Appleが昨年末にリリースしたiOS 10.2は多くのユーザに広く受け容れられた。多くの人が、iOS 10.2で安定性が戻ってきたと感じたのだ。しかし先月更にAppleがリリースしたiOS 10.2.1で、本来はセキュリティアップデートとバグの修正だけだったものが別の不具合を生んでしまったようで、物議を醸している。
iOS 10.2.1にアップデートすることでいくつかの不具合が発生、具体的には?
『Forbes(フォーブス)』の3日前の報道によると、多くのAppleユーザがソーシャルネットワーク上とAppleのテクニカルサポートフォーラム上で、iOS 10.2.1にアップデートした後、主に以下のいくつかの不具合が発生することを指摘しているという。
- 正常にTouch ID機能が使えない
- 正常にBluetooth機能が使えない
- デバイスのディスプレイの明るさの調整が異常になる
- デバイスのバッテリ消費量が増える(フライトモードにしても効果なし)
中国では「ハードウェアの故障」と診断
また中国国内でも、あるユーザはiOS 10.2.1にアップデートしたことでTouch IDに不具合が出た端末をAppleの認定修理業者に持っていったところ、Touch IDの故障と診断されたということで疑問を呼んでいる。
Appleからは今のところ何もコメントなし、iOS 10.2.1へのアップデートは慎重に
これらのiOS 10.2.1から現れたと思われる新しい不具合について、Appleは未だにテクニカルサポートや専門家からはまだ何も見解や解決案が示されていない。iOS 10.2.1はiOS 10.2と比べて機能上のアップデートはほぼないといえるので、上記の問題についてAppleからの公式な対応があるまではiOS 10.2.1へのアップデートは控えた方がいいかもしれない。
Appleが問題を把握すれば、修正版のiOS 10.2.2が出るかもしれない
Appleのこれまでの動きを鑑みれば、もしiOS 10.2.1による不具合が広範囲に発生しているとすれば、Appleはすぐにでもパッチ、つまり新しいiOSバージョン(iOS 10.2.2、或いは新しいビルドバージョン)を用意すると思われる。
画蛇添足 One more thing…
ちなみに現在デベロッパ及びパブリックベータテストプログラム登録者向けのiOS 10.3 Beta 1がリリースされているが、このiOS 10.3 Beta 1でも同様の問題が発生しているかどうかは不明だが、もし発生しているとしたら、iOS 10.3 Beta 2で修正のテストが行われるかもしれない。
なお、iOS 10.2.1は現時点では脱獄できない。1つ前のiOS 10.2であれば、iPhone 7シリーズを除いて脱獄可能だ。そのあたりも含め、脱獄犯は当然ながらiOS 10.2.1にはせず待機しておいた方がいいだろう。
記事は以上。
(記事情報元:Forbes)