Apple、iOS 17とiPadOS 17およびwatchOS 10正式版をリリース

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Appleは日本時間2023年9月19日未明(午前2時頃)に、iPhone用OS、iOS 17 ( iOS 17.0 )とiPad用OS、iPadOS 17およびApple Watch用OS、watchOS 10 ( watchOS 10.0 )をリリースしました。なお一つ前のバージョン、iOS/iPadOS 16.6.1リリース(2023年9月8日、緊急セキュリティアップデート)からわずか11日でのリリースとなりました。

今年はiPadOS 17もiOSと同時にリリースされていますが、macOS 14 Sonomaは時期が遅れて、日本時間9月27日に正式版がリリースされる予定です。

iOS 17アップデートの内容・修正点、リリースノート

AppleはiOS 17.0のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

iOS 17では、電話、メッセージ、FaceTimeが大幅にアップデートされ、自分を表現する新しいコミュニケーションの方法が追加されました。スタンバイは、iPhoneを横向きで充電しているときに、離れた場所からでも一目で情報を確認できるように設計された新しいフルスクリーン体験を提供します。AirDropでは、周囲の人との共有や接続がより簡単になり、連絡先の共有方法としてNameDropが追加されました。キーボードの機能強化によって、テキストを今まで以上に速く簡単に入力できるようになりました。iOS 17には、ウィジェット、Safari、ミュージック、AirPlayなどのアップデートも含まれています。

 

電話

  • 連絡先ポスターでは、通話するときにほかの人のデバイスにあなたがどのように表示されるかをカスタマイズ可能

メッセージ

  • iMessageのステッカーアプリで、ライブステッカー、ミー文字、アニ文字、絵文字ステッカー、他社製のステッカーパックを含むすべてのステッカーが1か所にまとめて表示
  • ライブステッカーでは、被写体を写真やビデオから抜き出して、“キラキラ”、“ぷくぷく”、“コミック”、“アウトライン”などのエフェクトを追加して作成可能
  • 到着確認で、目的地に無事に到着したときに家族や友達に自動的に通知を送り、遅れる場合には役立つ情報を共有
  • 受信したオーディオメッセージの発音表記を使用してその場ではメッセージを読んで、あとから聴くことが可能
  • 検索機能の改善により、連絡先、キーワード、コンテンツタイプ(写真やリンクなど)などの検索フィルタを組み合わせることで、メッセージをより早く探し出すことが可能
  • 吹き出しを右にスワイプしてメッセージにインラインで返信可能
  • 1回限りの確認コードの削除機能により、確認コードをほかのアプリに自動入力すると自動的にメッセージアプリから削除

FaceTime

  • 相手がFaceTime通話に出ないとき、ビデオまたはオーディオメッセージを収録して伝えたいことを正確に残すことが可能
  • iPhoneをカメラとして使用してApple TVでFaceTime通話を楽しむことが可能(Apple TV 4K第2世代以降)
  • ビデオ通話で自分の周囲にハート、風船、紙吹雪などの3Dエフェクトのリアクションをジェスチャで追加可能
  • ビデオエフェクトを使用してスタジオ照明とポートレートモードの強度を調整

スタンバイ

  • ナイトスタンド、キッチンカウンターやデスクでiPhoneを横向きで充電しているときに、離れた場所からでも一目で情報を確認できるように設計された、時計、写真、ウィジェットなどのフルスクリーン体験を提供
  • “時計”でデジタル、アナログ、太陽、フローティング、世界時計などのさまざまなスタイルやアクセントカラーなどを使用してパーソナライズが可能
  • “写真”であなたのベストショットを自動的にシャッフル、または選択した特定のアルバムを表示
  • ウィジェットによりすぐに情報にアクセスでき、スマートスタック表示で適切な情報を適切なタイミングで提供
  • 夜間モードでは、周囲が暗いときに、時計、写真、ウィジェットを赤の色調で表示
  • MagSafe充電器ごとの優先表示機能で、それぞれのMagSafeの充電場所での時計、写真、ウィジェットの表示設定を記憶

ウィジェット

  • インタラクティブウィジェットでは、ホーム画面、ロック画面、またはスタンバイのウィジェットを直接タップして、リマインダーを完了としてマークするなどのアクションが実行可能
  • Mac上のiPhoneウィジェットで、ウィジェットをiPhoneからMacのデスクトップに追加可能

AirDrop

  • NameDropで、はじめて会った人とiPhoneを近づけるだけで連絡先の交換が可能
  • iPhoneを近づけることでAirDropでコンテンツの共有やSharePlayセッションの開始を可能にするAirDropの新しい開始方法

Safariとパスワード

  • プロファイルによって仕事用や個人用などのテーマ別にブラウズすることができ、履歴、Cookie、機能拡張、タブグループ、およびお気に入りを分けることが可能
  • 使用していないときにプライベートブラウズウインドウをロックしたり、既知のトラッカーが読み込まれるのを阻止したり、URLからトラッキング識別を削除したりできるように機能が強化されたプライベートブラウズ
  • パスワードとパスキーの共有で、パスワードのグループを作成して信頼できる連絡先と共有し、グループのメンバーによる変更も反映
  • 1回限りの確認コードをメールからSafariに自動入力する機能によって、ブラウザから離れずにログイン可能

ミュージック

  • SharePlayを使用して、車内で誰でも簡単にApple Musicをコントロールして再生可能
  • クロスフェードにより、再生中の曲がフェードアウトしつつ次の曲がフェードインするため、曲が途切れることなくスムーズに切り替え可能

AirPlay

  • 人工知能によるAirPlayデバイスリストによって、ユーザの好みに基づいて関連性の高いデバイス順で表示されるため、さらに簡単に適切なAirPlay対応テレビやスピーカーを見つけることが可能
  • AirPlayデバイス接続の提案が事前に通知として表示され、よりシームレスに優先AirPlayデバイスに接続可能
  • iPhoneと最も関連性の高いAirPlay対応デバイスの間で自動AirPlayデバイス接続が実行されるため、“再生”をタップするだけでコンテンツの視聴を開始可能

AirPods

  • 適応型オーディオによって、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードが動的にブレンドされた新しいリスニングモードが提供され、周囲の状況に合わせたノイズコントロール体験を実現(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
  • パーソナライズされた音量によって、周囲の環境および長期的なリスニングの好みに合わせてメディアの音量を調整(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
  • 会話感知で、周囲の騒音を減らしつつ、メディアの音量を下げ、目の前にいる人の声を強調(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
  • 通話中にAirPodsのステムまたはAirPods MaxのDigital Crownを押すことで、マイクの消音と消音解除が可能(AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第1世代および第2世代)、またはファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Max)

マップ

  • オフラインマップは、行きたい、検索したい、探索したい場所の豊富な情報を事前にダウンロードしておくことによって、iPhoneがWi-Fiやモバイル通信サービスを使えないときに使用可能
  • 電気自動車経路の改善により、対応する充電スタンドのリアルタイムの使用可能状況に基づいた経路を表示

画像を調べる

  • “画像を調べる”の対応分野が拡張され、料理の写真から似たようなレシピを調べたり、店頭の写真から“マップ”の情報を調べたり、洗濯表示などの表示や記号の意味を調べたりすることが可能
  • 写真やビデオの背景から複数または1つの被写体を抜き出して、“メッセージ”などのアプリに追加することが可能
  • ビデオで“画像を調べる”を使用して、一時停止したビデオフレームに映っている対象物について調べることが可能
  • 写真の被写体に“画像を調べる”を使用して、写真から抜き出した被写体の情報をコールアウトメニューから直接調べることが可能

ヘルスケア

  • “心の状態”の振り返りでは、一時的な感情や日々の気分を記録し、自分に最も影響している要因を選択し、どう感じているかを確認することが可能
  • インタラクティブグラフでは、時間とともに心の状態がどのように変化したか、また、運動、睡眠、マインドフル時間など、どの要因の影響が大きいかを知ることが可能
  • 心の健康のアセスメントによって、うつ病や不安障害の現在のリスクを把握し、サポートを受けるのがよいかどうか確認することが可能
  • “画面との距離”では、Face IDでも使用されるTrueDepthカメラを活用し、デバイスを見るときに遠ざけるように促して、デジタル眼精疲労を減らし、子供の近視になるリスクを軽減することが可能

プライバシー

  • “センシティブな内容の警告”を有効にすることで、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、およびFaceTimeメッセージで、ヌードを含む画像が予期せずユーザに表示されるのを防止
  • “コミュニケーションの安全性”によるお子様への保護が拡張され、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、FaceTimeメッセージ、およびシステムの写真ピッカーでお子様が送受信する可能性のあるヌードを含む画像に加え、ビデオも検知可能
  • 共有権限が改善され、埋め込まれた写真ピッカーと追加のみの“カレンダー”権限でのアプリとの共有項目をさらにコントロール可能
  • リンク追跡保護により、リンクの機能は残しつつ、“メッセージ”、“メール”、およびSafariのプライベートブラウズで共有されたリンクから、一部のWebサイトがそのURLでユーザをほかのWebサイトでも追跡するために使用する余分な情報を削除

アクセシビリティ

  • アシスティブアクセスにより、電話とFaceTime、メッセージ、カメラ、写真、およびミュージックでアプリの重要な機能だけが提供され、大きな文字、視覚的な代替物、絞られた選択肢などよって認知的負荷を軽減
  • ライブスピーチで、話したいことを入力して、電話、FaceTime通話、および対面の会話で読み上げてもらうことが可能
  • “拡大鏡”の検出モードの“指差し読み上げ”により、ドアのキーパッドや家電のボタンなど、小さいテキスト表示のある物のテキストをiPhoneで読み上げ

このリリースには、以下の機能と改善も含まれます:

  • “写真”の“ピープル”アルバムの“ペット”で、友達や家族と同様にアルバム内のペットを識別
  • “写真アルバム”ウィジェットで、写真アプリの特定のアルバムを選択してウィジェットに表示することが可能
  • “探す”の持ち物共有で、AirTagまたは“探す”ネットワークアクセサリを最大5人と共有可能
  • “ホーム”のアクティビティ履歴で、ドアロック、ガレージドア、セキュリティシステム、および接触センサーの最近の履歴を確認
  • “リマインダー”の買い物リストで、品物を追加すると関連する品物をセクション別に自動的にグループ化
  • “メモ”で埋め込まれたPDFとスキャン書類が画面幅で表示され、簡単に閲覧して注釈を追加可能
  • キーボードのミー文字ステッカーに新たに、天使の輪がかかっている笑顔、にやりと笑った顔、顔の前に広げた手の間からのぞき見している顔を含む、新しいミー文字ステッカーが追加
  • Spotlightを使ってアプリを検索すると、次のアクションに便利なアプリのショートカットがトップヒット内に提示
  • フィットネスで“共有”タブが一新され、ワークアウトの連続記録やバッジなど、友達のアクティビティをハイライトして表示
  • Apple IDアカウントに登録されているメールアドレスまたは電話番号でiPhoneにサインイン可能
  • フリーボードに、表現豊かなボードを作成するための万年筆、水彩筆、定規といった新しい描画ツールを追加
  • 衝突事故検出の最適化(iPhone 14、iPhone 14 Plus、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max)

一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:

https://www.apple.com/jp/ios/ios-17

Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/ja-jp/HT201222

主にFaceTimeのアップデートが行われていますが、個人的にはFaceTimeを使わないので殆ど関係ないのと、他は非常に細かい内容で、正直メジャーアップデートかどうか疑問。。というのはもうここ数年続いていることですね。

iPadOS 17アップデートの内容・修正点、リリースノート

AppleはiPadOS 17.0のアップデートのリリースノートで、以下のように記しています。

ロック画面

・ロック画面のデザインを一新。お気に入りの写真を表示したり、フォントスタイルを変えたり、よく使うウィジェットを表示したりして自由に画面をパーソナライズすることが可能
・マルチレイヤー被写界深度エフェクトにより、被写体を時刻表示よりも前にくるように配置
・ロック画面を複数作成し簡単に画面を切り替えることが可能
・ロック画面のギャラリーでは、あなたに合った画面デザインの候補が提供され、またAppleによって厳選されたデザインのコレクションや、万華鏡、こんにちは、湖などの新しい壁紙から選択することも可能
・Live Photos壁紙のモーションエフェクトにより、ホーム画面に設定されたLive Photosでロック解除時にロック画面をよりダイナミックに演出
・ライブアクティビティにより、リアルタイムで起きていることを直接ロック画面から簡単に把握することが可能
・通知はロック画面の下部に表示され、展開されたリスト表示、スタック表示、または件数表示から選択可能

ウィジェット

・ロック画面上のウィジェットで、天気、時刻、バッテリー残量、カレンダーの予定、アラーム、他社製ウィジェットなどの情報が一目でチェック可能
・インタラクティブウィジェットで、ホーム画面またはロック画面でタップすることで、ウィジェットから直接、リマインダーを完了としてマークするなどのアクションが実行可能
・iPadを振るか、3本指でタップして、ウィジェットの配置を元に戻すことが可能

メッセージ

・iMessageのステッカーアプリで、ライブステッカー、ミー文字、アニ文字、絵文字ステッカー、他社製のステッカーパックを含むすべてのステッカーが1か所にまとめて表示
・ライブステッカーでは、被写体を写真やビデオから抜き出して、“キラキラ”、“ぷくぷく”、“コミック”、“アウトライン”などのエフェクトを追加して作成可能
・受信したオーディオメッセージの発音表記を使用してその場ではメッセージを読んで、あとから聴くことが可能
・検索機能の改善により、連絡先、キーワード、コンテンツタイプ(写真やリンクなど)などの検索フィルタを組み合わせることで、メッセージをより早く探し出すことが可能
吹き出しを右にスワイプしてメッセージにインラインで返信可能
・1回限りの確認コードの削除機能により、確認コードをほかのアプリに自動入力すると自動的にメッセージアプリから削除

FaceTime

・相手がFaceTime通話に出ないとき、ビデオまたはオーディオメッセージを収録して伝えたいことを正確に残すことが可能
・iPadをカメラとして使用してApple TVでFaceTime通話を楽しむことが可能(Apple TV 4K第2世代以降)
・ビデオ通話で自分の周囲にハート、風船、紙吹雪などの3Dエフェクトのリアクションをジェスチャで追加可能
・ビデオエフェクトを使用してスタジオ照明とポートレートモードの強度を調整

ヘルスケア

・iPadのヘルスケアアプリが大きなディスプレイに合わせて設計され、素早く移動できるサイドバー、よく使う項目の豊富な詳細情報、インタラクティブグラフなどに対応
・ヘルスケアとフィットネスのデータを、iPad、iPhone、Apple Watch、および対応する他社製アプリやデバイス間でシームレスに同期
・“ヘルスケア共有”では、選択したヘルスケアデータを親しい人と共有したり、大切な人のヘルスケアに関する重要な通知を受け取って、その人のアクティビティ、歩行データ、心拍数データ、トレンドなどを確認したりすることが可能
・“心の状態”の振り返りでは、一時的な感情や日々の気分を記録し、自分に最も影響している要因を選択し、どう感じているかを確認することが可能
・インタラクティブグラフでは、時間とともに心の状態がどのように変化したか、また、運動、睡眠、マインドフル時間など、どの要因の影響が大きいかを知ることが可能
・心の健康のアセスメントによって、うつ病や不安障害の現在のリスクを把握し、サポートを受けるのがよいかどうか確認することが可能
・“画面との距離”では、Face IDでも使用されるTrueDepthカメラを活用し、デバイスを見るときに遠ざけるように促して、デジタル眼精疲労を減らし、子供の近視になるリスクを軽減することが可能

メモ

・埋め込まれたPDFとスキャン書類が画面幅でメモに表示され、確認中の書類を簡単に閲覧して注釈を追加可能
・リンクされたメモでは、ほかのメモへのハイパーリンクを作成して、アイデア、コンテンツ、情報をつなげることが可能
・ブロック引用フォーマットでは、引用バーを使用して簡単に文章の一部を見やすくすることが可能
・等幅テキストフォーマットでは、等幅のテキストインセットをはっきりとした背景で表示
・共有メニューの“Pagesで開く”では、メモからPages書類を作成可能

Safariとパスワード

・プロファイルによって仕事用や個人用などのテーマ別にブラウズすることができ、履歴、Cookie、機能拡張、タブグループ、およびお気に入りを分けることが可能
・使用していないときにプライベートブラウズウインドウをロックしたり、既知のトラッカーが読み込まれるのを阻止したり、URLからトラッキング識別を削除したりできるように機能が強化されたプライベートブラウズ
・パスワードとパスキーの共有で、パスワードのグループを作成して信頼できる連絡先と共有し、グループのメンバーによる変更も反映
・1回限りの確認コードをメールからSafariに自動入力する機能によって、ブラウザから離れずにログイン可能

フリーボード

・万年筆、定規、水彩、形状認識などの新しいツールで描画が改善
・“フォロー”を使用すると、自分がキャンバスで移動したときに表示されている画面と同じ画面が共同作業者に表示されるように共同作業者をガイド可能
・図の作成が改善され、コネクタハンドルでオブジェクトを接続することで図やフローチャートを素早く作成可能
・“フリーボードで共有”では、共有シートを使用してほかのアプリからフリーボードのボードにコンテンツを追加可能
・PDFのマークアップを使用して、ボード内でPDFに直接注釈を付けることが可能
・3D操作で、クイックルックを使用してキャンバス上の3Dオブジェクトをプレビューすることが可能

ステージマネージャ

・ウインドウの配置がより柔軟になり、アプリを正確に選択および配置できるようドラッグ可能な領域が広がって、理想的なウインドウレイアウトを作成可能
・FaceTimeやビデオ通話で外部ディスプレイのカメラを使用可能

画像を調べる

・“画像を調べる”の対応分野が拡張され、料理の写真から似たようなレシピを調べたり、店頭の写真から“マップ”の情報を調べたり、洗濯表示などの表示や記号の意味を調べたりすることが可能
・写真やビデオの背景から複数または1つの被写体を抜き出して、“メッセージ”などのアプリに追加することが可能
・ビデオで“画像を調べる”を使用して、一時停止したビデオフレームに映っている対象物について調べることが可能
・写真の被写体に“画像を調べる”を使用して、写真から抜き出した被写体の情報をコールアウトメニューから直接調べることが可能

AirPlay

・人工知能によるAirPlayデバイスリストによって、ユーザの好みに基づいて関連性の高いデバイス順で表示されるため、さらに簡単に適切なAirPlay対応テレビやスピーカーを見つけることが可能
・AirPlayデバイス接続の提案が事前に通知として表示され、よりシームレスに優先AirPlayデバイスに接続可能
・iPadと最も関連性の高いAirPlay対応デバイスの間で自動AirPlayデバイス接続が実行されるため、“再生”をタップするだけでコンテンツの視聴を開始可能

AirPods

・適応型オーディオによって、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードが動的にブレンドされた新しいリスニングモードが提供され、周囲の状況に合わせたノイズコントロール体験を実現(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・パーソナライズされた音量によって、周囲の環境および長期的なリスニングの好みに合わせてメディアの音量を調整(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・会話感知で、周囲の騒音を減らしつつ、メディアの音量を下げ、目の前にいる人の声を強調(ファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Pro(第2世代))
・通話中にAirPodsのステムまたはAirPods MaxのDigital Crownを押すことで、マイクの消音と消音解除が可能(AirPods(第3世代)、AirPods Pro(第1世代および第2世代)、またはファームウェアバージョン6A300以降のAirPods Max)

プライバシー

・“センシティブな内容の警告”を有効にすることで、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、およびFaceTimeメッセージで、ヌードを含む画像が予期せずユーザに表示されるのを防止
・“コミュニケーションの安全性”によるお子様への保護が拡張され、“メッセージ”、AirDrop、電話アプリの連絡先ポスター、FaceTimeメッセージ、およびシステムの写真ピッカーでお子様が送受信する可能性のあるヌードを含む画像に加え、ビデオも検知可能
共有権限が改善され、埋め込まれた写真ピッカーと追加のみの“カレンダー”権限でのアプリとの共有項目をさらにコントロール可能
・リンク追跡保護により、リンクの機能は残しつつ、“メッセージ”、“メール”、およびSafariのプライベートブラウズで共有されたリンクから、一部のWebサイトがそのURLでユーザをほかのWebサイトでも追跡するために使用する余分な情報を削除

アクセシビリティ

・アシスティブアクセスにより、電話とFaceTime、メッセージ、カメラ、写真、およびミュージックで各アプリと体験の本質的な機能だけに絞り込み、認知障害のあるユーザ向けに、大きな文字、視覚的な代替物、絞られた選択肢などを提供することが可能
・ライブスピーチで、話したいことを入力して、電話、FaceTime通話、および対面の会話で読み上げてもらうことが可能
・“拡大鏡”の検出モードの“指差し読み上げ”により、ドアのキーパッドや家電のボタンなど、小さいテキスト表示のある物のテキストをiPadで読み上げ

その他の機能と改善

・“写真”の“ピープル”アルバムの“ペット”で、友達や家族と同様にアルバム内のペットを識別
・“写真アルバム”ウィジェットで、写真アプリの特定のアルバムを選択してウィジェットに表示することが可能
・“探す”の持ち物共有で、AirTagまたは“探す”ネットワークアクセサリを最大5人と共有可能
・“ホーム”のアクティビティ履歴で、ドアロック、ガレージドア、セキュリティシステム、および接触センサーの最近の履歴を確認
・“リマインダー”の買い物リストで、品物を追加すると関連する品物をセクション別に自動的にグループ化
・キーボードのミー文字ステッカーに新たに、天使の輪がかかっている笑顔、にやりと笑った顔、顔の前に広げた手の間からのぞき見している顔を含む、新しいミー文字ステッカーが追加
・Spotlightを使ってアプリを検索すると、次のアクションに便利なアプリのショートカットがトップヒット内に提示
・Apple IDアカウントに登録されているメールアドレスまたは電話番号でiPadにサインイン可能

iOS 17 / iPadOS 17の主な変更点

iOS 17 / iPadOS 17はメジャーバージョンアップということもあって、リリースノートはやたら多弁で機能追加や改良がてんこ盛りに見えますが、よくよく見ればiOS 16に引き続き実はどれも非常に細かいことで、実際にアップデートしても全く変わり映えがせず、変更点に殆ど気付かないのが正直なところです。殆どが小数点1桁アップデートレベルの集大成という感じがします。ここ数年、そんな感じのアップデートになっていますよね。

ちなみにiOS 17では、iPhone 8 / Xシリーズが足切りされ、バージョンアップできなくなっています。あの今のiPhoneの原型となった、Face IDを初めて搭載した10周年記念モデルのiPhone Xも、最新iOS 17にはアップデートできなくなりました。iOS 17はiPhone XS/XR以降のみしかアップデートできません。iOS 16ではiPhone 7シリーズが足切りされたのに続き、2年連続で足切り機種が発生したということになりますね。

iPadOS 17は見た目の変化も色々あるようですが、現在手元にiPad Proがなくなってしまったので私自身は確認できていません。

Appleは他のOSの新バージョンもリリース

同時に、Appleの他のOSも新バージョンがリリースされています。

watchOS 10

Apple Watch用のOS、watchOSが10にアップデートしています。バージョン番号がiOSと足並み揃わないのはいつもの通り。。そしてwatchOS 10のリリースノートには以下のように記されています。

watchOS 10はwatchOS史上最大のアップデートです。ほぼすべてのアプリの外観が一新され、操作方法も新しくなりました。新機能のスマートスタックでは、どの文字盤からでも、欲しいときに、欲しい情報を表示することができます。サイクリングワークアウトとハイキングの機能が強化され、マインドフルネスアプリに心の状態を振り返るための新しい心の健康体験が登場しました。また、日光の下で過ごした時間を記録できるようになりました。

体験

  • 丸い四隅とディスプレイ全体を活用するように再設計されたアプリを使用
  • どの文字盤からでもDigital Crownを回して表示できるスマートスタックで、時間帯や場所などの状況に応じてタイムリーな情報を表示
  • サイドボタンを押してコントロールセンターにアクセス
  • Digital Crownを1回押してすべてのアプリに、2回押して最近使ったアプリにアクセス

文字盤

  • “スヌーピー”では、時間帯、現在地の天気、およびワークアウトなどのアクティビティにスヌーピーとウッドストックが反応する100種類以上のアニメーションを提供
  • “パレット”では、重なり合う3つの特徴的なレイヤーを用いて色で時刻を描写し、時間の経過に合わせて変化
  • “ソーラーアナログ”では、発光するダイヤル上にクラシックな時刻表示マークがあしらわれ、太陽の位置に応じて一日を通して光と影が交替
  • “モジュラーUltra”では、ディスプレイの端を活用して、ユーザが選択可能な3つのオプションと7つのコンプリケーションでリアルタイムのデータを表示(Apple Watch Ultraで使用可能)

メッセージ

  • 連絡先のミー文字または写真を表示
  • よく使う項目をピンで固定
  • 編集、送信の取り消し、未開封で並べ替え

ワークアウト

  • サイクリングワークアウトがパワーメーター、スピードセンサー、ケイデンスセンサーなどのBluetooth対応センサーに対応し、新しいパワーとケイデンスの指標を表示
  • サイクリングパワー表示では、ワットで測定されたワークアウト中のパワー出力を表示
  • パワーゾーン表示では、機能的作業閾値パワー(60分のセッションで持続できる最大のパワーを測定したもの)を使用してパーソナライズされたゾーンを作成し、各ゾーンでの経過時間を表示
  • サイクリング速度表示では、現在の速度、最高速度、距離、心拍数、および/またはパワーを表示
  • Apple Watchのサイクリング指標、ワークアウト表示、およびサイクリング体験が、ライブアクティビティとして自転車のハンドルバーに取り付けたiPhoneで表示され、簡単に確認可能

アクティビティ

  • 隅のアイコンから“週ごとの概要”、“共有”、およびバッジに素早くアクセス可能
  • Digital Crownを回してムーブ、エクササイズ、スタンドのリングをそれぞれの画面に表示。ゴールの調整機能に加えて、歩数、距離、上った階数、アクティビティ履歴を表示可能
  • “週ごとの概要”には、ムーブの合計に加えて、エクササイズとスタンドの合計も表示
  • アクティビティ共有では友達の写真またはアバターを表示
  • Fitness+でのトップクラスのトレーナーからの“トレーナーのヒント”では、ワークアウトのテクニック、マインドフルネス、健康習慣、iPhoneのフィットネスアプリでのモチベーション維持などの分野についてガイダンスを提供

Fitness+

  • カスタムプランを使ってワークアウトとメディテーションのスケジュールを作成
  • 選択アクティビティの曜日、ワークアウトの継続時間と種類、トレーナー、ミュージック、およびプランの長さを選択すると、Fitness+が自動的にプランを作成
  • スタックを使って、続けて行いたいワークアウトとメディテーションのキューを作成

コンパス

  • “最後のモバイル通信接続地点ウェイポイント”では、デバイスが通信事業者のネットワークに接続できた経路上の最後の地点を自動的に推定
  • “緊急電話に発信できる最後の地点のウェイポイント”では、いずれかの通信事業者のネットワークに接続して緊急通報サービスに連絡できる最後の地点を自動的に推定
  • POIウェイポイントでは、“マップ”の“ガイド”に保存した見どころを表示
  • ウェイポイントの新しい高度表示では、高度計からのデータを使用して、保存したウェイポイントの高度の3D表示を作成
  • “高度の通知”では、特定の高度閾値を超えたときに通知

マップ

  • 徒歩範囲では、営業時間や評価などの豊富な場所情報と共に、近くのレストランやショップなどの見どころまでのおおよその徒歩所要時間を表示
  • iPhoneにダウンロードされたオフラインマップが、iPhoneの電源がオンになっていて接続範囲内にあれば、ペアリングされたApple Watchで表示可能
  • オフラインマップでも、車、自転車、徒歩、公共交通機関の経路は使用でき、交通状況の予測に基づいた到着予定も使用可能
  • 地形図では、米国の国立公園および広域公園の登山道、等高線、高度、見どころなどの特徴を表示
  • 米国の登山道/ハイキングコースの情報では、コースの長さや高度の情報といった詳細情報を表示

天気

  • 背景と状況に応じたビジュアルエフェクトで天気情報を素早く確認
  • 紫外線指標、空気質指数、風速などの重要な情報に1つの表示でアクセス
  • 右にスワイプして、気象状況、気温、降水量、風速、UVI、視程、湿度、AQIなどのデータを表示
  • スクロールして1時間ごとや1日ごとの表示を確認
  • 文字盤に“湿度”コンプリケーションを表示

マインドフルネス

  • “心の状態”の振り返りでは、一時的な感情や日々の気分を記録することが可能
  • 仕事、家族、現在の出来事などの要因を含めて、楽しい、充足、心配など、どう感じているかを確認することが可能
  • 心の状態を記録するためのリマインダーは、通知や文字盤のコンプリケーション、およびFitness+の呼吸セッション、リフレクトセッション、オーディオメディテーションのあとに表示されるプロンプトで使用可能

服薬

  • 設定した時刻から30分の間に服薬を記録しないと、服薬を記録するように通知するフォローアップリマインダーを送信
  • フォローアップリマインダーを重大な通知として設定して、デバイスが消音中または集中モードが有効なときでも表示するオプション

その他の機能と改善点:

  • 日光下の時間を環境光センサーで測定(Apple Watch SE、Apple Watch Series 6以降、およびApple Watch Ultraで使用可能)
  • ホームアプリおよび文字盤コンプリケーションのグリッド予報で、お住まいの地域の電力グリッドからのライブデータに基づいて、よりクリーンなエネルギー源で稼働している時間が表示されるので、デバイスを充電する時間や電化製品をオンにする時間を計画可能(米国本土のみ)
  • コミュニケーションの安全性で、お子様が送受信するセンシティブなビデオを検出
  • 成人用の“センシティブな内容の警告”では、コミュニケーションの安全性の技術をすべてのユーザが使用できるようになり、ヌードを含む写真やビデオをぼかして、表示したい場合は選択することが可能
  • “緊急SOS”で発信後、緊急連絡先への通知を重大な通知として送信
  • グループFaceTimeオーディオ通話に対応

一部の機能は国や地域によっては利用できないことがあります。詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください:

https://www.apple.com/jp/watchos/feature-availability/

Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:

https://support.apple.com/kb/HT201222

ナンバリングが10になったことで、史上最大のアップデートとされています。スマートスタックはいいですし、デジタルクラウンの使い方が変わったのもいいですね。Apple Watch Ultra初代を所有している自分としても、モジュラーUltraの新搭載は嬉しいです。

tvOS 17

Apple TV用のtvOSも17にアップデートされています。

今回初めてVPNに対応しましたが、あくまで中国を除く世界で普遍的に用いられるVPN方式のiKEv2、IPSec、L2TP)です。中国でネット規制回避のためという目的では使いづらいです。現在使えるのはiKEv2のみですが、これも採用しているVPNサービスは少ないかと思われます。サブスクリプションURLで使えるようにしているサービスは聞いたことがありません。

アップデートはOTAで可能

iOS 17/iPadOS 17/watchOS 10/tvOS 17へのアップデートは、端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズはメジャーアップデートだけあって、私のiPhone 12 Pro MaxではからiOS 16からiOS 17へのアップデートパッケージは3.08GBとなっていてかなり大きいですね(ちなみにiOS 16メジャーアップデートの時は3.03GBでしたのでほぼ同じサイズ)。

アップデートにかかる時間はデバイスやネットワーク環境などによって変わりますが、アップデート実行中には作業ができなくなるので、できるだけ時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことですね。私は1〜2時間で完了しましたが、ほぼ寝る前のスマホを弄らない時間に実行しました。

最新ハードウェアiPhone 14シリーズ用を含む、iOS 17/iPadOS 15.7オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから

最新の【iPhone 14/iPhone 14 Plus/iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max】用も含め、iOS 17/iPadOS 17のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。

基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。

記事は以上です。

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