あなたはどれが好き?ポスト・アップルウォッチ世代のスマートウォッチ7選

  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

昨年年末、中国のメディアiFanのランキングでは、Moto 360が2014年度のスマートウォッチのトップとなった。しかしある人はそれを”まだApple Watch(アップルウォッチ)が正式リリースされてなかったからだ”と指摘する。確かに、Apple Watchの発売は、スマートフォンマーケットのシェア分布に少なくない変化を発生させた。2014年と2015年のそれぞれの第二四半期(Q2)のスマートウォッチのマーケットの変化は以下のように総括可能だ。

2015年のQ2では、Apple Watchの市場シェアは2014年の0から75.5%に急成長した。そして他のブランドのスマートウォッチのシェアは2014年の100%から一気に24.5%に下降した。

情報源:Strategy Analytics

Apple-Watch_share_dominated_market

確かに、Apple Watchはこれまでスマートウォッチについて懐疑的だったユーザの財布の紐を緩めたといえよう。しかし市場全部がApple Watchに独占されたわけではない。人々のApple Watchへの熱がだんだん冷めて行くにつれ、他のブランドも新しいスマートウォッチをリリースしてきた。Moto 360の第二世代は新しいデザインを導入し、SAMSUNG Gear S2は回転式ベゼルを採用、LGは豪華23Kゴールド版LG Watch Urbane Luxeをリリース、等々。。

2014年のスマートウォッチには失望レベルの製品が多かったとしても、Apple Watchに刺激され1年間の鍛錬を経て、最近IFA 2015にてお披露目された各メーカーのスマートウォッチの中には、きっとあなたのお気に入りの1台が見つかるだろう。

ベゼルの内側の黒い縁を取り去らなかったMotorola Moto 360 第二世代

moto360_2G

Moto 360のユーザからも長らくツッコミを入れられているベゼルの内側の黒い縁。。しかしMoto 360は第二世代でもそれを取り去ることはしなかったようだ。

ひとまずこの黒縁のことはおいておいて、Moto 360の第二世代は多くの選択肢を与えてくれた。男女の腕の差異を意識し、Moto 360第二世代はApple Watchのように42mmと46mmの2種類のサイズ展開となった。そのほかにも、Moto 360では多くの交換バンドを用意しているだけではなく、本体ケース部分もカスタマイズできるようにしている。その組み合わせ数はなんと300を超える

moto360_2G_2

もしあなたがいわゆるスマートウォッチらしいスマートウォッチが嫌であれば、Motoは今回はスポーツ版もリリースしている。今回リリースされたMoto 360 Sportでは基本的な仕様はMoto 360第二世代と大差ないものの、時計本体部分とバンドが一体化設計となっており取り外しができないが、素材はシリコンとなっている。

そして素晴らしいのは、Moto 360第二世代はバッテリー駆動時間が改善されていることだ。42mmモデルは一回の充電で1.5日だが、46mmモデルは2日持つようになっている。またAndroid WearがiPhoneに対応することで、Moto 360第二世代はiPhoneでも使用することができるようになっている。

SAMSUNG Gear S2の外観が大きく変化、ただUIはTizenを引き続き使用

Samsung_Gear_S2

ずいぶん長い余熱期間をおいて、SAMSUNG(サムスン)のGear S2がIFA 2015に登場した。このGear S2はこれまでの数世代のSAMSUNG Gearに比べて外観が圧倒的によくなっているのが特徴だ。S2では銀色のゴムバンドの通常バージョンと、3Gデータを通信可能な標準版、そして黒い革ベルトをあしらったバージョンが存在する。

外観では、SAMSUNG Gear S2は比較的保守的な丸形ディスプレイを採用しており、大多数のユーザのスマートウォッチへの外観要求をクリアしているといえる。しかしなんと言ってもGear S2の特徴は、回転式ベゼルによって操作が可能なことだ。ユーザはこの回転式ベゼルを回すことでアプリを選んだり、スクロールしたり、切り替えたりすることができる。明らかにApple Watchの竜頭(リューズ)よりも使いやすそうだ。またタッチパネルと時計右下のホームボタンを組み合わせることで、Gear S2のインタラクティブ体験はこれまでよりも飛躍的に上昇している。

gearloop-compressor

SAMSUNGはウォッチ用UIのTizenに大きな自信を持っているようで、今回のGear S2にもTizenを採用している。Tizenはこれまで、ペアリングできる対象の機種が少なすぎると指摘されていたが、最近の報道でGear 2はAndroidだけではなくiOS(iPhone)にも将来的に対応することがわかっている。

ファーウェイ(HUAWEI)”最高のAndroidスマートウォッチの1つ”

huawei

もしかしたら厳格に「スマートウォッチはまず腕時計っぽくなくてはいけない」ということを守るためか、丸形の盤面(ベゼル)+竜頭(リューズ)というのがIFA 2015で発表されたスマートウォッチの全体的な基準となった。今年3月のMWCでは不完全展示となっていたファーウェイ(HUAWEI、華為)のスマートウォッチがIFAでは正式にリリース発表され、やはり円形ベゼルと竜頭が採用された。ステンレスのボディとサファイアガラス風防と革製のベルトというデザインで、ファーウェイのスマートウォッチは他社製品に比べるとビジネス寄りであるといえよう。当然、金属バンドやローズゴールドのボディのモデルも選択可能だ。

ファーウェイのオフィシャルでは、このスマートウォッチのディスプレイ解像度は400×400で、バッテリー駆動時間は2〜3日とされている。最新のAndroid Wearを搭載しているため、ファーウェイのスマートウォッチもiPhoneとペアリングして使うことが可能だ。

LGの23Kゴールドスマートウォッチ、ラグジュアリーの定義への挑戦

LG_23K_Gold

金色のスマートウォッチを身につけてその輝かしいアイデンティティと富をひけらかしたいが、Apple Watch EDITIONモデルを買うのは気が引けるという人に、LGが新たなソリューションを提供した。それが“LG Watch Urbane Luxe”だ。

LGが8月31日にリリースしたこの豪華版スマートウォッチは、3月のMWCでリリース発表されたUrbaneと機能や仕様については基本的に一緒だが、その製品を形作る材質についてはLG Watch Urbane Luxeが数量限定受注生産路線をいっているようだ。オフィシャルの情報によれば、23Kゴールド、ワニ皮、ピアノ表面の保護のような焼き付け工程、そしてバンドの留め金はカルティエ(Cartier)による提供といういくつかのキーワードでこのモデルを紹介している。しかし価格については驚くべきものではなく、1200米ドル(約14万3千円)と、最低でも1万米ドル(約120万円)するApple Watch EDITIONよりも圧倒的に安いのが特徴だ。

ASUS ZenWatch2、低価格でバッテリー駆動時間が長い

ASUS_ZenWatch2

豪華なスマートウォッチに見飽きたら、今度は価格が安いASUSのZenWatch 2を見てみよう。ZenWatch 2はASUSがリリースした第二世代のスマートウォッチで、多くの丸形ベゼルの他社製品と違い、Apple Watchのような四角いベゼルのデザインとなっている。大きさは2種類で、3種類の色と18種類のバンドが選択でき、170〜190米ドルと定価が最も安いスマートウォッチの1つとなっている。安い以外にもASUS ZenWach 2の大きな長所は、バッテリー持続時間がなんと4日もあることだ。

ZTE Axon Watch、他とは違ったOSが特徴

zte-axon-watch

海外市場を開拓するために、ZTEはAxonシリーズのスマートフォンと共に、スマートウォッチ”Axon Watch”のプロトタイプをIFA 2015で公開した。このスマートウォッチの最大の特色は、中国ネット企業最大手の1つテンセント(Tencent、騰訊)が研究開発したTencent OSが搭載されていることだ。Axon WatchはAndroid端末とペアリングして使用することができ、万歩計や心拍計など基本的な性能を揃えているだけではなく、大量のゲームアプリがあるのも特徴だ。

バッテリー駆動時間最長、SONYのWena Wristはまだクラウドファンディング中

sony_wena_wrist

ソニー(SONY)のスマートウォッチ、Wena WristはIFA 2015上ではお披露目されなかったが、クラウドファンディングプラットフォームのFirst Flight上に現れたWena Wristの最大の特徴は、バッテリー持続時間だ。First Flightサイト上の説明では、スポーツ版のWena Wristの最長持続時間はなんと5年で、標準版でも3年という。なぜそうなるかというと、この時計本体部分はシチズン(CITIZEN)のムーブメントを使っており、”スマート”部分を除いた”ウォッチ”部は、普通のCITIZENの時計と全く変わらないからだ。

他のスマートウォッチと大きく異なるのはそこではなく、Wena Wristの”スマート”部分はバンドの留め金部分にあるということだ。そんなわけで、時計の部分のバッテリー持続時間は数年持つが、スマート機能については1週間となっている。

残念なのはこのソニーのWena WristはなぜかiOSのみ対応となっており、Androidユーザやソニー自身のスマートフォンユーザはWena Wristを使用できないということだ。いったいどのような狙いでそのようにしているのかがよくわからない

まとめ:ますます拡大発展していくスマートウォッチ市場

SmartWatch_Shipment_2013-2015

もしかしたらあなたのお気に入りの一台は上では見つからなかったかもしれない(すみません)。しかし実際、上の棒グラフの2013年から2015年までの世界でのスマートウォッチ出荷台数の伸びが示しているように、スマートウォッチは間違いなく将来流行するという傾向にある。マーケティングリサーチ機構のSmartWatch Groupの調査レポートによれば、2020年までにスマートウォッチ市場は2014年の13億米ドルから1170億米ドルと90倍にもなるとみられている。

このような巨大な市場を目の前にして、各メーカーもここ数年で各種のスマートウォッチを市場に投入していくものと思われる。競争によって素晴らしい製品が生まれるかもしれない。期待大だ

記事は以上。

(記事情報元:iFanr

Visited 245 times, 1 visit(s) today
  • ブックマーク
  • Feedly
  • -
    コピー

この記事を書いた人