創業者、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)が世界に遺した影響は、Macintosh、iMac、iPod、iPhone、iPadといった世界を変えたイノベーティブな製品群だけではなく、彼がApple復帰後にプレゼンの際にいつも着ていたあのファッション。。リーバイス(Levi’s)の501ジーンズ(デニム)にニューバランス(New Balance)の990シリーズのスニーカー、そしてあの真ん中に線が一本入った黒いタートルネックのシャツ。。このいつも変わらない組み合わせも、人々に深い印象を残したといえるでしょう。

Steve_Jobs_WWDC07

ジョブズの着ていたタートルネックシャツは、イッセイミヤケのデザインによるもので、スティーブ・ジョブズの着ていたものは特注でした。その後、イッセイミヤケの通常の店舗でも、内部では「ジョブズT」と呼ばれつつ一般向けの製品が売られていました。しかし、どうやらデザイン変更があるようです。

完全に一致ではないものの、少しタートルネックの部分が少し高くなるようです(元のデザインはタートルネックというほどネックの部分が高くはありませんでした)。デザインはイッセイミヤケの弟子で、31歳の高橋悠介さん(ファッションスナップに高橋さんのインタビューがありますのでご参考まで)。

来月から販売開始で、価格は270ドルとのこと。。旧型に比べ、値段が倍くらいになりましたね。。ちなみに旧型は単価は12,800円ほど。私も秋と冬はジョブズのファッションのコピーをしているもので、実は7着ほど持っています。。上記の通り、一般向けのタートルネック長袖シャツはイッセイミヤケ内部では「ジョブズT」と呼ばれていて、注文するときも「ジョブズT」で通ります(実際に伝票にもそのように書かれていました)。基本的にほぼ日本の百貨店でのイッセイミヤケでしか扱っておらず、私は東京・新宿伊勢丹のイッセイミヤケの店舗で購入していました。店舗スタッフによれば、5月と11月に在庫が補充されているということです。縫製が少々ほつれやすいのが玉に瑕で、私も時々買い足していました。

ジョブズは98年頃に、イッセイミヤケに同じデザインのタートルネックの黒と濃緑を各100着ずつ発注したといわれています。もちろんイッセイミヤケのスタッフ総出による身体の細部まで採寸され、完全にカスタマイズされたもので、一切の妥協がないものでした。このロットはイッセイミヤケは無料で受けたといわれ、またいっぺんに納品ではなく定期的に納品という形になったそうです。途中で素材の原材料がどうしても手に入らず、似た形のカットソーを送ったところ、「ファブリックが違う」と返品されてしまったこともあるほど、ジョブズは本当にタートルネックのシャツの品質にこだわり抜いていたようです。

もちろんジョブズ向けのカスタマイズ品は一般向けのはそれとは違いますが、一般向けの「ジョブズT」でもジョブズならではのこだわりが感じられます。私も秋冬は常に着用しているのでよくわかるのですが、特に、袖口のゴムの強度などは本当にちょうどいいです。コットン100%なのも着心地が非常によいですね。イッセイミヤケはこのロングセラーを更に改善したということになるのでしょうが、私のように常時着ている人にとっては倍の値上げはちょっと痛いですね。。在庫を大切に着ようと思います。笑

ウォルター・アイザックソン氏のジョブズの伝記によれば、ジョブズは1980年代に日本を訪れたときに、タートルネックのシャツを会社のユニフォーム(制服)にすることを考えたそうです。彼が敬愛していたソニー(SONY)の工場を訪れた時に、社員がみな同じユニフォームを着ているのを見て、なぜそうなのかと社長に質問したそうです。そして彼は、社員が同じユニフォームを着ることで同僚同士を友好的に繋ぐことができることを知ったのです。ただ、イッセイミヤケに制服をデザインして欲しいと頼んだところ、断られたため、最終的に米Apple社で制服が導入されることはありませんでした。しかし今でも世界中のApple Store(アップルストア)では、Appleロゴの入った統一されたシャツが着用されているのは、その影響があるのかもしれませんね。

記事は以上です。

(記事情報元:WeiPhoneファッションスナップ

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