KickStarterやINDIE GOGOで出資を募集されていたマグネット付Lightningケーブル
今年7月から9月頃までネットで話題になっていた、クラウドファンディングサイト”KickStarter”で投資を募集されていたマグネット付Lightning充電・データケーブル【ZNAPS】。
週刊アスキーさんやらAppBankさんやら、いくつかのサイトで紹介されていた。
もう1つのクラウドファンディングサイト”IndieGOGO”では【ZAPTIP】という同じような製品も出ていた。
さすが中国!もう既にマグネット付Lightningケーブルを実現!さっそく買ってみた
ところが!お隣の中国ではもうとっくにそのマグネット付Lightning充電・データケーブルが実現していたのだ!しかも、中国最大のショッピングモール、タオバオのクラウドファンディングサイトで(現在は募集終了)。
メーカーは中興黒科技(中兴黑科技)。見た目もMacのMagSafeっぽくて、【ZNAPS】のLightningっぽさから逸脱していてなかなかよい!しかも、値段は1セット59元(約1,100円)で、【ZNAPS】の1,700円より安い!
ということで早速購入してみた。10月15日に注文して、10月31日に家に届いたので16日もかかったことになる。一応、クラウドファンディングなんでスタート時期が遅いにしても、おせーよ。。ってかすっかり忘れてました。。
現在は中国のタオバオで普通に買える、【逸腾苹果磁性数据线】
ちなみに現在はもう既にタオバオのクラウドファンディングサイトではなく、通常のタオバオで普通に買える。タオバオで【逸腾苹果磁性数据线】(Yiteng Appleマグネットデータケーブル、という意味)で検索してみよう。まあ沢山出てくる。。価格は88元(約1,680円)が主流のようだが、探すと最安値は57元(約1,088円)。こりゃ安い!下の画像をクリックするとその最安値57元のページにいけるので、ご利用くだされ。
開封の儀
そこそこよさげな箱に入っている。
脇のシールを破って開封するとこんな感じで商品が現れる。
まるでMacのMagsafeのような外観。合格証はご愛嬌でしょう。。笑
デバイス側に挿入するアダプタがこれ。Lightningコネクタの端子が見える。
装着の儀
早速アダプタをiPhone 6s PlusのLightningコネクタ部分に装着してみる。クリック感はないが、すっと入る。着脱も簡単だ。写真は挿入途中のもの。
ここで驚愕の事実発覚!私も開発に関わっている究極のiPhoneカバー【Palmo(パルモ)】があるのだが、iPhone 6/6s PlusではPalmoを装着したまま、外さなくても使えることが判明した!
しかもPalmoを装着していると出っ張らないので組み合わせとしてベストだ!
ちなみに穴の大きさはiPhone 6/6s Plus用Palmoでぎりぎりだ。iPhone 6/6s用Palmoは現物も端末も手元にないためまだテストしていないが、少し穴が小さいから併用は無理かもしれない。
使用の儀
確かに、結構強い磁力があって、ひっつく!これは便利!そして電源が入っているとちゃんとケーブル側のコネクタのLEDが点灯するので、わざわざiPhone側をオンにして確認する必要もない(ただしMacのMagSafeと違い、LEDは片面にしかついていない)。
実際にMacと接続してみたところ、問題なく充電可能で、そしてデータ通信ができている。このブログ記事に載せている写真もこのケーブルを使ってMacに転送したものだ。また、iTunesバックアップもしてみたが問題ない。
驚愕の事実・アダプタには表裏がある
ただし、コネクタとアダプタには表裏があり、コネクタのLEDがついた面を表面にしたい場合はアダプタをiPhone側のLightningコネクタに差し込む際に端子がついている側を下にしなければならない(個体差があるかもしれないので、保証はできないが)。
中国製マグネット付Lightningケーブル【逸腾苹果磁性数据线】の課題
表裏があり、片面でしか吸い付かない
上記の通り、表裏があること。裏側からつけようとするとマグネットのNとSがうまく合わないのか、くっつけることができない。Lightningコネクタ自体が裏表がない仕様なのに、このマグネット付に変えた途端に表裏を意識しなくてはいけないのはちょっとストレスだ。MacのMagSageには表裏がなく両面対応なので、そこはちょっと工夫して欲しかった。LEDも片面にしかないのがちょっと。
MFi未取得
最大の課題はMFiを取得していないことだ。いずれiOSがバージョンアップしたりすると、このケーブルが使えなくなるかもしれない。ちなみにMFiとはMade For iPhone(またはiPad)の略で、AppleによるLightningケーブルの認証システムのこと。Lightningコネクタにはチップが埋め込まれており、Appleから認められていないニセモノと判断された場合はデータ通信はおろか充電さえできないという事態になる。
アダプタが大きいので一部のケースとの併用が難しい?
上記でiPhone 6/6s用Palmoとの併記は可能と書いたが、実際結構アダプタが横にでかいのと出っ張るので、一部のケースとの併用は難しいかもしれない。
アダプタが出っ張るのと脱落が少し心配?
更に、ケースをつけないで使っていると出っ張っているので何かにひっかかったりするかもしれない。また着脱が容易なだけ、脱落もちょっと心配だ。とはいえさすがにそう簡単には脱落はしないかもしれないが。ちなみにマグネットで引っ張る分くらいには全然脱落はしない。
外出時には必要ない?
ちょっとずれると充電ができなくなるため、外出向きではないかもしれない。外出時にモバイルバッテリー(私の場合Cheero Power Plus 3)で充電していて、うっかり外れているとモバイルバッテリー側のボタンを再度押さなくてはならないのも面倒だ。
感想・まとめ:これはアリ!
上記のデメリットがあったとしても、以下の4点のメリットで、個人的な感想としてはかなりアリ判定!
- まさにMacのMagSafeのように充電やデータ通信ができるようになる。これは非常に便利!
- LEDが点灯することで電源状態も見ることができる!
- アダプタの着脱も簡単!
- 個人的にはiPhone 6s/6s Plus用Palmoと併用可能、しかも出っ張らないのがグー!
日本でいつ発売されるかわからないが、これは注目かもしれない。日本でも似たようなブツが購入できるようになったらお知らせしたい。
記事は以上。